山行日: 2023年2月25日
今回は白石車庫バス停から笠山に登り、堂平山、都幾山、慈光寺と歩いて下山後、JR八高線の明確駅まで歩きます。
笠山・堂平山は何度か歩いたことがあり、特に堂平山は山頂が開けていることもあって見晴らしの素晴らしい山なのですが、そこからいつも西武秩父線方面に歩いて下山することが多く、都幾山方面に抜けるルートは未踏でした。
今回のルートでは、2021年1月に堂平山で発生した山火事跡を歩く部分があり、ここは山火事後木が伐採されて見晴らしの良い個所となっています。見晴らしが良いのはいいけど、木がない山はそれはそれで悲しいわけですが、いずれ木が育って展望はなくなりますから、今のうちに歩いておきます。(まあ10年、20年は問題ない気はするけど)
いつも通り小川町駅からイーグルバスに乗り、終点の白石車庫バス停で下車。
東屋のあたりで何か工事中っぽかったですが、何かできるんでしょうか?
そのまま民家の方に歩いて行くと、笠山入り口の石標。ここを曲がらなくても、車道をそのまま歩いて行けば結局同じところに出るんですが…
民家の前を通過して…
沢沿いに歩くと山道に入ります。前回この道を歩いたのは五月くらいでしたが、その時はだいぶ蜘蛛の巣の多い道でした。今日はそうでもなかったけど、この道、途中で他の登山者とすれ違うとか全くないんだよなあ。まあ1時間くらいで笠山手前まで出ちゃいますからねえ。
祠を超えて歩いているとき、ふと左を見ると動物の毛皮っぽいものが捨てられていました。なんの動物ですかね。狸とかでしょうか。
一度車道に出て目の前の山道に入ります
この道、なかなか好きな道なんですが、熊が出そうでちょっと嫌なんですよねえ。
いつもはザックの後ろにつけた熊鈴を、今日はチェストストラップにつけてよく鳴る様にしました。
笠山に出るまでずっと登り調子です。
踏み跡は明瞭ですが、この細い斜面をトラバースするところだけが唯一の危険個所かな…。
ここもだいぶ細い道。すれ違いはかなり厳しいです。というかたぶん無理。
細道を抜けると明るい場所に出ます。これはなんか歩けそうだなあ、と思って撮った写真。正規ルートではないです。
下山後に地図を見た感じ、しばらくはなだらかな斜面っぽいですが、そのあとたぶん傾斜がきつくなって降りれなくなりそうな気がする。
ここから笠山手前の尾根道まではすぐなのですが、傾斜が一段上がるような感じでなかなかつらいです。あと道もザレていてちょっと怖い。
このあたりから風が吹きすさんでだいぶ寒くなりました。
笠山山頂に到着。
冬枯れしているせいか、ちょっとだけ展望がききます。とはいえ、見晴らしが良いって程ではない。
早々に笠山を後にして堂平山に向かいます。
途中車道は凍っているところもあったけど、登山道は全体的に良好で軽アイゼンもチェーンスパイクも必要なしでした。
途中見晴らしの良いところで写真を撮りつつ…
最後の登り道に行きます。ここらへんは登山道がいくつか出ているものの、バリルートでどれくらい歩かれているのかは謎。
ここもちょっと凍っているものの、これくらいなら軽アイゼンなくても大丈夫。
この最後の登りが辛いところ。ここを抜けるとパラグライダー発進場の開けたところに出ます。
いい景色。これを見に登ってきたんだ!という感じがある。
いいですねえ。手前の山は大霧山とか秩父高原牧場のあたりだったと思う。
こっちは秩父方面。
これは越生とかその方面かな。
毎度おなじみの両神山。
奥武蔵の稜線。
奥のアンテナが横瀬丸山かな。その向こうが武甲山ですね。
よく見ると白石車庫バス停が見える。これだけ見晴らしの良い山は、このあたりだとなかなかないですよ。
山頂は風がすごくて滅茶苦茶寒かったので早々に都幾山に向かいます。山頂下のあたりはキャンプ場になっているんですが、今は休業中のようで、トイレも自販機も使えませんでした。
また暖かくなったら泊りにきたいなあ。
堂平山から都幾山までのルート、どんな整備状況かわからなかったのですが、ときがわトレッキングコースとなっているだけあって、歩きやすそうです。これは期待に胸膨らむ。
キャンプ場から下って行くと…
山火事跡に出ました。全く木がないので少し異様な感じです。
もう数年前だけど、心なしか焼けたあとのような匂いがする気もする。
どうなるんですかねえ。また植林されるのかな。
てっきりこの登山道は山火事後に整備されたものかと思っていたのですが、山火事前からあるっぽい雰囲気があります。
写真奥の木のテーブルっぽいものもそうだけど、伐採に使われたであろう林道跡を通ったほうが良いような気もするんですが、高巻くような感じで登山道があるんですよねえ。
高度感があって私は正直ちょっと苦手でした。
未だに木が焼けた跡が残っています。地面も灰色になってしまっている
なお、このコース、頻繁にこんな感じの指導標があるので道に迷うことはないと思います。
道も明瞭だし。それでも何かしらの地図は必携ですが。
唐突に表れる簡易東屋。
すぐ向かいの登山道に再び入ります。
本当は堂平山のトイレに行きたかったものの、使えなかったので尿意が結構なところまできております。早く七重休憩所のトイレにいきたい。
結構歴史あるハイキングコースの模様。昭和の看板って感じがしますねえ。
YAMAPだとここで分岐なんですが、私は指導標通り右に折れます。
いい感じの道ですよ。非常に歩きやすいです。
車道に出た後、とぼとぼと歩いていたら七重のヤマザクラの指導票が。60mなら見に行こうじゃないの、ということで歩いて行ってみます。
全く気配がないので、どこにあるんだ…?と思ってウロウロしたら、これが七重のヤマザクラらしい。
季節じゃないですね、しょうがない。
そのあとしばらく歩くと、集落に入ります。お昼なのに人っ子一人歩いていません。
ここを待っていたんだ!ということでトイレをお借りしました。珍しく洋式の水洗トイレです。天井は思いっきりオープンになっている山スタイルなので、今時期は相当寒いと思いますが、この季節でも使えるのはうれしい。というか水洗で洋式ってだけでもポイントは高いです。
山じゃ考えられない豪華装備です。
トイレ後はそのまま隣の便利で小休止。
そのままトイレ裏の道を歩いて行くと、例の石標が出現しました。
ここだー!と20mくらい歩いてみましたが、なんか違和感を感じて地図を見たら、これは林道でした。ここを歩いても慈光寺には行けるんですが、だいぶ遠回りのルートなので、引き返して本来歩く予定だった道を探します。
とすぐそこに山道がありました。ここにも例の昭和看板が。
途中だいぶ年代物(確か200年以上前の石標だったと思う)の馬頭観音石標があり…
この道もだいぶ歩きやすい道です。尾根の方にも道があるらしいですが。
三又に到着。真っすぐ向かい側の道を歩きます。
車道に出るのかなあ、と思っていたら、手前でくい!っと曲がり…
都幾山につきました。
ここは見晴らしも何もない山頂です。
ここからちょっと急な坂を下って行くと…
すぐに慈光寺に到着。
かなり風格を感じる。
そのまま順路に従って降りていくと…
社務所でしょうか。
境内を後にして慈光寺バス停に向かいます。
ここは綺麗そうなトイレとか
売店跡がありまして
小規模な蝋梅園もありました。ちょうど見頃らしく、蝋梅の甘い香りがあたり一面に漂っています。
流れに身を任せて山道を歩いて行くと車道につきあたり、あとはここを下って行くと慈光寺バス停に出ます。
謎の遺構。朽ちてそうなんで、木板の上に乗るのはやめた方が良いと思います。躊躇なく乗った私が言うことじゃないが。
ときがわトレッキングコース踏破!かなり歩きやすい道でよかったです。
慈光寺バス停。乗り合いタクシーを予約しておけば、ここで待ってるだけでよいのだが…
私はそういうの苦手なので、ここから明確駅まで歩くことを選択。約5km?くらいの道のりです。
たぶん奥のピーク、あれが都幾山かなあ。
途中バス停がいくつかあったので、見てみましたがやはり休止中。バス一切なし。
平日6時台に2本バスがありますが、通勤用でしょうか。帰りはどうするんだろう。
なんか歩けそうな感じある
ここらへんに弓立山への登山口があるはず…
唐突にかき氷屋が登場。かえって調べたらなかなかおいしそうだったので、また来よう。
たぶん堂山と雷電山の稜線だと思われます。良い感じですねえ。
せせらぎバスセンター。ここでバスに乗ればよかったのだが、ここまで歩いてきたんだ、という謎のプライドが爆発し、明確駅まで歩きました。ここからバスに乗ったほうが絶対よかった。
明確駅。電車は約1時間後だったので、ここからさらにバスに乗り武蔵嵐山駅まで移動、東武東上線で帰宅しました。
今回のコース、堂平山から都幾山までは未踏区間でありましたが、ときがわトレッキングコースとして整備されており、指導標も十分あるし、歩きやすい道が続くとても良いコースでした。
特に七重休憩所のトイレはありがたい。水洗トイレなんて、そうそうあるもんじゃないですよ。大体こういう山の中にあるトイレってぼっとん系のバイオトイレなんですが、結構臭いがきつかったりするんですよねえ。
あと、山火事跡あたりで、70歳オーバーの単独ハイカーとすれ違い、雑談を少ししたのですが、その方は慈光寺から堂平山まで登ってピストンで帰るそうです。そういうコース取りならいいんだけど、やっぱり慈光寺から最寄りの駅まで移動できる手段がないとなかなか歩きづらいですよね。
乗り合いタクシーは良いんだけど、登山って下山時間が読みにくいところもあるし、余裕をもちすぎて予約すると、歩いたほうが早かった、となるし難しいところです。
いっそ、5kgくらいの折り畳み自転車背負って山に登るというのも考えましたが、大きさ、重さ的に厳しい…。なんとかならないかなあ。