山行日: 2022年12月16日
以前、横瀬丸山からグリーンラインを歩いて関八州見晴台まで歩いたのだが、途中の飯盛峠から越生方面に下山できるルートはまだ未踏であった。
今回の目的は、その未踏ルートを歩いてみることである。ルートとしては、西吾野駅から関八州見晴台まで登り、そこから飯盛峠までアスファルトを歩き、飯盛峠から野末張見晴台、羽賀山を経由して戸神集落に下山する。戸神集落から先は、梅の駅という越生の物産店のあたりまで歩いてバスに乗ってもよいし、そのまま越生駅まで歩いても良いが、梅の駅裏側から大高取山に登れる西尾根ルートがあるので、そこを歩いていつものルートで越生駅まで行くことにする。
余談だが、このルートを歩く前に、軽くYAMAPの山行記録を調べたのだが、飯盛峠から戸神集落に下山するルートは、あまり通られていないようである。ただ、山と高原地図だと実線ルートとなっているので、歩く分には問題がないはず。実際、今回歩いてみたが、全体的に明瞭でわかりやすい登山道が続く。ごく一部で、作業道らしき道と交差していたり、踏み跡不明瞭と感じる部分もあったが、概ね歩いて迷うような道ではなかったし、危険個所もなかった。
歩き始めは西吾野駅。
この時期、屋外の水洗トイレは凍結防止のため使用禁止になっていることもたまにあるのだが、西吾野駅のトイレは大丈夫だった。これから使用不可になる可能性もあるが…。
駅の東屋で準備を整えたら、坂を下り、右の川沿い(高麗川)の道をひたすら歩く。坂を下りていると左手に線路の下をくぐるように、小さい不気味なトンネルがあるのだが、あれをくぐって行くと坂石山に登ることができ、そこから北に歩くと、関八州見晴台のパノラマコースに合流するバリエーションルートがあるらしい。そのルートは、興味はあるのだが未だ未踏である。また機会があれば歩いてみたい。
西武線の高架手前に、写真の階段が法面につけられている。ここから、天久保山に登るルートがあるという話をなんどか聞いたことがあるのだが、この記事を書いている時に奥武蔵登山詳細図で確認したら、ここではないような気がしてきた。奥武蔵登山詳細図では、北川道路開墾記念碑から登るようなルートになっている。たぶん、この法面からも登れると思うが、どうせまともな道はないと思うので、まあ、どこから登ろうとまあ大した違いではないか。
子供の時から、こういう法面の階段を見るたびに、どこへ通じているのかワクワクしていたものだが、今になるとちょっと怖くて歩けない。たぶんここも道ないと思うんだよな…。
だいぶ話が逸れてしまったが、アスファルトを歩いていると、道路の脇がキラキラ輝いているのに気付いた。霜が降りて太陽光に反射し、キラキラと輝いていた。
温度計は見なかったが、このあたり、今時期の午前7時~8時くらいの気温は0度に近いと思う。山に挟まれていて強風が吹いていることは少ないと思うのでまだ良いが…汗をかいて山頂にいると結構寒かったりする。
今日も関八州見晴台への登りは萩ノ平コースである。ここで曲がらず、もっと先まで歩けば不動三滝コースがある。
萩ノ平コースは登山口が少しわかりづらい。道標があるので、わかりやすくはあるのだが、一見すると民家の入り口としか見えないところを歩いて行く必要がある。
登山口から少し進んだ岩の上に、猫が座っていたのだが、カメラを取り出す動きをしたら逃げてしまった。目が光っていて最初は猫とわからず、少し驚いた。
昔はこの立ち入り禁止の看板はなかったのだが、最近追加されたようである。
登山道も私有地だと思われるし、通らせてもらっているので、地権者に迷惑をかけないようにしておきたいところ。
これは荻ノ平茶屋跡地。
石地蔵。パノラマコースとここで合流する。
パノラマコース、石地蔵から見た感じこんな感じの道。パノラマコースは作業道歩きが多いらしいが
石地蔵からしばらく歩いていると、急に登山道から落ち葉がなくなった。掃除する人がいるのかな、と思ったけど、たぶん風で飛ばされただけだろうな
途中、やけにガラスゴミが散乱している斜面がある
ここは十字路。不動三滝コースとの合流地点っぽい。
高山不動の大イチョウ。関八州見晴台へは何度も登っているのに、大イチョウを見たのはこれが初めて。本当に大きいイチョウである。もう葉っぱは散ってしまっていたが…。
大イチョウの傍からはなかなか眺めが良い。富士山も少しだけ山頂が見える。
この後、この階段を登るのだが、これがなかなかつらかった。階段の傾斜が大きいのと、ステップが小さいので、なかなか怖さもあるし、単純に疲れる…。
高山不動の東屋横から登ると綺麗に高揚したモミジだかがあった
不動茶屋跡地。
ここからも眺めが良い
1年くらい前は通れたのに、今は立ち入り禁止になってしまった。東屋ももう使えないようである。
地権者はどうもNTTとKDDIらしく、それぞれのアンテナがたっているっぽい。たぶん土地の地権者が変わって立ち入り禁止になった、とかそんな感じかな。
この入り口から、少し坂を登るといよいよ関八州見晴台である。
そういうわけで到着。
冬は空気が澄んでいて遠方まで見渡せる。
ちら見えする武甲山。
富士山
こういうところでドローン飛ばして動画撮ったりしてみたいけど、ドローン飛ばすのもいろいろ面倒なんだよな…。調べた感じ、地権者に事前に許可をとらないといけないとかなんとか?
写真、動画をとって商業利用しないのなら、別に許可とらなくていいのかな。まあ周りに人がいなければ、誰に迷惑かけるわけでもないのだが。
東屋の裏手は地面の下が凍っていて、歩くとシャクシャクと音がする。
裏手にはアンテナの立った家があり、脇を通っていくと、グリーンラインに通じる道へ出ることができる。
このガードレール裏から越生町の飯盛山に登れる。この飯盛山は越生町最高峰らしい。
アスファルトをずっと歩いて、飯盛峠に到着。左に見える道を歩いて行くと、もう一つの飯森山に出る。そちらはラジオのアンテナ施設(だったと思う。FM NACK5の送信所)がある。
この道標はだいぶ古そうだが、野末張見晴台と羽賀山に通じている道らしい。
飯盛峠の標識の横に越生町が最近立てたらしい道標があるので、今も通れそうである。
本当は、この林道を歩く予定だったのだが…。
今年の初めに来たときは、車とバイク通行禁止の看板があったのだが、なくなっていた。
山と高原地図を見ると、林道を通るのではなく、このルートが戸神集落まで実線表示となっていた。どうやらノーマルルートらしい。
試しに今回歩いてみることにする。
少し降りたところで越生町ハイキング大会の道標があった。
若干枝や倒木が散乱していて荒れているように見えるが、歩けないことはない。
この左右に踏み跡っぽいものがある。道標っぽいものもあるけど、のっぺらぼう。
結局真っすぐ進んだ。
また踏み跡っぽい道があったので、少し歩いてみる。
と、林道に繋がっていました。
他にもいろいろ踏み跡っぽい道が交差しているんだよな。
しかし、このあたりはなんだか、人の手が入っているのではないか、という感じがあった。人工物が散見されるというのも理由の一つだが、最低限片付けられているのではないか、という印象もあった。とはいえ、杉の木は枝が伸び放題になっていたりするのだが…。
さらに進むとアスファルトが右手に見えてきた。
ふと地面を見ると、だいぶ古そうな空き缶が転がっていた。ほかにも牛乳瓶みたいなガラス瓶を転がっていて、歴史を感じる。
そんなこんなでアスファルトに合流した。
合流地点に最近設置されたらしい道標があった。おそらく、越生町10名山記念ハイキング大会時に設置されたものかもしれない。
いずれにせよ、飯盛峠から戸神集落までの道は全体的に明瞭かつ危険個所もないのだが、道標はほとんどないので、目印があるのはありがたい。一応GPSでも現在位置を確認しつつ歩いているが、全く何の目印もないまま1~2時間歩くのは、ちょっと怖い。今回は道路がすぐそばを通っているので、にっちもさっちも行かなくなったら、道路を歩いて下山するという手もあるのだが。
このままアスファルトを歩いても良いのだが、登山道だか作業道らしきものがあったので、歩いてみる。
いくつか道標があるだけで、特に何かあるわけでもなく、ただの歩きやすい道だった。
そんなこんなで、無事、野末張見晴台に到着。
平日の昼間ということもあってか、誰もいなかった。
堂平山
この山は何かな。横瀬丸山にしては近いような気もする 。飯盛山かな。
最近できた見晴台である、と聞いていたのだが、この看板から漂う歴史感。ゆうに数十年くらい経ってそうなんだけど…
適当に休んだら羽賀山へ向かう。
あじさい山公園の道標。羽賀山手前で分岐があり、あじさい山公園に行くことができるので、方向性的にはあっている。本当にこの道でいいのか謎だが、地図を見てもこっちなので間違いなさそうである。
巻き道らしい右側の道を歩こうかと思ったが、折角なので羽賀山まで登ってみることにする。
このあと、うっかり直進したのだがすぐに踏み跡はなくなり、地図を確認すると違う尾根に入り込みそうになっていた。
このブルーリボンまで戻って、写真右側に進むと、さっきの巻き道っぽい道に繋がっていた。
ほとんど道標はないのだが、結構歴史を感じる道標があった。
最近できたっぽい道標。こちらは小寺部落ではなく、戸神集落となっている。
お洒落な雰囲気を感じるお店。ここまで何も食べていなかったので気になったのだが、今日は定休日だった。また今度来てみたい。
越生マップが置いてあったので見てみたが、いろいろやっているんだな越生。
ピントがあっていないが梅の駅である。どうも越生でとれた農作物なんかを販売している物販所らしい。
野菜とかも売っていたけど、お土産のお菓子とか、梅干し、チューハイなんかの加工品も売っていて、お土産にお酒とお菓子を買ってみた。
知らぬ間に神ノ座山という場所に到着。特にピークというわけでもなかったと思うのだが…。
簡単に検索してみたが、山の出自はよくわからなかった。
ここから出てきてすぐそこが大高取山の山頂。
そういうわけで越生駅に到着!
下山してから見てみたら、18kmオーバー、累積標高差1200m程度の登りということで、思っていたより若干ハードな山行だったようである。とはいえ、全体的に歩きやすい道が多く、それほど疲れは感じなかった。野末張見晴台という新しい眺望スポットを見つけることもできたし、なかなか良い山行だった。
以上!