曇りの中の横瀬二子山を歩く

更新日: 2024-02-23 21:35
奥武蔵・外秩父
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山行日: 2023年7月15日。

ようやく三連休!天気もだいぶ良くなってきたので、三連休初日と最終日に山に行くことを考えています。
まずは土曜日、残念ながらこの日は曇り予報。曇りなら、それほど暑くもならなさそうだし、近場の低山をのんびり歩くことにしました。

というわけでやってきたのは西武池袋線の芦ヶ久保駅。

計画では横瀬二子山を周回コースで歩いて、そのあと向かいにある丸山の周回コースを歩く予定です…が、結局二子山周回しただけになってしまいました。やっぱり一回下山すると、もういっか~ってなっちゃうのでよくないですね。

横瀬二子山、この山は以前、芦ヶ久保駅から武川岳までの縦走コースを歩いたときに、兵の沢コースを使って登ったことがあります。
兵の沢コースは岩場などもなく、歩きやすい登り道が続くのですが、雌岳山頂手前の坂がとにかく急でロープなしではなかなか厳しいところ。
一方の浅間神社尾根コースは今回初めて歩く道だったのですが、途中急な斜面あり、岩ありと兵の沢コースに比べると変化に富んでいて緊張感があります。

個人的には浅間神社尾根コースは下りより登りの方がよさそうだなあ、と思いましたが、ロープの設置はあるのでそれほど危険ではありません。まあ痩せ尾根の左右は切り立っていたので、落ちたらタダじゃ済まないと思いますが…。

午前8時、芦ヶ久保駅から望む横瀬丸山。
山頂周辺はすっかりガスっています。しかし二子山に登るときっていつもこんな天気ばっかりなんだよなあ。

6人程度、ハイカーが駅で降りましたが、二子山に向かうのは私ともう一人だけでした。


道の駅の裏手にあるガード下の暗いトンネルを抜け、しばらく斜面を登っていくと沢沿いの道になります。

奥武蔵の山というと、植林された杉が整然と立ち並び、どこを歩いても似たような風景になりがちなんですが、この横瀬二子山は奥武蔵感のない道が続きます。


いつも曇りの陰鬱な中歩くので、ちょっと陰鬱な感じがするんですが、苔むしていてとてもいい趣のある道です。
晴れた日に歩きたいところ。


しばらく歩いて標高をあげると、沢から離れ、尾根に向かいます。道は終始明瞭、岩場などもなくとにかく歩きやすい。


尾根にでました。この左側の道が岩菅山に続く道なんですが、一般登山道ではないので、行き止まりということになっています。
私は歩いたことないのでわからないけど、岩菅山方面に少し歩くと、展望スポットがあるとかなんとか。


相変わらず奥武蔵感のない岩菅山へ向かう山道。


とりあえず雌岳に向かって尾根を歩きます。


メチャクチャわかりづらいですが、これが雌岳山頂手前の急坂です。しばらく登っていくとロープが張り巡らされているので、それを頼りになんとか登っていく感じ。


雌岳山頂に到着。ここはそんなに広くないし眺望もないので、大抵の人は雄岳に向かいます。


雄岳へ向かうにはこの岩場を降りてきます。地味に緊張感がある道ですが、雌岳山頂手前に、雌岳を迂回してくる脇道があって、そこを歩くとこの岩場もショートカット可能。
ロープはないので、木の根っこに掴まりながら降りてくる感じになります。


ちょっと岩っぽい道を歩いてすぐに雄岳への登り。ここはそれほど斜度が大きくないので二足歩行で余裕です。
ただちょっと滑りやすそうな気がして、降りてくるときはちょっと緊張感がある。


雄岳山頂に到着。広いだけで特に何かあるわけではない。


景色もご覧の通り、ガスってて何も見えません…。


たぶん雷にやられたであろう木。幹がバキバキ。


この左手に見晴らしのいい岩場があるんですが、行って見たら樹木が成長して見晴らし利きませんでした。
冬ならちょうどよく景色が見える気もする。なお、焼山方面へ歩く場合は、写真中央右にある道を降りていきます。
少し歩くと岩場に突き当たりますが、そこをUターンすると、斜面をトラバースするような道があります。

たまに、見晴らしの良い岩場のある方の、奥に続く道を歩いていく人もいるらしいですが、そっちは甲仁田山へ続くバリエーションルートでありまして、途中どうやって乗り越えればよいかわからない岩場が出現して、道が違うと気づくらしい。恐ろしい道や・・・。


武川岳、と書かれている指導標の方向にもピンクリボンのある道があって、ここからも焼山方面へ行ける模様。私はこっちは歩いたことないからわからないけど、行けそうな気がする。


早々に雄岳をあとにして、雌岳に戻ります。これはコル部の写真。


このコル部、写真左は秩父方面に流れる小島沢川が突き上げるようなところです。結構な急斜面。


熊とかいそうな石室。奥はそれほど続いてない。流石に人工物だよなあ。


ちょっとした岩場?というか危なげなトラバース道?とでもいうべきか。ここを写真斜め左上方向に歩いていきます。


振り返るとこんな感じ。なかなか緊張感ある。ロープがあるのがありがたいですね。


後はしばらく尾根道を歩いていきます。多分この尾根で唯一平和なところ。


ここで90度左にターン。ここから下る斜面が急でまたちょっと怖い。


掴まれるところがないのと、いかにも滑りそうな感じでヒヤヒヤしました。


今度は富士浅間神社の祠がある岩場。間違って落ちようもんならたぶん死にます。特に左側の崖。


富士浅間神社。こんなところによう建てたな、と思う。こういう険しいところ、修行の場なのかこういう建物ありがち説。


ここは見晴らしがよくて、丸山方面が望める。微妙に山頂は見えないけど、見えてる集落はたぶん果樹公園のあたりかな


秩父市街の方面。天気が悪いので微妙だけど…


この脇を通過してくる。


で、この急な下り。ロープがあるので問題ないけど、高所恐怖症の私からすると普通に怖い。


あとはのんびり歩いていくと・・・


また兵の沢に合流する。ここらへんはだいぶ荒れてるような感じがして、一瞬道がどこにあるのかわからなかった。


ここまで来るとわかりますね。芦ヶ久保の氷柱の会場だ、と。今は草やら木やらが茂っていて、わかりにくいですが。


この道も少し怖い。崩落してないかって感じの狭い道が続きます。ロープはあるけどね…。


ここから出てくる。確かにこれは氷柱期間中は下山できないな~


道の駅によってソフトクリームを食べます。
前回は紅茶ソフトクリームを食べたので、今回はミルク。ここのソフトクリームはやけにボリュームがある気がする。ずっしり重い。
味はもちろんおいしい。ふんわり系というより、固めなアイスが私好みです。

久しぶりに食堂で丼ものでも食べようかと思ったけど、全身汗でビショビショだし、二子山一周だけだとそんなに疲れなくてカロリー消費も少ないのでやめておきました。
芦ヶ久保の道の駅の食堂は美味しいんだけど、量がちょっと多いんですよね。がっつり登った登山者向き。

以上!