高水三山と青梅丘陵

更新日: 2024-02-23 23:36
奥多摩
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山行日: 2024年2月17日

今回は高水三山と青梅丘陵を繋げて歩くことにします。
高水三山といえば、奥多摩の入門的なコース。惣岳山・岩茸石山・高水山の3つを歩くコースで、累積標高差は1000mいかないくらい、距離も10km程度と、4時間程度で踏破できるお手軽なコースです。
私は高水三山を歩いたことはないのですが、棒ノ折山から歩いてきて岩茸石山・高水山を歩いて軍畑駅に下山するルートは何度か歩いたことがあります。

その高水三山に、青梅丘陵を繋げて歩く今回のコースはちょびっとタフなルートになりますが、道中危険箇所はほぼなく、青梅丘陵はエスケープルートも豊富とあって、トレーニングには持って来いでした。
なお、危険箇所なしといっても、惣岳山の山頂付近にはちょっとした岩場もあります。通過の難易度は容易な方だと思いますが、苦手な方は巻き道もあるので、そちらを歩くか、軍畑駅から歩いて岩場を登りで使うようにすれば良いかもしれません。


まずは青梅駅で奥多摩行きの電車に乗り換え、御嶽駅で下車後、少し舗装路を歩いて登山口まで。
登山口はこの慈恩寺内にあります。


登り始めは竹が茂る道。冬は灰色の景色が広がり少し寂しいのですが、ここだけ青々としていて明るい印象。


登りはじめは少し急ですが、やはり歩く人が多いとあって歩きやすい。
木の階段やステップが刻まれているところも多い。


そのまま登っていくと尾根に出て送電鉄塔。
ここは少し開けていて見晴らしが良い。前日までは晴れ予報でしたが、当日歩いてみると曇になっており、まだ午前中なのに暗く、陰鬱な雰囲気。

向かいの伐採地があるあたりが惣岳山かな?


一度尾根に乗るとしばらくなだらかな道が続く。細かいアップダウンはあるものの、きつさはない。


ここで沢井駅からの登山道と合流するらしいが…人影はまだなし。

御嶽駅で下車した登山者は多かったのですが、ほとんどの方が御嶽山・大岳山狙いなのか、全く人がいません。
う~ん、高水三山って結構人がいる印象だったけど、そうでもないんだろうか?と頭に疑問符を浮かべながらとりあえず先に進みます。


なんだか惣岳山らしい露岩の目立つ道になってきました。


突如現れる巨木。惣岳山はかなり近いようです。
惣岳山山頂には青渭神社もあり、信仰の山なんでしょうね。そういえば高水山の方も山頂から少し降ったところに常福院というお寺がありますね。


惣岳山は岩場があると聞いていたので、そろそろかな、とドキドキしながら登ります。
巨石があったので、岩場は近いのか~?と思っていたんですが、岩場は惣岳山から岩茸石山方面に向かう山頂直下なので、こちらにはありませんでした。


惣岳山山頂に到着。
思っていたより広くて平ら。そして立派な社。


樹間から岩茸石山が見えます。


ここは大規模伐採地のようで見晴らしが良い。
向こうに見えるのは高水山かな?

結局岩場どこなんだろ?と思って歩いていると…


出ました、道悪し看板。


伐採地ということもあり、若干高度感があり、なんだか落差が大きく感じていたんですが…。
これ、落差の大きい場所を降らないといけないとしたら嫌だな~とか思っていたんですが、全然そんなことはなく、まあちょっと岩っぽいよね、位な感じ。

というか、岩場より、この細い道を奥に移動するほうが怖かったわ。


降ったところで反対方向からきた登山者とすれ違う。
この岩場ですれ違うのはちょっと嫌だな~と思っていたので、まだ人が少ないタイミングで助かりました。

このあたりから大勢の登山者とすれ違いまして、軍畑駅から登る方が人気なのかな?と思いました。


岩場通過後。開けていてなかなかいい感じの道です。


そういえば、雪はほとんど解けていて、写真右側の斜面にうっすら積もっている程度。
念のためチェーンスパイクを持ってきていたんですが、今回は結局使いませんでした。


そのまま平穏な道を歩いていくと、また若干岩がちな道へ。

岩茸石山山頂手前は露岩の道と聞いていたんですが、雰囲気が出てきましたねえ。


ここは一部ロープも張ってあるし、難易度はそれほど高くないかな。
特に小岩が多く転がっていて滑りやすい、とかもなかった。


ここを登り切ると岩茸石山。


というわけで岩茸石山山頂着。
高水三山で最も標高の高い793mです。
既に山頂は何人か登山者がいて、休憩中といった感じでした。
ちょうど中間地点、見晴らしも良いので休憩するならここでしょうね。


こっちは棒ノ折山へ続く稜線。
この道は何度か歩いていますが、なかなか好きな道です。
岩茸石山手前のアップダウンでいつも死にそうになるけど。
地味にきついのと、権次入峠までエスケープできるルートがほぼないので、歩くなら早めに歩き始めることをオススメします。


こっちは奥に川苔山かな。川苔山はまだ未踏で、気になってはいるんですが、百尋ノ滝あたりの道が急峻で死亡事故も起きている、ということを聞いてビビっているのでまだ歩いていません。
下山で、体力が残ってない状態では百尋ノ滝周辺は歩くな、とのことです。素直に登りで歩くルートで4月くらいに歩こうかなと思っています。


こっちは青梅方面かな?
微妙に草なんかが邪魔で町並みは見えないけど…。


岩茸石山から高水山まではのんびりとした道、という記憶だったんですが、岩茸石山山頂直下は岩がちな道だったことを忘れていました。
まあ特に危ない感じではないけど。


高水山、常福院まではのんびりとした歩きやすい道が続く。


というわけで常福院につきました。写真左側に、このコース唯一のトイレがあります。


趣深い装飾。時代を感じる。


夏に来るとここでペットボトルの水を売っている…ような気がする。毎年売ってるのかな?


ここだけなぜか雪が残っている。


常福院から少し歩くと小岩の多く転がる道に。
次第に沢の脇を通るようになり、最終的に砂防ダムの横に出て、そこから舗装路あるきとなる。


こちらは高源寺。


平溝通りを通り、分岐点に出る。
ここから軍畑駅方面へ歩いて帰宅でもいいけど、今回は写真左側の青梅丘陵ハイキングコースを目指す。
ここから地味に登りになります。疲れている足には堪えるぜ。


大部分は歩道があるものの、一部区間だけ歩道がなくなるので少し怖い。地味に車通るんですよね~。


さて、青梅丘陵ハイキングコース入り口に到着しました。
ここから登っていきます。


雷電山まではなかなかにきつい登りが続く。
この時間だと流石に誰ともすれ違わないかな、と思ったら、早速2~3人とすれ違いました。
どうやら4月にトレランの大会があるらしく、それで試走しているトレラン勢の人がいる模様。


う~ん、この階段が地味につらい。


登り切って平坦な道に出たかと思えば…


また階段。既に足の疲労が…。


まだまだ続くよ階段はどこまでも。


こんなにきつかったっけ、この階段…。
以前歩いたときはこんなにきつい階段が長く続く、という印象はなかったんだが。


ようやく雷電山山頂に到着。
いや~きつかったぞ。

ここでちょうどお昼の時間になったのと、お腹が空いてきたのでベンチに腰掛けてお昼ご飯とします。
休憩中もソロの登山者に大グループの社会人登山者が歩いてきて賑やかでした。

以前歩いたときはマジで2~3人くらいしかすれ違わなかったんだけどな…。


雷電山からはしばらく水平な道。雷電山で休んだこともあって、足は微妙に回復していて元気になっております。


辛垣城跡は以前歩いたので、今回は巻き道利用。


名郷峠に出ました。
鉄道公園、というのが何なのかよくわからないですが、とりあえずまだまだ道のりは長そうです。


と思ったら早速登り返し。ここから微妙に細かいアップダウンが続き、再び足を持っていかれます。


樹間から青梅市街。ここも伐採されていて見晴らしがいい。


と思ったらまた登り。いい加減にしてくれ~と思いながら少しずつ登る。既に足は終わりかけている。


またまた伐採地。青梅丘陵、標高は低いもののなかなか楽しませてくれる良いコースですね。


このあたりになってくると昔は見晴らしがよかった、みたいな写真が掲示された小ピークがあったような気がするんだが…と思っていたら…


早速ありました。
昔は日光男体山が見えたらしいですが…


今となってはご覧の通り植林の杉に囲まれて見晴らしなんてあったもんじゃありません。
残念…。とはいえ、まだまだ背が低い木が多いので、10年20年経つと、このあたりは樹林帯の暗い山道になりそうですね。


なお、この小ピークは丸太の簡易ベンチみたいなものもあり、休憩スポットでもあります。誰も休憩してるの見たことないけど…。
雷電山以降、しばらく良い感じの休憩スポットがないんですよね~。


以降は再びなだらかな道になりまして、ゴールも近そうな雰囲気を感じます。


さて、この三叉の分岐で登山道はおしまい。
後は半ば舗装路とかした遊歩道を歩いて青梅駅まで向かいます。


だいぶ歩いてきたけど、もうゴールも近い。


矢倉岳の東屋。
以前来たときはここでご老人たちが食べ物を広げて宴会中でしたが、今日は誰もいませんね。


木と枝が邪魔ですが、そこそこの眺め。



後はなだらかな道を歩いて青梅駅へ向かうだけ。


途中、太陽聖髪塔の謎のモニュメントを横目に歩いていきます。


まっすぐ道なりに進んで言っても下山できるんですが、今回は千手観音像塔の横から下山してみます。


この道、道中とにかく写真のようなモニュメントが多くて実は由緒正しい歴史あるお寺かなにかがあるんだろうか?と思ったんですが、よくわかりませんでした。


たぶんモニュメントはこの社関係だと思うのだが…。そういうのに詳しくないのでよくわからず。


九十九折の道となっていますが、折返しの地点にはこういう感じのモニュメントがある。


というわけで下山は梅岩寺。

ここから5分程度歩くと青梅駅。
いや~なかなか疲れました。冬だから良いけど、夏だとなかなか厳しいだろうな。青梅丘陵が特に超低山の道なので、寒い今時期がベストシーズンでしょう。
青梅丘陵はエスケープルートも色々とあり、きつくなったらそこで最寄りの駅まで下山しちゃうのも手かと思います。