宝登山自体も良い山ですが、個人的には野上駅から歩く尾根歩きがなかなか好きだったりします。周辺の山に植林が多い中で、自然林の冬枯れの明るい道を歩くのはなかなかに楽しい。
秩父は前日に降雪があったらしく、大丈夫かな~チェーンスパイク必要なくらい積もってたら嫌だな~と思ったものの、まあ宝登山だしな…と思い、所沢で特急ラビューに乗り込みました。
飯能駅で折り返し、秩父方面に進むと徐々に雪が出てくる。正丸トンネルを抜けると、そこは一面銀世界でした。
やっぱり正丸トンネルの前後で気候変わるよなあ、と改めて実感。
こっちは横瀬丸山方面。
白くなっていて美しい。こんな風になってるなら横瀬丸山登ればよかった!と少し後悔したものの、今更予定を変えるわけにもいかないので、このまま西武秩父駅まで。
こっちは横瀬二子山方面。
特に止まってくれたりするわけではありませんでしたが、芦ヶ久保の氷柱。
横瀬駅が近くなるとガスをまとった武甲山が。なかなか幻想的じゃないですか。
もしかしたら今日は宝登山から雲海見れるかもなあ、なんて期待を胸に…。
野上駅に到着。やはり登山者は多い。
交通量の多い道路に向かって走って突っ込んでいく子供たちを横目に、登山口まで向かいます。
いや、ほんと、子供は歩くミサイルだから気を付けてないとマジで車に引かれちゃいますよ。
途中梅が咲いていたので写真を撮る。うーん、マクロレンズが欲しくなってきたぞ。
登山口から少しだけ急坂ですが、そこを超えると明るくて気持ちのいい尾根道歩きに。
私有地らしく(地主さんが置いたのかわからんけど)通行量のカンパ。
登山道潰してソーラーパネルにしたほうがいいわってなるよりは…と思い、二人で200円入れておく。
ここは日陰なのでだいぶ登山道は凍っていますが、チェーンスパイクなしでも問題なしでした。
チェーンスパイク・軽アイゼン、つけるかどうかはあなた次第ですよ。(チェーンスパイク・軽アイゼンなしでも絶対に大丈夫と保証するものではありませんよ!まあ当たり前だけどね)
なかなか気持ちのいい道です。
相変わらず登山者が多く、自分のペースで歩くのは難しいですが…。
斜面はまだ雪が多い。
良い道だ~(何度目だ)
車道に出て、そのまま歩いていくと毒キノコ看板。
ここから宝登山に向かって一気に標高をあげていきます。
3回くらいきつい階段が登場しますが、頑張っていきましょう。
こっちは林道。
結構凍結しています。
踏ん張って登る登山者たち。
地味に滑るのでちょっと厄介な坂道でした。
少し登っていくと早速階段。
このあたりになると陽が当たるためか雪はすっかり消えてなくなっている。
またまた階段。
なかなかにきつい。
微妙に1段が大きいので、結構しんどい。
そして階段。
階段を登りきるとちょっと露岩の目立つ坂。
ロープが張られていますが、あれはどちらかというと進入禁止みたいなもんで、なくても問題なく登れるくらいの箇所。
山頂が近いづいてきた。
山頂に到着。
山頂は西側が特に開けていて眺めがよい。
武甲山もしっかりと見える。
こっちは奥に両神山。なかなか良い景色。
皆野破風山と奥に山々。奥の方は何の山でしょうね。
地図を見た感じ、和名倉山あたりが見えてそうな気がする。
こっちは城峰山のあたりかな?
蝋梅。甘い良い香りが漂っております。
空も青く晴れていて気持ちがいい陽気。
山頂周辺をぶらぶらと散策。奥宮のあたりに露店があり、焼きミカンが名物らしいのですが、今日は既に売り切れ。
干し芋と干し柿を買って後で食べることにする。
いや~しかし良い天気です。
ちょっとモヤっとした空気ですが、気持ちがいい。朝はあんなに曇っていたのに…。
パンパンとやたら空砲がなっていましたが、何かやってるのかな。
ズームで寄ってみましたがよくわからず。
こっちは東秩父のほう。
奥に笠山が見えます。笠山はおっぱい山の愛称で親しまれており、ここから見ると確かにおっぱいみたいな形をしているのがわかりますね。
一通り散策し終えたら東屋で干し柿を食べる。
スーパーで売ってる市田柿は大好物なんですが、それと比べるとこちらはかなり柔らかい。美味しいです。
白梅かな
こちらも梅。
蝋梅が終わると次は梅の季節ですね。
今年も賑わってるなあ。
宝登山はこの季節が一番混むと思いますが、この季節以外でも景色は楽しめるし、小動物もあるので、長瀞観光とセットで訪れると面白いと思われます。
アップで両神山。
両神山は埼玉県でもトップクラスに遭難の多い山。岩峰ですから、高所恐怖症の私は及び腰でまだ登りに行ったことはありません。
深田久弥100名山ということもあり、登山者が多いことも遭難が多い原因でしょうが、ルートを選べば高所恐怖症でも大丈夫なのかな。
まあ結構奥地にあるので公共交通機関で行ける山中心に登っている私にとってはアクセスがね…。
向こうは登谷とか美鈴山あたりかな。
さて、時間も丁度いいのでそろそろ下山にとりかかります。
下山はロープウェイを使ってもよいですが、折角ここまで歩いてきたので、このまま歩いて下山します。
下山口のある茶屋の隣からは蓑山。
蓑山はこのあたりでは珍しい独立峰。標高が低いものの、タイミングがよければ雲海が見えたりするらしく、そこそこ人気の山のようです。
私はまだ登ったことはありません。
下山口横の茶屋のところに咲いている蝋梅は特に良い匂いが強く漂っておりました。
下り初めてすぐのところでやたらに混雑していたんですが、どうやらぬかるんでいるのが原因っぽい。
確かにドロドロでひどく滑る。
正直下山ルートはほぼ車道みたいなもんで面白味はあんまりない。
所々ショートカットする踏み跡があるものの、九十九折の車道を歩いて行ってもさほど下山時間は変わりません。
割かし雪は解けていましたが、一部の日陰は凍結しており結構滑ります。
まあチェーンスパイクはなしでも問題はないけど、路面の状況を見て慎重に下った方がいいかな。
下山後は近くの酒造、長瀞蔵へ。
ここで日本酒を購入して酒蔵をガラス越しに見学します。
しかし最近の酒造はオシャレですな。
酒蔵見学後は阿佐美冷蔵へ。
ここのかき氷はとても美味しい。宝登山に登るたびにかき氷を食べている。
夏は並ばないと入れません。冬は比較的客が少ないのですぐ入れておすすめ。
長瀞駅から秩父鉄道に乗り、お花畑駅まで。お花畑駅から少し歩いて西武秩父駅に。
道中、武甲山の圧倒的な存在感に思わず写真を撮る。武甲山の削られた斜面には雪が積もって真っ白になっています。
武甲山から削られた石灰岩はセメントとして使われたりしており、日本屈指の大鉱床らしい。
ここで削られた石灰岩は鉄道でも運搬されているし、飯能のあたりまで山を貫くトンネルで運ばれたりしています。