山行日: 2023年2月4日
今回は、1年前の2022年1月に歩いたコースを歩いてみます。2022年秋ごろに同じコースを歩こうとして、途中で腹痛で下山、天覚山までしか歩けなかったのでリベンジでもあります。1年前歩いたときは多峯主山から西武池袋線の高麗駅に下山したのですが、今回は乗り換えが面倒なので飯能駅まで歩くことにします。
この飯能アルプスコースは距離、累積標高差、共に特別辛そうには見えないのですが、歩いてみるとアップダウンの連続する道が続き、なかなか体力が要求される地味につらい道なのです。あと巻き道はあるけど、基本尾根をなぞっていく道で、九十九折りの道もほとんどないため、アップダウンがダイレクトに疲労に繋がるのです。
この1年間、夏場と天気の悪い日以外はほとんど毎週山に行っていて、きっと体力や歩行技能も改善し、このコースを歩いた後であっても、「いやー日和田山くらいならまだ周回できますわー」と言えるくらいになっているのではないか、と期待を胸に膨らませていたのですが、結論からいうと、コースタイム1時間短縮(6時間が5時間)、前回は途中で膝が痛くなっていたのですが、それはなし、というそこそこな感じの結果となりました。ちなみに、飯能駅についたときの感想としては「もう歩けない」です。
なお、私自身は速く歩くことにこだわってはいないのですが、やはり長く、速く歩けた方が登山計画が立てやすいし、何かあった時もリカバリー容易、ということで気にしてはいる、程度です。ハイキングは競争ではないので、お好きなペースで歩かれるのが一番かと思います。
始まりはいつもの吾野駅。私がここで降りるときは顔振峠か天覚山に登るときです。
ちなみに、この吾野駅までが西武池袋線で、ここから先の西吾野駅から西武秩父駅までの区間は西武秩父線です。1969年(昭和44年)に正丸トンネルが開通し、西武秩父線が開業するまで、この吾野駅が西武池袋線の終着駅だったのですが、今となっては通過駅となっています。
私の勝手な妄想ですが、西武秩父線開業以前以後で、ここから西の登山道も大きく様変わりしたのではないかと思っています。開業以前は、正丸尾根(旧正丸峠からサッキョ峠、苅場坂峠の尾根)を超えるために、峠道を走るバスが運行されていたとのこと。例えばですが、西武秩父線開業以前は、今の芦ヶ久保駅から二子山に登るルートは無い、あるいはマイナールートだったのではないかなあ。今でも二子山入り口バス停がありますが、あそこから甲仁田山経由で登っていたのではないか、と考えています。今でもバリルートとして歩く人はいるみたいだけど、芦ヶ久保駅から登るルートに比べると岩場もあって難易度高めなようです。
当時の旧正丸峠の道路はなかなか状態が悪く、車でも行き来は大変だったようです。イニシャルDで藤原 拓海と秋山 渉がバトルしたのが、この正丸峠なんですが、危ないのでそういうことは絶対にやめましょう。
なお、正丸峠から旧正丸峠にあがる登山道の脇に、道路から墜落したと思しき車の残骸が今も残っていたように思います。
吾野湧き水。飲用できるらしいが、自己責任。私は飲んだことはない。
ここから大高山・天覚山に登る。前坂に出るので、そこからスルギ尾根を行けば子の権現にもいける。
オブジェなのかな~と思ってみたら凍っていた。カチカチ。
のんびり歩いていると、早々にトレラン勢っぽい兄ちゃん達に抜かされました。
天気が良いと陽の光が差し込んで気持ちがいいですねえ。
前坂に到着。スルギ尾根も歩いてみたいんだよなあ。破線ルートですが道は明瞭だそうで、一か所岩場があるようです。
というか、奥側に「中藤・竹寺」と指導標が立っていますが、これは怪しいですね。少なくとも地図を見た感じ、こっちの方面には竹寺まで登山道は繋がっていません。私は歩いたことないけど、ここから道路に降りる道はある模様。そこから道路を歩いて天王山経由で竹寺にいくという感じの道なのかなあ。
私は天覚山を目指して大高山方面の道を歩きます。
この飯能アルプスコースは大量の小ピークがあるのですが、だいたい巻き道があります。もちろん巻き道を歩いてもOKなのだが、例外的に何か所か巻き道じゃないところがあって、そこだけ注意。
一度林道に降りて向かいの登山道を再び登る。
まあ全体的にこういう植林の道を歩いて行くわけです。
ここがフェイク巻き道だったかな。枝が積んであるのでわかりやすいですね。
大高山直前の岩場。初めて来たときは緊張したけど…。
両側斜面でロープ等もないですが、落ち着いてゆっくり登れば問題はないです。
大高山に到着。標高493m。天覚山の標高が445mなので、ここが本日の最高地点です。
南側の見晴らしが良い。
このあと急坂を下るんですが、滑りそうで緊張感があります。
大岩。右は上級者向けらしい。左に巻き道があるので、岩場が苦手な人でも安心。
なんか奥側歩けそうだなあ…と思って写真撮ったけど、奥武蔵登山詳細地図を見ても特に道はない模様。
ここも岩の裏手、なんか踏み跡っぽいなあ…と思って写真撮って、下山後調べたけど、別に登山道はなかった。
この先はちょっと痩せ尾根。
チラッと大高山が見える。
新しい指導標が出来てる!と思ってみてたんですが、これ、YAMAPで迷いやすい道に選ばれたからですかね。
私はいつも大高山から天覚山に登るので、ここで迷ったことはないんだけど、確かに逆から歩いてくると違う尾根に入っちゃうかも。
このあたりは確かにちょっとわかりづらい。というのも天覚山手前は広場になっていて、昔は両峰神社があったのですが、今はなくなっています。東吾野駅からカーギルの森とかいう看板がある道を歩いてくると、両峰神社跡の広場に出るんですが、そうすると、天覚山に登って大高山方面に歩きたい登山者というのは、どっちに行けばいいんだっけ?となる。(地図をじっくり読むと迷うことはない)
あと、天覚山頂から二つ道が伸びていて、一つは東峠に出る道(トラロープがあるほう)なのですが、もう一つちょっと藪っぽい道は表参道でして、中藤の方に出るんですよねえ。奥武蔵登山詳細地図だと紫の実線ですが、山と高原地図2021だと赤実線だった気がする。なお私は表参道は歩いたことはないです。あっちに降りても縦走ルートがあるとか、帰宅が容易とかそういうわけでもないので…。
天覚山頂。
柏木山にありそうなオブジェ。私はこういうの嫌いじゃないですよ。
というかよく見たらこれ、柏木山中心に描かれている…普通こういうのはおいてある山頂が基準に描かれているもんだと思うのですが。何か見えざる力を感じますね。
山頂で怪しかった靴の紐を結びなおして東峠です。まだ午前中で時間に余裕はありますが、半分も歩いていないので早々と出発します。
山頂からの下りもなかなか怖いんだよなあ。
ここ、妙に木が黒くなっていますが、2019年3月24日昼頃にこのあたりで山火事があり、その爪痕です。最終的に消火まで二日、2ヘクタールを焼いたそうですが、出火原因はバーナーかタバコでしょうかねえ。なお、同年1月には堂平山で山火事が起きています。
沢沿いの道に降りていく。
この道から出てきて、ちょっとだけ道路を歩いて東峠に向かいます。
ここからまた登山道。ここからはゴルフ場の横を通ったりするんですが、地味にここからアップダウンがきつい。
ゴルフ場のフェンス横を歩いて行く。
ゴルフを楽しんでいる人たちの声が聞こえます。
あの三角形の山なんだっけな…
西武線北側の稜線が見えます。
このルートは歩いたことがないので興味あり。
今度はバイク競技施設。
前通った時はちょうど競技中だったのかエンジン音が響ておりました。
謎の分岐。どこへ繋がっているのか
久須美峠。武蔵横手に降りれるらしい。多峯主山の指導標が見えると、だいぶゴールは近くなっていますね。
久須美ケルン。
久須美ケルンは見晴らしがよく、ベンチがある。ここでお昼休憩にします。
永田台。閑静な住宅街。山を切り開いてできたんでしょうね。
ため池の横を歩いて道路に出たら、しばらく歩いて多峯主山登山口を目指します。
で、登山口到着。
ちょうどもう一つ登山者と鉢合わせ。私はもう体力が残っていないので、道を譲ります。
多峯主山・天覧山の登山道ってだいぶ整備されていて滅茶苦茶歩きやすいなだらかな道なんですが、ここだけは結構登山道です。
吾野駅からここまで歩いてきた身には超つらい。既に先行する登山者に大きく後れをとっています。もはや挽回不可。
で、驚いたのですが、なんと私の前に3人も登山者がいる。去年歩いたときは誰もいなくて結構心細かったのだが…。
でもみんなのんびり歩いています。きっと疲れているのでしょう。正直私も左足が釣りそうだった。
大黒山
ひーひー言いながら歩く。
たぶん中央の道がドレミファ橋方面の道なんだよなあ。歩いたことないけど。
ここは丸太のベンチがあって休憩スポットなんですが、休憩せずになんとか歩みを進めて多峯主山を目指します。
多峯主山に到着。271mと低山ながらも見晴らしが良く、山頂には大勢のハイカー達が。子供も多い。
ここが登山の恰好をしていて浮くか浮かないかの境界みたいなところです。まあ私はそんなこともう気にしちゃいないが。
今日歩いてきた山が見えますねえ。
こっちは日和田山とか顔振峠とかの西武線北側の稜線。
東飯能駅は丸広百貨店ビルがあるのでわかるけど、飯能駅はわからなかった。たぶんあそこらへんなんだろうな~くらいしかわからん。
多峯主山からは鎖が垂れた道もあるんですが、これはどちらかというと子供の遊び場みたいな感じ。(別に煽ってるわけじゃなく、子供向けの看板がある)
尾根伝いに天覧山に行く予定だったのですが、間違えて下りてきてしまいました。
また登るべきか考えたけど、私の脚にそんな余裕はありませんでした。
能仁禅寺のカンザクラ?梅とカンザクラの違ってなんなんでしょうか。
OH!!!発酵。
ここにあるフェミーってレストラン、おいしいですよ。
この近くにフェミーというレストランがあるんですが、なかなか美味しいですよ。近くにある地中海レストランのカールヴァーンもオススメ。カールヴァーンは結構リッチなレストランですが、本格的な地中海料理が楽しめる珍しいレストランです。お腹に余裕があったら、クナーファというデザートを食べてみてほしい。なお、渋谷にも支店があります。
以上!