である。今回は2を登りで、3を下山で利用した。
この時期は既に紅葉は終わっており葉は落ち切っていた。このせいで、特に山頂付近は眺めがよい代わりに、落ち葉でえげつないほどに滑る急坂があって、正直いよいよヤバいかもなあ、と思うことも1~2度あった。
倉見山の山腹にはクマガイソウの群生地もあり、そちらは5月ごろが見ごろなので、ぶっちゃけ、その時期に登った方がいいと思う。
恐らく、その時期なら落ち葉で滑って恐怖を覚えることもないだろう…。あるいは葉が落ちる前の紅葉を楽しむか。自然林が多い山なので、紅葉は期待できるのではないかとおもう。
というか、2のルートを下山で使えば、私がやべー!と心で叫びながら下った急坂は登りになるので安心なんじゃないかな、と思う。
まあ、色々ネガティブなことを書いたけど、私は倉見山は長閑な里山歩きだろうな~と思って登ったからこうなったわけで、特に心配することはない。
寿駅から登山口まではしばらくアスファルト歩きとなる。
目の前の山が倉見山だ。やっぱりこうしてみるとただの里山という佇まい。
寿駅にはトイレがないので、駅前のセブンイレブンが唯一のトイレスポット。私はコンビニのトイレを使わせてもらったときは、何か買って店を出ることにしている。この日はハイチュウを購入した。
ところで、富士吉田市はシチズン城下町なのか、このあたりはシチズンの建物が多くあった。
堂尾山公園からも登れるようだけど、今回はこの登山口を使うことにする。左側のコンクリートで固められた崖のところに赤い鉄階段があり、そこから登山道に入ることができる。
この道は最初から急坂が続く。
植林っぽくない道の雰囲気が良い。
途中、斜面をトラバースしていく道と、石標のある登りの道に分岐する。
前者のトラバース道はピンクテープがあり如何にもこっちですよ、という雰囲気を出していたが、今回はこちらの石標の道を選択。
理由はなんだか面白そうだから。地図的には、この石標側の道が正しい気がするが、トラバースする道はなんだったのか気になる。
そこそこ古い石標っぽいけど、なにが書かれているのかはよくわからなかった。
今日は生憎天気がそれほど良くない。富士山ビュースポットもいくつかあるが、富士山は終始雲をかぶっていた。
途中開けたところにでると祠があった。
正直、この道は落ち葉が多く登山道は見えないのだが、所々こういう感じの道標があって迷うことはないと思う。
これ設置しているのは地元の山岳会なのかな?
富士見台からの景色。ここからの景色もなかなかだ。
観光場所っぽくなっていたけど、ここにくるのは登山者だけだと思う。一般の観光客はまず来ない、というか、来れないと思う。
左の道から歩いてきて富士見台についたので、今度は右の方を歩いてみる。しかし落ち葉で登山道がどこなのかわからない。
まあ、適当に歩いてもなんとかなるくらいわかりやすい地形である。
鉄塔横を通り過ぎていく。
三つ峠山が見える。
今頃登山者でいっぱいなんじゃないかな~とか思いつつ眺める。
まあ天気が天気なので、眺めはそれほど良い感じがしないけど…。
三つ峠駅から倉見山に登るルートもあるのだが、そちらは5月ごろになるとクマガイソウが見頃になるらしい。
道標からして、こっちがクマガイソウ群生地のはず。
草刈機やチェーンソーらしい音が結構していたけど、よくわからず。この先で林業関係っぽい集団が登山道を歩いていたので、その方たちのものだと思う。
確かここが堂尾山公園である。朽ちて倒壊した小屋らしきものや謎の石標がある長閑な公園である。
この堂尾山公園からの眺めもそこそこ良いが、少し電線が邪魔。
ちょうど富士山に被ってしまうところに電線が通っているので避けようがない。
堂尾山公園からはしばし九十九折りの道を歩いて登る。
このあたりも落ち葉が多いけど、下山でも問題ないくらいの量だと思う。樹林帯の暗い道、というよりも自然林で葉が落ちているため、曇りでも明るい良い道だった。
この辺りはまた歩きたいなと思う道で、次は新緑の季節に来てもいいかもしれない。
稜線に出ると、ここも葉が落ちて樹間からだいぶ見晴らしがきく。
ただ倒木が多く、道間違えたかな?と思いながら進む。地図上はこれであっているはずなんだけど…。
進むにつれて徐々に尾根が狭くなり、倒木が増えて進むのが難しくなる。ふと、右側をみるとなんだか登山道のような踏み跡があったので、そこまで直接降りてみることにした。
降りてみると、どうもこっちが登山道だったみたいだ。
どこかで稜線歩きから少し下につけられた道に行く必要があったみたいだけど、どこにその分岐があったのかわからない。
しかしこの電線っぽい太く黒い線はなんだろう。林業で使う電源共有用のケーブルかなあ、とか思ったが果たして。(そういうの使うんでしょうか)
稜線に出てからしばらくはなだらかな道だったものの、相定ヶ峰が近くなるとまた登りの道になる。
最後の登りはだいぶ倒木が多くなる。ただ倒木を避けて歩く分には全く問題なし。
謎の盗犯防止重点地区の看板。
ようやく相定ヶ峰につく。ここから杓子山まで歩けるようだが、その道は急坂・痩せ尾根・岩稜帯・道不明瞭となかなかな道らしい。
杓子山に続く道。
相定ヶ峰は富士山を眺めるにはベストスポット。ちょっと木が邪魔だけど、なかなか良い景色だ。
相定ヶ峰はしっかりとしたベンチなどは特にないものの、平坦で少し広いので休憩するにはちょうど良いと思う。
さて、ここから倉見山山頂まではしばし痩せ尾根を歩く必要がある。
相定ヶ峰から少し下り、痩せ尾根を歩くと、朽ちたベンチのあるピークがある。
そこから降って登るとそこが倉見山である。
この写真のあたりは相定ヶ峰からの下りで、ここはまだ序の口だ。この季節は特に、葉が落ちて高度感がある道になっているので、高所恐怖症の私には辛かった。
このあたりはまだまだ。ちょっとした岩っぽいところもあるが、落ち着いて通過すれば問題ない。特に難関という感じではなかった。
高度感があるということは見晴らしが良いということ…早く通過したいが、写真も撮っておいた。
周りを見ずに、ひたすら道を見つめて歩いていたので、このあたりの記憶はあまりない。
ようやく倉見山手前のピークに到着。ここには写真の朽ちたベンチがあり、景色が良い。ぶっちゃけ、倉見山よりこっちのピークの方が眺め自体は良いんじゃないかと思う。
倉見山山頂に向かう!
倉見山手前のピークから倉見山には鞍部を通過する必要がある。この下がなかなか怖くて、久しぶりにヤベーかもな、と思った。
もしかしたら歩く道を間違えていたのかもしれないが、落ち葉で踏み跡は隠されていたので、何が正しい道かなんてわからなかったと思う。
尻餅つきながら足で落ち葉を払って、足元を確保して慎重に降った。チェーンスパイクとかロープを持ってれば楽だったんだけどな〜と後悔した。
倉見山山頂に到着!しかし誰もいない。
この時期は人気がないのか、倉見山ですれ違った登山者は山頂ちょい下の三つ峠駅から登るルートとの分岐で出会った女性二人組の登山者だけだった。
ただまあ、山頂はそんなに広くないので、返って人が少なくて良かったかもしれない。
この後、早速下山に取り掛かる。時間はたっぷりあるが、三つ峠駅方面への道も、長泉院に降りる道も落ち葉でフカフカ。
どっちもそこそこ急坂っぽい雰囲気を感じて、どっちからもぶっちゃけ降りたくないなあ、と思っていた。かといって、来た道を戻るのも嫌だ。あの鞍部をまた超えないといけないのかと思うと憂鬱である。
山頂直下の急坂は本当に怖かった。また尻餅をつきながら、落ち葉を足でどけて少しずつ降った。
なんとか急坂の下りを降りて、平坦地に出ると、登山道がどこにあるのかわからない。とりあえず尾根に沿って歩いてみたが、そのまま尾根伝いには降りれそうもなかったので、すり鉢状になっている方へ少し降りてみると、そこが登山道のようだった。
(写真は振り返って撮影。写真右の尾根をずっと歩いてきて、撮影ポイントまできた)
正直あってもなくても良いような、あんまり役に立ってない道標を横目に、なんとなく歩いてみる。
まあとりあえずこの道標のおかげで、間違ってないっぽい、ということはわかった。
また枝が多く少し歩きづらくなる。この辺りまで来ると尾根を辿っていけば良いので楽だ。平坦地で落ち葉だらけだと途端にわからなくなってしまう。
そのまま尾根なりに歩いていくと、プラスティックでできたらしいステップがあるのを見つけた。ようやくここで一安心。
高度が下がると植林なのか杉らしい木が増えてきて落ち葉が減り、道がわかりやすくなった。
この山、たまにこういう感じで木にマーキングがされてるけど、林業関係だと思う。登山者向けのリボンなどは特になかったように思う。
下山していくと伐採地に出たが、それほど長めはよくなかった。
下の方まで来ると写真のような道標が増える。
正直、このあたりはだいぶ道形がわかりやすくなっていたと思うので、迷うことはないと思うが。
とはいえ、まあ落ち葉でわかりづらいと感じるところもままあるか。
ここを降っていく。写真だとわかりづらいけど、実際歩いてみるともっと道の形はわかりやすかった。
ようやく登山口のフェンスに到着。
やっと降りてこれたぞ〜〜
山頂付近の落ち葉の急坂では本当にどうなることか、と思ったが…。
時間が押していたら、このまま帰ってもよいかなあ、と思ったけど計画通りの時間だったので、都留アルプスも歩くことにする。
恐らく、こういう機会でないと都留アルプスを歩くことはもう2度とない気がした。
民家と田んぼに囲まれた舗装路を歩いていくと、東屋があった。ちょうど良かったのでここでお昼ご飯にすることにする。
ちなみに、周辺に公衆トイレっぽいものなどはなく、本当に東屋があるだけだった。
東屋から少し歩くとそこが登山口である。登山口には丸太のベンチとかもあったけど、だいぶ民家が近いので、やっぱり東屋でご飯を食べておいて良かったと思う。
ここにも害獣避けのフェンス。
登り始めてすぐのところに神社。なんの神社かわからなかったけど…
神社から少し下ったところに開けた場所があった。
ここはベンチもいくつかあって長閑な雰囲気。写真奥の部分はなんだか耕してあるみたいな感じがした。何か植えてるんだろうか?
この登山道、こういう感じの小さいウンコが割かしあった。なんの動物かな。まあ熊ではない。熊はもっとブリブリしたウンコで圧倒的にデカい。
鉄塔があるところはどこも木が切られているので見晴らしが良い。
この鉄塔あたりから、尾崎山への登山道がある。尾崎山への道は確か赤破線路だったと思うのだが…なぜだか妙に尾崎山へ歩くことを誘う道標があった。
ここらへんも落ち葉が凄いが、全体的に紅葉はもう終わりかな。
都留アルプスは自然林もあるけど、植林の場所もそこそこある。
相変わらずなんだか荒れ始めているような登山道だ。まあ道はわかるけど…。
見どころがない裏山、という感じで、正直わざわざ歩きに来るところか、と言われると違うなあ、となる。
周辺には他に見晴らしのいい人気の山多いしね…。
ここらへんもピンクテープに導かれて歩いたけど、若干道のわかりづらさがある。
都留文科大学の観察小屋跡地があるらしい。
なるほど、これが観察小屋跡地か…
と思ったら、すぐ傍に本丸と思しき小屋跡地があった。こっちは色々と荷物が散乱していて廃墟感が強い。
うーん、これは正直、かなり心霊スポット感が強いですねえ。
片づけることはできないんでしょうかね。あんまり合ってうれしい類のものではないけど…。
少し進んだところは綺麗に整えられていた。この違いは一体なんなのか。
このコース、道中にトイレスポットはここだけ。一度車道に出るとバイオトイレがある模様。
これが噂のミツマタ群生地かな。
ミツマタは三月、四月あたりが見頃のようなので、その時期は都留アルプスも賑わうのかもしれない。
倒木だらけ。
都留アルプス山。標高713mですが、気分的には標高300~400mってところ。
このあたりはベースの標高が高いので、山の標高が高くてもそんなに高いところに登った、という感じはしない。
少し進んでいくと、本日二組目の登山者グループと出会う。
本当にこのコースは人と出会わない。よっぽど人気がないんだろうか。
少し歩くとベンチのある見晴らしの良いところに出た。
都留アルプスの見どころはここかもしれんね…。
道なりに進んでいくと右側に何か人工物が見える。見てみるとソーラーパネルだった。
最近山でソーラーパネルよく見るけど、見たときのガッカリ感はトップだ。
これは熊の跡かな。
急にしっかりとした東屋が登場した。
この東屋だけ妙に新しい雰囲気を感じた。
一つ目の水道橋。
水道橋の上は立ち入り禁止。
このトンネルは大正時代にできたもので、トンネルの中を水が山中湖から上野原の発電所まで流れて発電に利用されているとのこと。
天神山。山頂標があるだけで何もなし。
次の水道橋。
この先を登っていくと都留市駅の方に着くのだが、今回はここらへんでもういいかな、疲れたし…と思ったのでここから谷村町駅まで歩いて帰ることにする。
水道橋ピーヤ。
あの橋の下で手をたたくと音が反響して、鳴き龍という特有の音が聞こえるらしい。
すぐそばに神社もあったけど、これは分社かな?
谷村町駅に到着。
ここは少し変わっていて、二つあるホームは登りも下りも止まる。電車ごとにどのホームに止まるか変わるので、この時刻表を見て事前にホーム移動しておく必要がある。
まあ見た感じ1番ホームにいれば高確率でなんとかなりそうだけど。
駅舎は年季を感じるものの、細かい設備は新しかった。
例えば改札を通ったところにあるトイレはやけに新しく綺麗だった。これは三つ峠駅にあるトイレと同じ作りのようで、男女共用で同時利用一人というもの。
電車を待っていると学生がわらわらと集まりだして、電車を待っていた。大月駅までの電車は相変わらず外国人が多かったが、登山者の姿もチラホラ見る。