陣馬山から高尾山の縦走コースを歩く

更新日: 2024-02-23 19:53
奥高尾
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今回はいつも歩いている奥武蔵・長瀞・外秩父・飯能エリアを離れて、奥高尾です。奥高尾の陣馬山から高尾山まで歩く縦走コースは歩きがいのあるロングコースでして、なかなかの人気があるようです。

私は奥多摩・奥高尾は家から遠いので普段は全く行かないのですが、奥武蔵の歩きたいコースはもうちょっと後で歩くと楽しそうなので、この機会に陣馬山から高尾山の縦走コースを歩くことにします。

なお、奥武蔵の歩きたいコースというのは大体以下であります。

  1. 外秩父・大霧山 
    • 秩父高原牧場の工事終わったらヤギと触れ合いにいきたい
  2. 長瀞アルプス・宝登山 
    • 1月下旬から2月初旬が宝登山の蝋梅園の見ごろなはず
  3. 奥武蔵・丸山 
    • 何回も登ってるけど、芦ヶ久保氷柱が終わる前にもう一度氷柱見に行きたいので
  4. 奥武蔵・関八州見晴台 
    • 登頂ついでに八徳の一本桜を見に行きたい
  5. 奥武蔵・蕨山 
    • 蕨山って花の100名山だった気がする。春に咲く花が多いらしいので、見に行く
  6. 奥武蔵・棒の折山 
    • 山頂に桜の木がある。4月あたりなら、咲いたところがみれるのではないか
二子山から武川岳まで歩くルートもまた歩きたいところ。前回は天気がそんなによくなかったので、ガスってて割と見晴らし悪かったしな…。大霧山から皇鈴山、登谷山のルートも同様の理由で見晴らしが全くなかったのでまた…。

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奥武蔵の話はそれくらいにして、肝心の陣馬山・高尾山縦走コースです。

下山をバスにすると、万が一下山が遅れたりすると帰宅困難になってしまうし、次のバスの待ち時間が結構長くなったりするので、JR高尾駅北口から西東京バスで陣馬高原下バス停まで移動し、そこから陣馬山に登り、高尾山へと縦走していくコースにしました。

陣馬山はYAMAPの記録では直近一か月で3000回以上登られており、超人気の山と言えます。(なお、高尾山は1万回以上。)恐らくですが、陣馬山に登ったら大抵の人は高尾山まで歩くのか、道中前後に人がいないということはほとんどありませんでした。登山道は終始よく整備された快適な道でありまして、岩場などはありません。唯一歩きづらかったのは、地面がぬかるんでいるところくらいでしょうか。

さらに、途中休憩スポットとして茶屋がいくつもあり、トイレもそこそこあるので、非常に快適な縦走コースと言えます。

今回、陣馬高原下バス停から京王高尾山口駅まで18km程度、累積標高差は登りで1200mくらいのコースとなりましたが、登山道の歩きやすさもあいまって、予定よりも早めに下山することができました。とはいえ、山歩きに慣れていない方がいきなりこのコースを歩くのはきついと思いますので、他の山で肩慣らししたほうがよさそう。

JR高尾駅北口。この右手がロータリーになっていて、バス停があります。

西東京バス。陣馬高原下バス停はハイカーでいっぱいです。今回は8時10分くらい発のバスでしたが、臨時便が出てバス二台体制。それでもバスは満員状態だった。

なお、私は座ることはできたけど、バス中ほどのベンチシートに座ったら発車速攻で酔いました。もうベンチシートには座らねえ。

準備を整えて出発。酔ってたので、もう帰ろうかな、とか考えていたけど準備してたら体調は急回復してなんとかなった。

しばらく林道を歩くと登山口につく。ここから沢沿いに歩いて尾根まで突き上げるようなルート。

尾根に出ると傾斜は緩むけど、しばらくするとまた斜度があがっていく。

なんか広い道に出る。林道?茶屋の人とかが車で上がってくるのに使ってそうな感じ。

霜柱が崩れてすごいことになっている。

山頂に到着。2件の茶屋が営業中だった。

立派なトイレもあり。冬季は正面のトイレは使用禁止なので横のトイレだけだけど、それでも十分。

もう一件の茶屋、清水茶屋。

陣馬山頂からは富士山ビューが楽しめます。

たぶんこっちの中央の山は生藤山だと思うんだけど、このあたりの山はあんまり詳しくないのでわからない。

都内の方もなかなか見晴らしが良い。山頂にそれほど木がないので、陣馬山頂は360度のパノラマビューです。

ここにも富士見茶屋。どうも閉業しているようにみえるが…?

早々に陣馬山頂をあとにして、景信山に向かいます。

この縦走コース、危険個所は全くありません。痩せ尾根もないし、急斜面、岩場とかもなく、全体的にとても歩きやすいコースです。

終始周りに他の登山者がいます。人気な縦走コースだなあ。

明王峠に到着。

奥の方にトイレがあった気がする。ここにも茶屋らしきものがあるけど、ちょっと見た感じもう営業してないような感じだった。

ベンチもいくらかあるので、ここで休憩している人が多くいる。

明王峠からしばらく歩くと、伐採地に出る。ここはとにかく地面がぬかるんでいてひどく滑る。

もうベチョベチョ。

写真中央左の方に見えるぬかるんだ道がこのコース一番の難所だろう…。

右側は斜面になっていて、滑落防止のロープも張ってあるんだけど、道自体が狭いのと、何よりぬかるんでいて酷く滑るので緊張感がある。ここですれ違いはしたくないですねえ。

あと、この写真を撮っているところから景信山方面は下りになっていて、階段のようにステップもあるんだけど、そこもマジで滑りまくる。


堂所山からの下り。何もなさそうだったので、私は巻き道を行った。陣馬山方面から来たときは登りはそれほど斜度が大きくなさそうだったけど、こっちから見ると結構な角度の下りですねえ。

そんなこんなで景信山に到着。陣馬山と景信山の間はそこそこ距離があるけど、景信山まで来てしまえば、次のチェックポイントの小仏城山まではすぐです。小仏城山から高尾山も結構近い。

陣馬山ほどではないけど、ここも都心方面の見晴らしが素晴らしい。空気が澄んでいるので、スカイツリーが小さく見えます。

ここにもいくつか茶屋があってハイカーで賑わっていた。

みんな茶屋で何かオーダーしてるのかな、と思ったけど、そうではなくてバーナーで自炊して昼食を取っている人もそこそこいた。

なお、ここも地面はだいぶぬかるんでいる。


一段降りたところにもベンチが並んでいて、パーティーみたいな感じになっているところもいくつかあった。寒いけどこんだけ天気がいいですからねえ。持ち寄ってごはん食べたら楽しいと思いましたよ。私はソロハイカーだから持参したパンかじってましたけど。

ここも富士山ビューあり。こんだけ見晴らしがよくて、気持ちのいい縦走コースだと人気なわけですねえ。都心からのアクセスもいいし。

すぐに小仏峠に到着。

ここでなんかやってるなあ、と見てみたら吉備人出版の登山詳細地図を売っていた。

私は既に持ってるので何も買わなかったけど、こんなところで露店売りしてるんですねえ。

で、すぐに小仏城山に到着。ここにも茶屋があります。奥武蔵には顔振峠くらいしか茶屋がないのに、なんでここはこんなに茶屋があるんだ~羨ましい。(いろいろ微妙だけど顔振峠以外にも、定峰峠に茶屋があるのと、子の権現の下山ルート上に浅見茶屋とかある。昔は関八州見晴台の近くに二軒、伊豆が岳に数軒、苅場坂峠にりんどう茶屋があった。)

ここも人が多く賑わっている。良い雰囲気ですねえ。

立派なトイレと…

アンテナ施設。

都心方面の見晴らしがよく、ここからもスカイツリーが見える。

そこそこ長かった縦走コースも終わりが近づいております。

YAMAPの標準コースタイムでは京王線の高尾山口駅到着が17時とかになりそうだったので早めのペースで歩いてきたけど、もうちょっとゆっくりでも良かったな。

このあたりからさらに際立って道が綺麗になります。あと、徐々にハイカーというより高尾山にきたついでに来てみました、という感じの服装の人もチラホラ現れるようになる。

途中に休憩場があったので、ちょっと寄ってみる。なんか見晴らし台がありそうな雰囲気も感じたもんで。

行ってみると、見晴らしがいいところがあった。ちょうど沢に落ち込んでいくところになっていて、木が伐採されて見晴らしがよくなっていた。ここからは道のようになってはいるんだけど、元の登山道には復帰するのか謎だったので、引き返して元の登山道を歩く。

見晴らしポイントの先の道は、この左の分岐に繋がるような気もするんだけど…。

一丁平の見晴台。東屋とトイレあり。

ここらへんはちょっとした平坦地になっていて、休憩している人も多くいました。

そこから高尾山へはこの階段を超えていく必要がある。パッと見より段数が多いので結構きつい。記憶だと、写真の階段登り終えてもまだ階段続いてた気がする。

もみじ台の茶屋。ここら辺まで来るとハイカー以外の人の方が多いかも。

高尾山への最後の登り。ここでも階段。前の階段を歩いてきたばっかりなんで、この階段も結構きつい。これをショートカットして高尾山頂に登らずに高尾山登山道の五号路だか六号路だかに通じる道にいく巻き道もあります。

でもせっかくここまで来たなら山頂に行きたい!というわけで頑張って登りました。


いよいよ高尾山頂に到着。3年くらい前にロープウェイで登ったっきり、2回目の山頂です。

ここは人がごった返している。日本で一番登られる山ですからねえ。なお、ここまで来ると完全にハイカーの恰好してる人は少数派です。


高尾山頂でやることもないので、適当に景色を見たらさっさと下山します。

何号路が良いのかよくわからないけど、稲荷山コースは工事中で通行止めっぽいので、一番面白そうな6号路のびわ滝コースを選択。すげー!階段になっとるー!下山するまでこれなのか…!?と思って歩いてたらすぐに階段は終わって登山道に。

このコース、凄いのは木の階段が終わってからすぐの登山道が沢と完全に一体になっています。

こういう道は歩いたことがないので、なかなか楽しい。

しかし結構普通の街歩きみたいな恰好した人でもこのコースで登ってくるんですねえ。真冬の1月とはいえ、流石にコートで汗かいたら面倒な気もするけど…。

高尾山の登山道って結構舗装路なんじゃないの?って勝手に思っていたけど、結構しっかり登山道だった。なかなか楽しい道です。

ただ人が多くて道幅はそれほど広くないので、追い越しは難しく、自分のペースで歩くのは難しいです。

あと単純に斜度がかなり緩やかなので標高差のわりに距離が長い。

ケーブルカー駅に到着!

このあと京王線の高尾山口駅まで直行して帰宅しました。

この陣馬山、高尾山の縦走コースは結構前からYAMAPの登山計画にあったのですが、陣馬山の登山口までいくバスを調べるのがめんどくさくてずっと後回しになっていました。

最近はバスナビタイムのアプリを使って調べたり、山と渓谷の付録の登山バス時刻表を使ったりしていますが、最新のバスの時刻表とかルート調べるのって結構面倒なんですよねえ。バス会社のウェブサイト行っても欲しい情報にすぐ辿りつけなかったり普通にするし。あと、東京のバスだと交通系ICが使えそうな期待値結構高いんですが、今でも割と現金払いのみのバスとか多くて、小銭用意するのが面倒なんですよね(交通系IC使えそう!と思って行ってみたら使えないとかもある)。

そういうわけで、バスに乗らないといけないコースって後回しになりがち。

しかし登ってみたら、茶屋も多く、歩きやすく程よい距離と累積標高差の気持ちいい縦走コースでした。また登りたいなあ。次は秋とかですかねえ。