雷電山、弓立山、大高取山を歩く

更新日: 2024-02-23 19:43
ときがわ・越生
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山行日: 2023年3月4日

前回、堂平山から都幾山、慈光寺と歩きましたが、慈光寺から明覚駅まで歩いていると、雷電山から堂山の稜線が見えてよさそうだったので歩きに行ってきました。

計画としては、武蔵嵐山駅からイーグルバスにのり、ふれあいの里たまがわ前でバスを乗り換え、雀川ダム入り口バス停まで移動、そこから雷電山、堂山と歩いた後、一度アスファルトを歩いて弓立山に登り、再度下山、アスファルトを再び歩き、大高取山、越生駅でゴールというもの。

当日、武蔵嵐山駅までは余裕で到着できたのですが、乗車したイーグルバスが遅れ、乗り継ぎのバスに間に合いませんでした。正確には、乗り継ぎ先のバスと、乗車したバスが同時にふれあいの里たまがわ前バス停に滑り込んできてしまったため、バスを下車したら、乗り継ぎ先のバスが既に発車している、という非常に残念な結果に。

そもそもこの計画、Googleマップで適当にルート検索して出てきたのを、そのまま採用したんですが、Googleマップ上ではバスの乗り換えには10分程度時間があるはずだったので安心しきっていたところ、実際に現地で時刻表を見ると3分しかありませんでした。つまりバスが少しでも遅れると容易に破綻する計画でした。
雀川ダム入り口バス停まで行きたい方は小川町駅からバスに乗るのをオススメします。そっちだと一本で行けるしバスの乗車時間も短いですよ。

で、本題に戻って山の話なんですが…

  • 雷電山: 山頂の展望なし。登山口から山頂手前までは非常になだらかで歩きやすい道が続く。ところどころ脇に踏み跡があり、興味深い。急坂が数か所ある。
  • 堂山: 予想していたとおり、明るい稜線で雷電山とつながっており気持ち良い道です。
  • 弓立山: 山頂の見晴らし最高。素晴らしい。
  • 大高取山: 何度も行っているので省略。相変わらず歩きやすい登山道で良い。ところどころ展望スポットあり。越生梅林の近くの登山口から登るのは初めてだったけど、悪くない道だった。下山ルートはいくつかあるけど、西高取山に登って世界無名戦士の墓経由で降りるのが道がわかりやすくて良いと思う。
というわけで、弓立山最高でした。標高500m以下の低山でも、こういうところがあるから低山歩きはやめられない。

バスの乗り継ぎに失敗したので、ふれあいの里たまがわ前から雀川ダム入り口バス停まで歩きです。約4kmの平坦な道をひたすら八高線の線路沿いに歩きます。

しかしこの日は良い天気だった。

相変わらず歩くしかない。しかし全く電車が通りません。まあ八高線だしな。

ところで、この写真を見ていると線路にあるべき架線がありません。そう、ここは未だ電化されていない区間なのであります。つまり電車はモーターではなくエンジンで動いています。

ようやく雀川ダムが見えてきました。ようやくだ~長かった。

いきなりダム間近まで移動しましたが…本当はダム入り口のところでトイレにいったり準備を整えようと思っていたのですが、地元の方が偶然いらっしゃって登山口を案内されたので、行きつく間もなく歩くしかありませんでした…!

まあそれはいいんですが、そういうわけで雀川ダムの写真はこれくらいしかありません。さわらびの湯近くに有馬ダムがあったりしますが、それと比べるとかなり小規模なダムです。

で、登山口。なかなかこじんまりとした登山口です。左の藪の方に突き進んでおられるのは、たぶん登山者というより仕事側?な感じがしました。まあ挨拶しただけで何も聞かなかったので、よくわからないですが。

ずっとこんな感じの歩きやすい道が続きます。

雷電山まであと300m。山頂をショートカットする巻き道がある模様。このあたりからちょっときつくなる感じ。

このあたりはちょいキツの坂です。

で、山頂に到着。ここからはいくつか道が出ていました。今回は堂山方面に歩きますが…

こっちは県道と書いてある道。ほんの少しだけ歩いてみたけど、若干薄い踏み跡があった感じ。

こっちはもっと明瞭な道。どこへ続くのかはわからない。

今回歩いたのはこの道。

たぶん、山頂手前にあった巻き道はここへ繋がるんでしょうね。

しばらく樹林帯歩きでしたが、少し行くと見晴らしの良いところに出ます。

たぶん歩いてきた雷電山と思われる。

こっちはたぶん弓立山かなあ。

町が一望できます。ここもなかなか良い展望スポットです。

で、ここからちょっと急な下りを歩くことになる。落ち葉が溜まっているし、若干ザレていて非常に滑りやすい。

この画像の少し先、下る方向から見て左手に巻き道らしき踏み跡がありました。たぶんそこを歩くとこの激下りの道はショートカットできそう。

下の方に行くとロープがあるんですが、それまではロープなんてないんで、結構怖いです

左が激下り。右は巻き道っぽい。巻き道歩いて来ればよかったと思っているところ。

何かの動物の糞。種っぽいものが大量に混ざっていました。

堂山に続く稜線。ここも雑木林っぽく、陽の光が差し込む明るい稜線。良いですねえ。

堂山山頂。特に何もなし。この右の方に踏み跡らしきものがあり、どうもそこからしか降りれない模様。色々見てみましたが藪に囲われていて、他に下山道はないと思われます。

指導標の後ろを降りていくと登山口につきます。すぐ左に水道施設。右側は開けていて展望良好です。

そこからはしばしこんな感じの道を歩いて行きます。

少し木の枝が垂れてきているところもあったので、あんまり車は通らないのかな。

途中謎の道もありましたが…すぐアスファルトに合流。

すぐ向かいに弓立山の三町が見えますね。木がないのがわかります。見晴らしはよさそうだ。

しばし車道を歩いて弓立山の登山口を目指します。右側に歩いてきた稜線が見えます。雷電山の激下りの坂のあと以降はなだらかな道でしたが、本当にその通りですね。

たぶん梅だと思われる。この辺りは梅が咲いていて綺麗でした。

都幾川四季彩館のトイレ。なかなか綺麗でした。確か写真の自販機は使えなかった気がする。

トイレから一段降りたところにあるバーベキュー広場。ここで一旦荷物を整えます。

都幾川を渡って少し歩いたところが弓立山登山口です。

初っ端から階段の道。なかなかつらいぞ!

とはいえ、それほど急というわけではありません。階段を登り終えると自然林の比較的明るい道になります。

この道はずっと尾根通しに歩いて行く道で脇に逸れる踏み跡もなく、わかりやすいです。

山頂まではずっと登りなんだけど、それほどきついという感じでもないかな。


男鹿岩手前は大きめの岩と根っこの道。先から光が差し込んでいたので、もう山頂か!?と思ったら違いました。

たぶんこれが男鹿岩なのかな。このあたりはでかめの岩が何個も転がっています。

あと木が伐採されていて見晴らしが良い。

男鹿岩は登れないことはないと思うけど、高所恐怖症なのでやめておきました。高所恐怖症って登るのはできるんですよ、降りれないんです。

ただ岩の上に登ったら気持ちいんだろうなあ、という感じがとてもあります。

男鹿岩を通ると少し平坦になった道に出ます。そこからすぐ歩いていくといよいよ弓立山山頂。

開けた場所が見えてきました。

山頂に出てすぐ目に付くのがこの看板。たぶんこれ、地図つけといたほうがいいんじゃないかな…。たぶん歩いてきた道とは逆方向に降りる道の途中にあるお店だと思うんですが、どっちに行けばお店につくのかわかんないんじゃないですかね。

このくらいの標高で見晴らしが良い山といえば、飯能に柏木山があります。柏木山も良いんだけど、弓立山もいいですね。弓立山の方は山頂が広いので、格別の気持ちよさです。良い山だ。

本当に山頂が広い。平坦なのでテント泊とかできるんじゃないかな。やって良いのかわからないけど。

左の方が雷電山・堂山ですね。しかしゴルフ場が多い…。

雷電山・堂山方面。

大高取山方面には、こっちに歩いていきます。

ここでベンチに座ってお昼休憩後、写真を撮ったら大高取山に向けて出発します。

ここでのんびりするのもよさそうだよなあ。難点は交通利便性くらいですかね。JR八高線の明覚駅から歩くかバスに乗るのが良いと思いますが、バスも電車も本数が極端に少ないと思うので、弓立山だけ登るなら、たぶん歩いたほうが手っ取り早い気がします。

車があれば、登山口のすぐ近くにパーキングがあるので、そこに停めてピストンしてもいいかも。

下山しているとヤギが草を食べていた。

八幡山神社だったかな。うろ覚え。

この道を歩いて下って行きます。

登りは登山道でしたが、下りは車道みたいな感じの道です。

民家の横から出てきました。大丈夫なのかな…と思ったけど、ここしか出るところがないので仕方ない。

しばし車道を歩いて大高取山を目指します。途中車が行列を作っていましたが、これはどうやら越生梅林の駐車場っぽい。

そんなに人気なのか越生梅林。

13時くらいでしたが、入り口もまだそこそこ混んでいました。入ろうかな、とも思っていたんですが、時間かかりそうな気がしたので今回はスルー。また別日に来ることにします。

大高取山の登山口。ここからもっと南に行くと、梅の駅という越生の特産物、農産物を販売している場所があるのですが、その裏からも登れます。この写真の登山口から登ると途中そこと合流する箇所がある。

私はここから登るのは初めてだけど、3/4くらいの道は既に歩いたことがあるので雰囲気は把握済み。

これ左に行くとどこに出るんだろうなあ。大高取山は右に登っていきます。

神ノ座山。山ってピークがあるもんだと思うんですが、ここはなんというか、単に岩があるだけ…という感じがしました。たぶん何か伝説とかがあるんだろうな。

そんなこんなで山頂に到着。今日は霞んでいて遠くまで見渡せませんが、空気が澄んでいると筑波山とか見えたと思う。

疲れているので早々に下山です。

個人的なオススメ下山ルートは、根っこ山を通り過ぎた後に、坂を登って西高取山に出て、景色を楽しんだ後、世界無名戦士の墓に出るルートなのですが、今回は疲れていることもあり、楽そうな分岐を選んで歩いていったところ、越生神社横に出る道になりました。

途中謎の分岐があり、歩いてみたところ、資材置き場か何かの跡地に出ました。地図を見た感じ、この下の写真の右の道を歩いて行けば駅まで行けるんですが遠回りになるので引き返しました。

なお、左の道は藪がひどく、行き止まり。

下山後、駅まで歩いていると越生絹市場跡の石標が。

奥武蔵の集落の歴史なんかを調べていると、越生について言及されている箇所がままあります。越生は昔交易の要の街であり、市が開かれるたび、奥武蔵の集落から峠越えして越生に通っていたそうな。

確かに奥武蔵から越生方面に抜ける道は多くありますからね。

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雷電山に着く前、バスの乗り換えで失敗したときは正直そのまま家に帰ろうかと思いましたが、歩いてみるとなかなか面白い低山巡りで良い道でした。

特筆すべきはやはり弓立山でしょう。サクッと登れてあの展望、素晴らしいの一言です。

このあたりの山全てに言えるのですが、難点はやはりアクセスの悪さ。大高取山は人気のある山ですが、利点はなんといっても駅から近く登りやすいところ。それ以外の山はバスか自家用車がないと億劫になってしまう。バスも本数が少ないので、駅で待つ時間がそこそこ長いんですよねえ。あと東京方面からだと地味に遠い…。