三つ峠山

更新日: 2024-02-23 21:38
山梨県の山
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山行日: 2023年8月12日

今回は三つ峠山です。三つ峠山は標高1785m、別名開運山とも呼ばれております。
山頂からは富士山が望めることでも有名。

登山口は主に二つ。
  • 三つ峠駅から車道を歩き登山口まで。漫画、ヤマノススメではこちらから登ったようで、ヤマノススメルートとも呼ばれているようです。
  • 河口湖駅から三つ峠登山口バス停。
今回私が選んだのは三つ峠駅から登るルート。こちらは車道歩きが約1時間ほどあり、駅から標高差1200mを一気に登るルートで体力的には少しハード。
後者の三つ峠登山口バス停から登るルートは、私は歩いたことはありませんが、標高差という点では前者より優しい。

人気度では、三つ峠登山口バス停から登るルートが人気ですね。下山に三つ峠駅方面の道を歩かれる方もそこそこいるようです。

私が三つ峠駅から登るルートを選んだのは、三つ峠駅へのアクセスが非常に楽だから。地理的には遠いのですが、新宿駅から特急あずさを利用すれば約1時間30分でアクセス可能です。特急あずさの特急券は1000円もしませんから、それほど値段も高くありません。
なお、新宿駅から河口湖駅まで乗り換えなしで行くことができる特急もありますが、三つ峠駅には停車しないのと、本数が限られるので、素直に大月駅まで特急で行き、そこで在来線に乗り換えるのがよいと思います。

三つ峠駅から約1時間、車道を歩いて登山口まで。この区間はバスがないので、歩きかタクシーしかないです。
マイカーがある人は、登山口周辺に駐車場があったので、そこに車を停めて登るのもよさそう。

写真中央、ガスがかかっていますが、おそらくあのあたりが三つ峠山山頂でしょう。山頂にはアンテナが立っているので、曇ってなければアンテナが見えるはずです。

しかしこのあたりは長閑な田舎という感じがしていていいですね。私が子供の頃によくいった、祖父母の家を思い出しますよ。


途中三つ峠グリーンセンターという施設横を通るのですが、ここは日帰り入浴が出来たり、非常に登山者と相性の良い施設です。
それを意識してか、登山パックなるプランも用意されていました。
私は下山は河口湖駅なので、このプランを利用することはないんだけど・・・。


この車道歩きがなかなか堪える。三つ峠山山頂は標高1700mオーバーでそこそこ気温も下がるものの、三つ峠駅の標高は約600m。登山口の標高が約1000mなので、400mを登るわけです。

しかも真夏のアスファルトは非常に暑い。下手に飛ばすと登山口に着いた頃にはバテバテになっていることでしょう。

途中道の脇でキャンプをされている方もチラホラ。あっちはなんだか涼しそうで良いですね…。


登山口に到着。ここで舗装路は終わり、山道に入ります。


途中、股のぞきという場所から見える富士山。今も富士山に登ってる人がいるんだろうな~


馬返しに到着。このあたりまでは歩きやすい道が続きます。これ以降は標高が上がるにつれて徐々に岩が増えていきます。
岩が増える、といっても、鎖場なんかはなく、基本的に二足歩行で通過余裕な感じです。


馬返しから望める富士山。良い景色だ~


徐々に岩が増える。晴れていれば問題ないですが、雨が降っていたりすると、ちょっと嫌だな~という感じです。


岩がデカい。三つ峠山山頂手前には屏風岩という非常に大きな岩場があり、そこはロッククライミングの練習場のような感じになっています。


八十八躰供養塔。ここまで来れればあと少し。


八十八躰供養塔の前にはベンチがあり休憩適所です。富士山も少し木が邪魔ですが望むことができます。


昔は修業の地だったんだろうな~。


八十八躰供養塔以降は登りは少なくなるのですが、山の斜面をトラバースするような道が続きます。
気持ち程度の柵はありますが、頼るには心もとないので気を付けてあるきましょう。


沢の源流っぽいポイント。こういうところを2~3か所超えていきます。


ところどころ道が狭いので、気を付けましょう。気を付ける以外、もはや言いようがない。


木橋を超えていきますが、この木橋が少し崩落しているのか、微妙に斜めになっていてなかなか怖い。
歩いてみると以外とガッシリと固定されていて動きません。


昔はここに建物でもあったのかな。すごいところに建物を建てるもんだ。


なんの建物だったんだろう。


建物の跡地らしき部分にまた危なそうな木橋。ここは少し長めであることと、やはり傾いているので少し怖いところですが、こちらも歩いてみるとがっしりとしており、問題ありませんでした。
が、真ん中あたりで少し橋がたわむのがわかってそれがまた怖い。


一瞬、道がないようにも見えるのですが、真っすぐ進んでいくのが正解。


またまた崩落地っぽいところ。ただ歩いてみると意外と歩きやすいです。


屏風岩。ここから先は道幅が広くなり歩きやすくなります。
ロッククライミングの器具が残ったままになっているのがわかりますね。
私が登った日も、この屏風岩の下の方にザックなどが放置されていたり、大きな奇声が聞こえたりと、ロッククライミング中の人が数人いたようです。


この岩の上が確か三つ峠山山頂だったはず…。


屏風岩下のトラバース道は、幅が広く整地されているので非常に歩きやすいです。


またまた富士山が見える。少し雲がかかり始めて裾野しかみえませんが…。


ここで三つ峠山荘と四季楽園(山荘)の分岐。上の写真は三つ峠山荘方面で、三つ峠山頂に行くには少し遠回り。


こちらは四季楽園方面の道。三つ峠山頂に行くなら、こちらを歩くのが手っ取り早いかと思われます。


最後の階段が地味にきついんですが、なんとか登りきると四季楽園の前に出る。
なんとここには自販機がありました。


ベンチもいくつかある。が、これらのベンチは利用料が必要。


三つ峠山山頂に行くには、またまた階段を登る必要があります。ここまで登ってきてまたこれかよ~!と思いますが、ここは我慢して登りましょう。
ステップはそれほど大きくないので、歩きやすい階段です。


そんなこんなで山頂に到着。
山頂は狭いので、写真を撮ったら早々に退散。三つ峠山荘と、そこに行く途中に休憩適所があるので、そこでゆっくりお昼を食べると良いです。


富士山は相変わらず裾野しかみえず。晴れて空気が澄んでいればさぞ良い景色なのでしょう…。


これから歩いていく稜線が見えますね。非常になだらかで歩きやすそうな稜線です。
ずっと歩いていくとロープウェイで登ることができるカチカチ山に出ます。


こちらは御巣鷹山のアンテナ群。日本航空123便墜落事故の山も同名ですが、あれは群馬と埼玉の県境近くにある別の山。


一通り写真も撮ったし、山頂でゆっくりできるスペースがないので降りていきます。途中アンテナと反射板が目に入る。


NHKのアンテナらしい。


四季楽園まで戻ってきました。値段はどうも一律300円っぽい。
水は2.5リットル持ってきているのですが、この日もなかなか暑いので一本買っておくことにします。
ここから河口湖駅までは長いし、途中補給できるところは、ロープウェイ駅のところしかないので。

しかし山の上に自販機とは便利になりましたな。

途中ベンチのある開けたところがあったので、ここで一本立ててお昼にします。気温は涼しいのだが、直射日光がきつい。


しかし眺めが良い山だ…。ところどころ見晴らしのいいスポットがあります。


木無山に向かう道。非常に歩きやすい。



途中痩せ尾根っぽいところもありますが、木が多いので高度感はなく、怖さはない。


途中送電鉄塔のある場所に出ます。送電鉄塔のある場所は大体木が切られていて見晴らしがよい。
眺めは良いけど、ここもいい加減暑いのでそんなに休憩はできません。



眼下には河口湖。


こっちは倉見山だったかな。


富士山は相変わらず。


途中新倉山への分岐もあるんですが、ここはかなり斜度が大きく、下る方向にはなかなか怖いと思います。
ロープがあるからまだよいが…。エスケープルートとして使えないかな、と思っていたのですが、ちょっと怖いですね。


まだまだ先は長い。


途中から植林っぽい樹林帯の中を歩き…


ようやく林道との交差点に出てくる。
ここで観光客っぽい外国人一家が何やら話していましたが、なぜこんなところで…?


林道と交差するところを過ぎるとそこはもう高速道路。道の快適さレベルが1~2段階あがります。


天上山に到着。ここらへんはもう登山者が来る山っていうより、カチカチ山ロープウェイで山に登った観光者がちょっと足を延ばしてきてみた、という感じのところ。


眺めは良い…しかし富士山は見えない。


見晴らし台。


ロープウェイのあたり。非常に人が多いのと、登山の格好だと浮くので足早に通り過ぎましょう。


ロープウェイを使って降りてもよいのですが、ここは登山道を使って降りてみます。
この道も歩きやすい道です。特に危険個所はなし。


途中広場があり、東屋が一軒。


それと富士急ハイランドが見える。


登り口に神社まで降りてきました。ここから先は車道を歩いて河口湖駅まで。


河口湖駅に到着!
富士急行バスのバスタ新宿行きがあるので、それに乗ってもよいのですが、あいにく今日は予約を取っていません。
特急も立ち乗り切符しか買えないことはわかりきっているので、ここは在来線でのんびり帰ることにします。

しかしいつ来ても河口湖駅って混雑しててカオスである…。おそらく富士急行線が単線であるがゆえに、電車の本数を増やせず、電車街の観光客で混雑しているのでしょう。
早くなんとかならないもんですかね、この状況…。