尾瀬

更新日: 2024-02-23 21:39
北関東
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山行日: 2023年8月19日

今回は遂に来ました尾瀬です!

尾瀬は以前から来たかったのですが、東京からだと近いようで遠い。普通に在来線を乗り継いでくると片道5時間程度はかかります。
福島県の会津側から来るか、群馬県側から来るかで少し変わるんですが、始発で出発しても日帰りは厳しいところです。

なんですが、東武鉄道が発売している尾瀬夜行23:45を利用することで、泊まりなしで尾瀬を堪能してきました。

もともとは尾瀬ではなく、会津駒ヶ岳を歩く予定だったんですが、当日の天候があまりよくなく、天候が崩れてもなんとかなりそうな尾瀬に変更。

この周辺は100名山が集中しているエリアでして、燧ヶ岳、至仏山、会津駒ヶ岳、平ヶ岳と山好きなら2~3週間滞在して歩き回りたいエリアです。
ぶっちゃけ、後泊して燧ヶ岳だか会津駒ヶ岳行きたかったけど、翌日はどうしても東京にいる必要があって、日帰りとなりました。

来年は燧ヶ岳、至仏山、会津駒ヶ岳のいずれかを登りにまた東武尾瀬夜行のチケット買うんだろうなあ、という気がしております。


登り始めは沼山峠。
ここに来るまでの過程は、こちらの東武尾瀬夜行について書いた記事を参照してください。

ここで持参した朝食を軽く食べて、身支度を終わらせたら歩き始める。今回はこの沼山峠から、燧ヶ岳を中心に時計回りに回るルートです。
沼山峠 -> 大江湿原 -> 尾瀬沼 -> 白砂湿原 -> 尾瀬ヶ原 -> 燧裏林道と歩いて尾瀬御池まで戻ってくるルート。


とりあえずここには飲み物が買える自販機がある。食べ物は尾瀬沼の周りにある売店まで行かないとたぶんないと思う。

ベンチもそこそこ数があってなかなか良かった。しかし前日の23時45分に浅草駅を出発してから、あまり眠れず午前6時過ぎにここについてますから、少々グロッキーです。
歩き始めればそんなのもどこ吹く風、あっという間に元気になりますが・・・。


中央の建物がトイレ。なかなか綺麗なトイレでした。


まずは登山口から大江湿原に向かいます。しばし歩きやすい木道を歩いていく…。
言うまでもないですが、尾瀬と言えば木道。今回歩いたコースの80%くらいは木道でした。
こういう道って苔むしてたりすると、本当に滑るので注意が必要なんですが、私が歩いた限りだと、滑りやすいところはなかったと思う。朽ちて泥濘に埋もれてるところはあったけど。主に燧裏林道に。

少し前まではモンベルのリバーシブルグリッパーという製品があって、それが滑りやすい木道にメチャクチャ良い!と評判だったのですが、今はモデルチェンジのせいか、木道用の面がなくなってしまいました。残念…。


まあここらへんは特に特筆すべきところはないです。割といろんなところにありそうな樹林帯の木道という感じ。


ちょっとしたピークを登って降りていくと、木の間から何やら開けた場所がチラチラ見えるようになってくる。
「おお・・・ついにか!?」とワクワクしながら進むと…


大江湿原です。

なんて良い場所なんだ・・・!感動。
鳥のさえずる声、目の前に広がる湿原、曇り空(余計だ)!来てよかった!と思う瞬間。

まあ3000m級の高山に行けばもっと素晴らしい景色は広がっているのでしょうが、私にはこれでも十分感動です。



全体的にトンボが結構多いんですよね。たぶん水場が多いのでヤゴが生育しやすい環境なんでしょうか。

トンボがいると蚊とかハエがいないので嬉しい限り。トンボは鬱陶しい羽音はさせないし、人間の周りを飛び回ることもないですから。


う~ん、良いところだ。ずっと歩いていたい。


途中落とし物を見つけたり、木道の脇をカサカサと進む蛇にあったり。


7月くらいが花が咲いて、草も青々として華やからしいのですが、お盆も終わりごろになると秋が近いようでオレンジ色が目立ちます。
これから草紅葉が進むらしい。


ガスってるあたりが燧ヶ岳だったと思う。ガスってて本当に何がなんだかわからんけど。


何かの卵っぽい。


わかりづらいけど、尾瀬沼が見えてきました。


尾瀬沼の東の方はビジターセンターやら、尾瀬沼ヒュッテ、長蔵小屋が集中しているエリアがあります。
ここは休憩所やら売店、トイレもあるので休憩にはぴったり。


奥に見えるのが長蔵小屋だったと思う。たしか。

左がビジターセンターだったかな。


売店はなぜかビール率高め。
ソフトドリンクもありますが、場所が場所なだけに500mlのペットボトルのお茶で500円くらい。運んでくるの大変だろうし、これは仕方ないですね。
嫌なら多めに水を持って行きましょう。


お土産になりそうなものもそこそこ置いてあったので、覗いてみると楽しいと思います。


しかし良いところだ…。ずっと居たい。

次来るところは是非尾瀬の小屋に泊まりたい。こんなところで一泊できるなんて、夢のようじゃないか・・・。


まだまだ先は長いので一通り写真を撮ったら尾瀬ヶ原の方に向けて歩きます。


オタマジャクシ。水が澄んでいて綺麗です。
尾瀬沼と尾瀬ヶ原の間は白砂湿原を通っていくのですが、そのあたりは少し長い樹林帯の道。

途中何か所か沢が流れているところもありますが、水はなかなか冷たいです。


引き続き尾瀬沼。


このくらいの小さい蛙をよく見た。


写真右手に尾瀬沼休憩所が見えてきました。


燧ヶ岳に登るのかな。


尾瀬沼休憩所。
自販機もありますが、商品の入っていないのか動いてない模様。
ただ、オーダーするとコーヒーやら紅茶、カルピスあたりは飲めるっぽい。


奥にトイレ。尾瀬はトイレが多くてホント助かりますね。


良いところだ…。ずっと歩いていたい。


尾瀬沼休憩所を過ぎるとしばし樹林帯の道。

池塘。ここらへんが白砂湿原だったかな…忘れてしまった。

ずっと木道かな~と思って歩いていると、こういう感じのガレの道もある。少し苔むしていて滑りやすいので注意して歩く。


沢の源流っぽいところ。



そんなこんなで見晴につく。ここは小屋が集まっていて、今回歩いたルートの中だと一番賑やかなところだったかも。

トイレも当然あるし、軽食が食べれるところ、売店などいろいろある。ここらへんで夕陽を眺めながらのんびりしたい。
いつかそういう時間を過ごしたいところでしたが、まだまだ先は長いので適当に写真を撮ったら、龍宮小屋に向かいます。


入浴もできるなんて・・・!ただ、おそらくですが、石鹸の類は使用禁止だったと思います。お湯で汗を流すくらいじゃないかな。それでも十分だが。

食事のメニューにオシャレだ…!


燧ヶ岳伏流水。ハードボトルがほとんど空になっていたので汲んで飲んだけど、冷たくておいしい。


至仏山眺めながらゆったりできるって最高かよ。


今いるのは見晴らし地区。ここから西に竜宮小屋まで進み、ヨッピ橋、東電小屋と歩いて温泉小屋、燧裏林道と歩く予定です。
たぶんここらへんで、もうちょっとで予定ルートの半分歩いたかな~という感じ。


ここらへんが尾瀬ヶ原と呼ばれている場所。目の前に至仏山が見える。


振り返れば見晴の小屋群と、その裏にどっしり構える燧ヶ岳。


上の写真は尾瀬ヶ原の南の方。あっちにもアヤメ平とかあるらしいけど、今回は時間が全く足りないのでスキップ。あっちも歩いてみたいよね~。
一か月くらい滞在して周辺を歩き回りたい。


雲も少なくなってきて良い感じです。

尾瀬は涼しいんじゃないかな~長袖にしとこうかな~と出発前に悩んでいましたが、結局半袖で正解。
まあ燧ヶ岳やら至仏山登るなら標高2300mくらいだと思うので、もっと涼しくなると思うけど、尾瀬ヶ原のこのあたりは標高1400mなのでそれほど気温は落ちません。
この日は午前中は日照りが強く、汗はダラダラ。2リットルあったけど、そこそこのペースで消費しています。


どんどん遠くなる見晴と燧ヶ岳。


途中木が生い茂っているところにつくとそこが竜宮小屋。
上の写真はトイレ。ここも綺麗でした。協力金100円を納めて使用させていただきます。


目の前に至仏山


こっちは富士見田代、アヤメ平の方向。歩いてる人は見なかった。そんなに人気ないのかな?


ヨッピ橋に向かって歩きます。


ヨッピ橋着。


東電小屋に向かって歩いていく!
ここらへんは人少なくなります。
事前に調べていた感じだと、ここらへんは熊の出没が多そうでしたが、無事通過。


クマよけかな?記念に鳴らしておきました。


東電小屋が見えてくる。


東電尾瀬橋を渡る。


温泉小屋。

ここから先の燧裏林道を歩いて尾瀬御池まで行く道は一気に人の数が減ります。
そして樹林帯の道で展望もなく細かいアップダウンがあって、そこそこ疲れる。

往復の尾瀬夜行チケットだから、会津高原尾瀬口駅まで戻るには、このまま進んで尾瀬御池に行くしか…。

鳩待峠から群馬県側に出て帰るという手もあるが…(帰宅してから気づいた)


途中のつり橋。これを渡ったところにベンチがある。


次第に雲が出てきて雷鳴も聞こえてくる。燧ヶ岳の方はもう降ってるかもな~尾瀬御池に着くまで雨降らないでくれ~と願いながら歩く。


なんとか雨が降り始める前に尾瀬御池の登山口に到着。

ここは大きい駐車場になっていて、3~4割くらい埋まっていた。


尾瀬御池の売店。

ここにも宿泊施設の御池ロッジがある。

私は今回はここから会津高原尾瀬口駅行きのバスに乗って帰宅。あと5分早くついていれば13時台のバスに乗れたんだけど、間に合わなかったので、1時間ほど時間を潰して14時過ぎのバスに乗って帰宅。東京の我が家に着いたのが18時くらい。なかなかハードな1日だった。
帰宅後、お風呂入って夕食食べて横になっていたらいつの間にか眠りこけていた。

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初めての尾瀬は素晴らしかった。至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳も登りたいし、まだまだ通わないといけない。
もう少し南に行けば鬼怒沼もあるし、さらに南に行けば日光白根山、男体山と行きたいところは文字通り山ほどある。

東武の夜行チケットは、尾瀬夜行だけではなく、日光紅葉夜行もあるので、今度はそれを使って男体山あたり登りに行くか、と考えているところ。
10月あたりになったら、鬼怒沼に行きたいけど、鬼怒沼は流石に前泊しないと厳しいと思っているので、スケジュールをちゃんと考えねば。