芦ヶ久保駅周辺を周る

更新日: 2023-10-01 22:05
奥武蔵・外秩父
10月1日日曜日、この週末は天気予報だと日曜日の方が天気が良さそうなので、土曜日は家でのんびり過ごして日曜日に山を歩くことにしたものの、当日起きてみると天気がすこぶる悪い。

それでも昨晩の天気予報では曇りのち晴れだったのに、電車に乗って調べてみると雨予報。こりゃダメだな、と思い直して途中下車して帰宅のち、巾着田の曼殊沙華祭りを見に行き、昼ご飯を食べに芦ヶ久保駅に向かった。

芦ヶ久保駅は比較的頻繁に来る駅で、ここから横瀬二子山か横瀬丸山に登る。
どちらの山も、一般登山道を歩いていて気になるバリエーションルートに昔から目を付けていたのだが、ソロでバリエーションルートというのは些か恐怖を感じることがあり、まだ歩けていない。
今回、良い機会なので、昼食を食べた後に芦ヶ久保果樹公園を散策してみることにした。

ちなみに、気になっているバリエーションルートというのは以下である。
  1. 岩菅山北尾根(奥武蔵登山詳細図 新装版第二刷でも載っていない)
  2. 横瀬丸山、天狗堂のある尾根(こちらは奥武蔵登山詳細図 新装版第二刷に載っているもの。古いものだと載ってない道)
  3. 横瀬丸山、昔道(大野峠から沢沿いを下る道が今の一般ルートだが、2/3ほど降りたところで尾根を歩く道がある。奥武蔵登山詳細図だと赤実線、山と高原地図だと赤点線)
3は昔、途中まで歩いたことがあるが、分岐を間違えて斜面をトラバースする道に進んでしまい、バリエーションルートはまだ早いか、と思い直して引き返して以来、歩きとおしていない。
道は比較的明瞭で歩くのは難しくないはずなので、今度歩きに行こうと思う。

1については、取りつき箇所については前から把握している。丸山を下山後、芦ヶ久保駅まで戻る道中で、あれ歩けるよなあ、と思いながら見ていたもので。とりつき箇所は結構明瞭な踏み跡がある。

今回果樹公園散策で確認しておきたかったのは、主に2。ある程度果樹公園を登っていくと向かいの二子山がよく見えるので、その関係で1も少し確認できればと思っていた。

ところで、芦ヶ久保駅前から果樹公園への車道を歩いていると、途中横に踏み跡のようなものがある。今回写真は撮り忘れたのだが、おそらくその道を歩いていくと天王山に通じるはずである。
天王山には八坂神社が祀られているようである。


まずは歩いたルートの確認。いつもは白髭神社のところを西へ歩いていくのだが、今回は真っすぐ北へ車道を歩いていく。
途中三か所気になっていた
  • ①の緑丸が天王山への踏み跡があった位置。
  • ②天狗堂の尾根への鹿柵があった場所。
  • ③いろりの宿 ふる里

ふる里はどうも日帰り入浴できるらしく、それなら今度利用してみようかな、と思う。今日見てみた感じ、営業しているはずだ。
芦ヶ久保の道の駅では、シャワー利用ができるらしいが、もう10回以上利用していてもどこにそんな設備があるのかわからない。

ちなみに、これ以外で日帰り入浴する場所といえば、横瀬駅から15分程度歩いたところにある武甲温泉か、西武秩父駅の祭りの湯だろう。
飯能駅の近くにも奥武蔵旅館という旅館があって日帰り入浴できるらしいが、まだ利用したことはない。

横瀬丸山から金昌寺方面に下れば、丸山鉱泉もあるが、駅から歩くには少し遠い。

上の写真が、天王山の北側の車道から天王山を撮ったもの。
うっすらと木の階段のようなものが見えるが、結構藪っぽい気がする。寒くなって葉が落ちたら歩きやすくなるかもしれない。

以前から、丸山に登るときにふる里の看板はよく目に入っていて気になっていた。
近づくにつれ、看板も増えてきて一層気になってくる。


今日の武甲山はすっかり雲に覆われている。
武甲山の左のところから順に、
  1. 浅間山(富士浅間神社が祀られている)
  2. 名のない696mピーク
  3. 二子山雌岳
  4. 岩菅山
だろうと思う。甲仁田山はここからでは見えないはず。
岩菅山から伸びる尾根が、兵ノ沢右岸尾根ルートだろう。その尾根と浅間山の間にある谷が一般登山道の兵ノ沢コースのはず。


この奥を行くと天狗堂に通じる鹿柵があるはず…。

行って見るとすぐにわかった。これが鹿柵か!確かに通れそうな気がする。思ったよりも傾斜もなんとかなりそうかな。恐らく一般登山道ではない、というだけで、歩く分には難所はないはず。

ところで、このあたりは結構な巨石がゴロゴロしている。
横瀬丸山南東尾根コースを歩く分には歩きやすい、露岩も一切ない道が続いているものの、大野峠から赤谷の集落へ下る沢沿いの道を歩いていると周囲には巨石がゴロゴロしているのがわかる。
このあたりも少し山の方を見ると巨石があって、その巨石の付け根には祠が祀られていた。

上野写真はふる里入り口。思ったよりもしっかりと隠れ家風旅館である。
これは気になる。日帰り入浴と言わず一泊してみたい、という気持ちになった。

改めて二子山の方を見ると、今度は甲仁田山と思しきピークが見える。甲仁田山は今はバリエーションルートしかないが、昔は一般登山道があったとかなんとか…。
頂上付近にはアンテナが立っているらしいので、少し見えるそれがそうだろう。

地図には載っていないが、岩菅山の下のところには林道が通っているらしい。
このあたりは今は緑で山肌が覆われているが、真冬になれば落葉して山肌が見えるようになる。そうすると、もっとはっきりと林道が見えるようになるのだが…。

上の写真、右下にある山へ入っているように見える車道が鹿柵のあったところ。あの尾根をずっと歩いていくと、青カンバンがあり、そこで一般登山道と合流する。
青カンバンは既に確認済み。

もっと傾斜が強いのではないか、と心配していたが、こう見ると緩やかそうに見える。

普段、自分が歩いた山をこうしてみることは少ないので、こうして眺められることがうれしい。
そういえばあのあたりってこんな感じだったよな~とかいう思い出がよみがえってくる。


右が恐らく浅間山。左が名もないピーク。あのあたりは少し岩っぽかったはず。

武甲山は雲の中。

今回、こうして取りつき箇所の下見が出来たのはうれしい限り。
横瀬丸山は私が初めて登った山であるだけに思い出深い。集落が近いだけに、謎の踏み跡や道標などもあり前々から気になっていた。
この山のバリエーションルートを歩いている人はかなり少なそうだが、無理をしない範疇で歩いてみたいところ。