堂平山でテント泊

更新日: 2024-02-23 21:48
奥武蔵・外秩父テント泊
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山行日: 2023年11月25日~26日。

今回はいよいよテント泊の練習登山である。
場所は近場のキャンプ場が良いだろう、と思ったのでずっと前から気になっていた堂平山山頂にある「堂平天文台星と緑の創造センター」である。

計画では、芦ヶ久保駅から横瀬丸山に登り、そのまま林道を歩いて堂平山山頂まで移動、天文台のキャンプ場にテントを張り、一泊。翌朝、テントを撤収して帰宅するか、もう一度横瀬丸山近くの大野峠まで歩いて、顔振峠あたりまで歩いてもよい。
翌日どうするかはテント泊でどれくらい気持ちの良い朝を迎えられるか次第だったので、あんまりしっかり決めていなかった。テント泊でしっかり休めなければ、すぐ下山して白石車庫バス停から、小川町駅まで移動して帰宅かな、と思っていた。

予約を取ったのは大体1~2か月前ほど。
もっと直前でもテント泊なら予約はとれたと思うけど(実際テントサイトは8区画あるけど、私込み3区画しか使われてなかった)、予定を決めることによって、準備せねば、という雰囲気を醸し出すことで事を進めることにした。

当日の最低気温は氷点下を下回った。ジッポゲージ(温度計のこと)を持って行かなかったので現地の気温を実際に測れたわけではないが、予報では-3度だった。
そして、私の持って行った寝袋はモンベルのシームレスダウンハガー800 #3である。この寝袋の快適温度は4度、使用可能温度は-1度で、快適温度からは実に7度も低い。正直こんなに冷え込むとは思っていなかったので、アウターも着こんで寝袋に潜り込み、なんとか朝までやり過ごした。
途中うつらうつらと少し眠った気もするが、しっかり眠れた、という感じではなかった。
翌朝、朝一番に家族から生存確認の電話がかかってきたが、私は無事テントを撤収してキャンプ場を後にしたところだった。

いやはや、やはりテント泊の練習は暖かい季節に限る。
実際のテント泊では、汗を流せることの方が珍しいと思うので、汗をあまりかかずに済むこの季節を選んだのだが、寒すぎてそれどころではなかった。この点はこのテント泊練習における一番の反省点である。


芦ヶ久保駅に下車したのは9時頃。
空は青々としていて非常に気持ちいい。
正直、こんなに晴れてるならもっと眺めの良い山に行けばよかった、と若干後悔した。

それでも今日は初めてのテント泊だ。いつもよりずっしりとしたザックの重みさえ心地よく感じる。
ようやくテント泊という大きな目標の一歩を踏み出したなと。


向かいには秩父の名峰、武甲山。


やけに綺麗な馬頭観音。こんなに綺麗な馬頭観音は見たことがない。馬頭観音というより、もはやお墓だ。墓石を再利用してるんじゃないのか。


このあたりは紅葉が綺麗だった。奥武蔵の山は植林が多いが、横瀬丸山山頂付近とこのあたりは唯一植林の杉がないエリアだと思う。


いよいよ登山口に到着。
何度も歩いた道なので、緊張感は一切ない。

ただ、この時点ではテント泊に対するワクワク感80、不安感20と言ったところ。
キャンプ場で管理人が常駐しているとはいえ、やはり初めてのテント泊をソロで行うのはいささか不安である。


尾根に乗るといつもの幅の広い防火帯の道になった。


道の左側(北側)は植林だが、右側は自然林のようで色鮮やかだ。


そんなこんなで山頂に到着。
既に何人か展望台に上がっていた。みんな早いね~と思ったけど、私が登り始めたのは午前9時だから、まあ先客がいて当然か。


今日の目的地、堂平山が見えるぞ!ぶっちゃけ、この後は林道まで降りたら舗装路を道なりに歩いていけば堂平山に着くので、今日の行程は終わったようなもんです。


いつもの両神山。右側にクレイジーマウンテン小鹿野二子山。
このクレイジーマウンテン小鹿野二子山は、上から熊が降ってきた動画の場所です。
滑落死亡者が多いので、埼玉県の中でもなかなかに難易度の高い山だと思います。


こちらは横瀬二子山と武甲山。奥の稜線は恐らく大持山・子持山。あのあたりも歩きたいんだよな~ともう1年くらい言ってる。


秩父市街と武甲山。


いきなり飛んでこれは大野峠のパラグライダー発進場。
ここは開けていて景色が良く、お気に入りスポットです。
大体ここに来るとザックを下ろしてしばらく景色を楽しむ。

奥に見えるのはたぶん筑波山かな。中央右寄りにある山がたぶん弓立山なんじゃないかと思う。
弓立山も山頂は開けていて見晴らしがよい山です。


良い景色だ。


こっちは堂平山方面。


パラグライダー発進場から大野峠へ降りていくと、今まで木があったところが伐採されていることに気づいた。


どうもキャンプ場になるような雰囲気を感じる。既にいくつかテントが張られているし…。
キャンプブームはすっかり落ち着いたと思っていたけど、キャンプ場が新設されるとは、まだまだ客は入るという読みなのか…あるいは盛り上がったころに始めた計画が、ようやく着地しようとしたころにはブームは下火になっていた、というよくあるパターンなのか…。

横瀬丸山の県民の森にはオートキャンプ場もありましたが、今は2022年に閉鎖されていますから、ここも結局息は長くないんじゃないの?って思っちゃうなあ。

見晴らしは堂平山の方が、ここよりいいですからね…
結局、テント張ってキャンプやろう!ってより、バンガローなりに泊まる方が手軽だし、人は来ると思うんですけどね。堂平山のキャンプ場も、バンガローとかログハウスに泊まる方は満員だけど、テントサイトは半分も埋まってないですから。


ここも木を切って見晴らしを作ったのかな。ただ堂平山と比べるとどうしてもね。
丸山山頂まで行けば見晴らし良いけど、キャンプやりに来た人はあそこまで行かないだろうなあ、と思う。


こっちもキャンプ場になるのかな。
広さ的には何か建物が建ってもおかしくないが。


白石峠には大体軽自動車で飲み物とかを売っているおじさんがいるんだけど、今日はおらず。
寒くなってきたから、暖かくなるまでお休みなのかな。


白石峠からは剣ヶ峰の登山道を歩いてもいいけど、あっちには急な登りと下りがある。荷物も重いし、このまま舗装路を歩いて堂平山まで向かった。


堂平山では、おばちゃんがこれまた軽自動車で食べ物を販売している。
今までこの移動販売を利用したことはなかったのだが(自前で食事持っていくし)、今回は折角なので利用してみた。
12時過ぎの到着で、豚汁等は既に売り切れていたので、塩むすび、焼サンド、ブルーベリーケーキの三つを購入。五百円でお釣りが来る価格設定だった。どれも美味しかった。


焼サンドは素朴な味。中にはザワークラウト?のようなキャベツとウインナーが入っていた。うまいぞ!


目の前の電波塔は川木沢の頭と、丸山のものだろうと思う。その奥に武甲山の山頂がひょっこり見えている。


こっちは越生の方だと思う。


谷沿いの集落。いつもは小川町駅から白石車庫バス停までイーグルバスに乗って、あの谷沿いを走ってくる。
向かいの山の、木がないあたりが恐らく秩父高原牧場だろう。
どうも今時期は、ソフトクリームの販売はやってないみたいだけど、以前食べた時はなかなかの美味しさだった。


一通り山頂からの景色を楽しんだので、キャンプ場に向かってテントを張ることにする。
天文台の周囲の木は赤く色づいて綺麗だった。


キャンプ場入り口。ここも赤く色づいた木々が美しい。


中に入ると管理棟と木工体験場があって、その奥がテントサイトとバンガローやモンゴル式テントの宿泊施設がある。
上の写真はテントサイトNo.5だったかなと思う。なかなかの広さだ。
車を泊めるスペースもある。


こっちは自炊場。夜になると明かりがつく。
水道を使えるし、簡易コンロのようなものもあるし、便利だ。さすがキャンプ場である。
シンクの周りには洗剤がおいてあって、洗い物もできる。そのまま洗剤で洗った水も流していいらしい(まあシンクに洗剤が置いてあるんだからそりゃそうか。私は一応管理人さんに聞いて確認したけど)。

歯磨きした後の水が流せないことを考慮して、凝固剤を持ってきていたが、使わずに終わった。


こっちがテントサイトNo.6だったかな。No.6~No.8は小さいサイトなんだけど、山岳テントを張るには十分なスペースだった。
私が予約したのはこのNo.6~No.8の小さい区画である。こっちの方が大きい区画よりわずかに料金が安い。

チェックインする前に、こうしてテントサイトを一通り見て確認していたのだが、これは一応、どのサイトがいいか聞かれた時に答えれるようにしよう、と思っての上でだ。
ただ、チェックイン時に聞かれることはなかった。(たぶん、予約時に小さいテントサイトがいい、という要望を既に伝えていたからかも)


こっちはNo.7のテントサイト。
このNo.6とNo.7のところは紅葉した木の下にテントを張ることになって、それだけでなんだか良さそうな気がしたので、これにしようかな、とか考えていた。
ただ、周囲のモンゴル式テントは子供連れのファミリーが泊まるっぽいので、そこそこ騒がしい。まあキャンプ場なんで、騒がしいのは当たり前。そこに問題はないんだけど。
結果的に、次のNo.8のテントサイトで正解だったと思う。


こっちがNo.8のテントサイト。
横に広い区画となっていた。二人用の山岳テントを張るには十分すぎるスペースだ。ぶっちゃけ1/3のスペースしかなくても、余裕でテントは張れるだろう。

こっちのテントサイトは見た感じ、一番地面が綺麗に均されていたと思う。
小石などもほとんどなく、地面もほぼ水平のように感じたので、前準備なしで早速テントを張ることにした。


大体10分くらい?そんなにかからなかったかもしれないが、テントを張り終える。
テントはヘリテイジのエスパースデュオアルティメイトだ。
二人用の山岳テントで、重さは約1.5kg。キャンプ場だしグラウンドシートは無しで張ったが、問題なかった。

家で事前に、ガイロープの端をエバンズノットで結んできたんだけど、ペグを打ってガイロープを張ったのでエバンズノットはあまり良くなかった気がする。
というのも、エバンズノットで結んできた理由は、山のテント場ならデカい石がゴロゴロしているだろう、と思い、ペグを打たずにエバンズノットのループに石を入れてペグの代わりにすればいい、と思っていたからなんだけど、今回は石がないのでペグを打たざる終えなかった。
こういう場合は、素直に自在結びの方が緩みにくくていいんじゃなかろうか。


一応キャンプ場内にも自販機が一台ある。
私が知る限り、周囲に他の自販機はない。これが堂平山山頂付近で唯一の自販機となる。


こっちはシャワー室。
今は換気のためにドアもオープン、窓もオープン状態だけど、しばらくするとどちらも閉まってシャワーに入れるようになる。
なお、シャンプーとボディソープは簡易ではあるが備え付けのがあったので、着替えとタオルだけあれば入れた。
このシャワー室は背が低くて身長175cmの私は何度も頭をぶつけた。更衣室とシャワーを浴びる部屋のドアの高さが異様に低いのだ。

一応着替えは持ってきていたが、まさか温かいお湯でシャワーを浴びれるとは思っていなかったのでこれは素直に嬉しい。普通にシャワーを浴びる分には水圧、温かさ共に問題なかった。


ときがわトレッキングコース入り口。以前ここから歩いて七重の集落を通って都幾山、慈光寺と歩いたことがある。
割と整備されていてとても歩きやすい道だった。


途中通行止めになっているらしいが迂回路も設定されているらしい。


しかしこの木の紅葉は鮮やかで綺麗だ。
この時はまだ、他に利用客が来ていなかったので、この木の下にテント張れたら映えるかもなあ、とか考えていた。



キャンプ場からも少し小川町方面?の街並みが見えるが、やはり標高がそれほど高いわけではないし、木も多いので見晴らしが特別いい、と言う感じではない。


14時を過ぎると登山者の姿はもう見えないが、利用客が続々と到着し始めて賑やかになる。
予想以上に人が多そうだったので、早めにシャワーを浴びて夕食にすることにした。というのも、利用客が多い以外に、陽が落ち始めると途端に寒くなってきたのだ。
この寒さの中のんびり夕食を作る元気はないな、と思ったので、早めに用事を終わらせて、寝袋に潜り込んで暖かくしようという算段である。

今日の夕食は尾西のアルファ米に、レトルトカレー。デザートにぜんざいまである。
温めはアルコールストーブで行う予定である。アルコールストーブは今日のために家や山行の時に何度か使っていたので、まあ問題ないだろう、と踏んでいたがどうも調子が悪い。
アルコールストーブに燃料アルコールを入れて火をつけても、気づいたら消えてるし、十分な量の燃料を入れたはずが、水が沸騰するほど沸かなかった。気泡はできているので、そこそこ暖かくなっていそうではあるが心配になる。
まあ大丈夫だろう、と思ったのでこのお湯でアルファ米を戻して食べることにする。

ただ、持ってきた燃料100mlの半分はここで消費してしまった。予想外に多い。計画では、夕食の準備に30ml、ぜんざいの温めに30ml、朝食のレトルトリゾットの温めに30mlのはずだ。このままでは、夕食の準備とぜんざいで全てなくなってしまいかねない。
うーん、どうしようかな、と考えを巡らせていたのだが、自炊場にあるバーナーを使うと言うのはどうか、と思った。
ただこのバーナー、だいぶアウトドア志向の強いもののようで、正直火の付け方さえわからない。コックを捻ってライターで火をつければなんとかなりそうだが、そこからメスティンの水を温めるイメージができない。

仕方ないので、秘技を使うことにした。
チェックインした時に、キャンプ場の管理人さんは、本来テント泊利用者は使用禁止のログハウスのキッチンを使って良いと言っていたのだ。これはソロで、しかも今季最強寒波到来のなか、山の上のキャンプ場でテント泊練習だと色めき立っている私を可哀想に思ってのことかもしれない(キャンプ場利用者の方は、管理者の指示を仰いでください)。
ここは素直にキッチンを使うべきだろうか、明日の朝食を取るか、登山者のプライドを取るかだ、と悩んだものの、一瞬で答えは決まった。キッチンを使おう。


ログハウス内はなぜだか暖かく、震えながら自炊場でアルコールストーブと格闘していたのがバカらしくなるほどだった。
早速キッチンを覗いてみると、なんと普通の一軒家のキッチンがそっくりそのままあるではないか。え!?と思わず驚嘆した。
こんな設備があるんならもっと早く諦めてキッチンを使えばよかった!と。

とりあえずこのIHコンロを使ってお湯を沸かすことにする。電子レンジがあったので、湯煎なんてしなくてもカレーは温められそうだが、暖かい室内に移動したのと同時に、無駄なプライドが再燃しそのまま湯煎して温めることにした。



夕食をあっという間に食べ終え、デザートに手をつける。
ログハウス利用者の訝しげな目線が苦しい。挨拶をして、自分は平和的な人間だと言うことをアピールする。

とりあえず今はぜんざいを湯煎するためのお湯が欲しいので、IHコンロでお湯を作る。食器類も色々あったが、使ったあと洗ってしまうのが面倒だったことと、本来なら使っちゃいけないだろう自分が、色々と設備に手を出すのは違う気がしたので、温めるだけ温めたら自分のメスティンで湯煎することにした。

暖かいぜんざいはとても美味しく、凍えていた体に染みるうまさだった。


夕飯を終え、歯磨きも終えたので、カメラを持って夜景撮影にキャンプ場内をウロウロする。本当は堂平山山頂あたりで写真を撮りたかったが、あのあたりは夜間立ち入り禁止という張り紙があったので、やめておいた。

これは小川町方面?の街並み。街の明かりが煌々と輝いている。
めちゃくちゃ寒い代わりに、空気は澄んでいて雲もなく、絶好の夜景撮影日和だ。


だがしかし、今日はなぜだか月も明るく輝いているせいで星はあんまり写せなかった。無念としか言いようがない。


自炊場はすっかり静かになっていた。みんな食後の団欒タイムに移行したらしい。


夜8時くらいには自分のテントに篭り、寝袋にくるまっていた。
夜10時くらいまでは周りで遊び回る子供の声が聞こえる。この寒い中よく遊べるなあ、と感心する。



翌日は午前5時くらいになんとなく目が覚めた。というか、寒すぎてほとんど眠れなかった。
午前4時だか5時まではうつらうつらとちょっと寝ては目覚める、を繰り返していたのだが、一段と冷え込みうつらうつらとすらしなくなった。
震えてはいなかったが、寒すぎてこれはまずいな、と思った。

翌日は天気予報が悪くなっていて、山を歩いてもそれほど楽しくなさそうだったので、ここは素直に白石峠から白石車庫バス停に下山することにした。
白石車庫バス停始発のバスは午前8時10分。それに間に合うには何時くらいにはキャンプ場を出ないといけないかな…と計算してみる。
コースタイムでは今から出発しないと厳しいかもしれないくらいの時間だ。

しょうがない、と決心を決めて朝食を食べ始める。朝食はリゾットを湯煎して食べる予定だったが、今からアルコールストーブと格闘する気にはなれなかった。
そもそもテント内で火器を使うのも正直気が引ける。とはいえ、この寒い中自炊場まで移動するのも億劫である。
仕方ないので、余っていたパンを食べたが、冷蔵庫で冷やしたパンみたいに、もそもそして美味しくなかった。


二人用のテントを一人で使っているので、中はだいぶ快適だった。
どこかで、登山靴を前室に置いていると、隙間から動物が入っていたずらに持っていく、という話を聞いたことがあるので念の為テント内に靴は入れておいた。


朝食を食べて、少しテント内を整理したら、テントから這いずり出てテントを撤収する。
このテントは設営も片付けも楽でいい。ただ唯一、スリーブが少し小さくてうまく入らない。なんとか押し込めてザックに押し込める。


せっかくだしご来光も見れたらなあ、と思っていたけど、雲が厚く全く見えなかった。
この雲の暑さはやばいかもなあ、と思い始める。


荷物をまとめたら、キャンプ場を後にする。

体が冷え切っているし、疲れもあんまり取れていないのでとりあえず白石峠から下山して、白石車庫バス停から小川町駅行きのバスに乗って帰ることにする。
もしかしたら、武蔵嵐山駅で降りて嵐山渓谷を歩いても良いかもな、と思っていたが、天気もそこそこ悪かったし、疲れていて帰宅一択だ。

帰りしな、堂平山山頂から秩父方面の写真を撮る。
厚い雲のせいか、手前側はまだ日陰になっている。


向こうに両神山が見える。
まだまだここは日陰だ。


山頂付近は霜柱だらけになっていて、昨晩はやはり相当冷え込んだらしいことがわかる。


白石峠まで、剣ヶ峰ルートの登山道を歩く。
流石にこの時間、誰もいないだろう、と思っていたが数人のサイクリスト達がもう自転車で道路を走っていた。朝早いなあ。

ここから白石車庫バス停に降りる道がある。ここから降りるのは初めてだ。


この道は、沢沿いの道で道自体はしっかりしていて歩きやすい。


左側に砂防ダムが見えてくれば舗装路は近い。

舗装路に出るともう下山したようなものだ。


ところどころに紅葉した木がある。


白石車庫バス停付近の集落まで降りてきた。

時間は予想よりだいぶ巻いていて午前7時50分くらいだったと思う。
キャンプ場を出発してわずか1時間だ。

丁度バスが白石車庫バス停についた頃らしく、数人のハイカーがバス停近くの東屋で準備をしていた。

まだバスの扉があかないので、しばし東屋で待つ。
当然バスに乗る人はおらず、しばらくの間一人でバスを貸し切っていた。
小川町駅に着くと、数人のハイカーが準備をしていた。これから山に向かうのだろう。

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今回のテント泊練習、無事帰宅、という事ではあるものの、アルコールストーブはうまく使えないし、寒くて寝れないし、練習としては失敗の成功、といった感じだった。
やはりいきなり山にテント泊で行かなくてよかったと思う。

反省点としては、主に以下の2つだろう。
  1. アルコールストーブがうまく使えなかった。
    1. 家で結構練習していただけに悔しいところ。やはりアルコールストーブは難しいな、と思う。燃料に対してどれくらいの水をお湯にできるか、家で散々試して把握していたつもりだったけど、うまくいかなかった。
    2. 今回はIHコンロがあったものの、本当にテント泊するならそんな文明の利器、山で使えないはずなので、ここは素直に扱いが簡単なガスストーブにしようと思う。
  2. 寒くて眠れなかった。
    1. 事前に天気予報を見ていた感じでは、最低気温はまあ0度くらいかな、と思っていた。その時点で寝袋の快適温度を下回っているじゃないか、という話もあるが、着こんで寝袋に入れば大丈夫だろう、なんて考えていた(私はもともと暑がりだし)。
    2. まあ暑い分にはやりようがあるけど、寒い分には困るから、ちょっと暑めくらいに準備しておいた方が最初は安心ってことかな、と思う。
    3. 新しい寝袋を買っても良いけど、そもそも冬山でテント泊はあんまりやりたいと思わないので、夏にも使えそうなサーマルシーツとかを買い足して、必要なら寝袋とセットで持って行く感じかな。冬用の寝袋より重くなるけど。
良かった点もあげておくと…
  1. パックウェイトは最終的に12kgほどになったが、これならペースは少し落ちるけど、全然歩けるかな、と思う。
    1. テント泊装備は15kgくらいのパックウェイトで60リットルザックが必要とか聞くけど、今回は40リットルザックに詰めていった。持って行ったけど使わなかったものもあんまりなかったし、持って行けばよかった、と思うものもそれほどなかった。
    2. そういう意味では良い感じに取捨選択して荷物をまとめられたのではないかと思う。
    3. ただ、着替えは圧縮袋に入れておけば体積がだいぶ減らせたな、と思ったし、細かい荷物をまとめるスタッフバッグも買っておけばよかったかな、と思う。
  2. 二人用テントは快適だった
    1. 一人用テントにするか、二人用にするかだいぶ迷ったが、テント泊は早めにテント場に着いてテントでだらだら過ごすイメージがあった。
    2. それで、快適性をあげたいなと思って、値段も少し高くなるし、重さも重くなるけど二人用テントを買ったわけだが、やっぱり二人用の方がスペースに余裕があってよかったなと思う。
スリーピングマットもテンサーインシュレーテッドを選んだのだが、底冷えもあまりなく、寝心地もなかなかよかった。
それと、空気で膨らませるタイプの枕も持って行ったのだが、やっぱり枕は持って行って良かったなと思う。ワタクシ、枕がないと横になっても落ち着かないもので…。

もう一回、装備を整えたうえで、どこかで練習をして、来年こそテント泊で雲取山を目指したい。