筑波山へのアクセスは、つくばエクスプレスの
筑波山あるキップを利用すると数百円程度安く済みますが、今回は自動券売機での取り扱いがなかったため利用せず。
つくば駅にある、つくばセンターバス停で筑波山シャトルバスに乗り、筑波山神社入口バス停へ。
バス停の前がビジターセンターになっていて登山者が利用できるトイレもあるが、当日はトイレ設備故障とのことで利用できず。
この日はお腹の調子が良くなく、バスを降りたらトイレに行こうと思っていたので、そのまま筑波山神社へトイレを探して彷徨う。
筑波山神社の境内。
まだ朝ということもあり人はまばら。午後に下山してきたときは出店も多く出ており、観光客で賑わっていた。
というわけでとりあえず登山口まで。
写真の鳥居、ここが御幸ヶ原コースの登山口となっている。なお、トイレは写真真後ろの方にある。
筑波山は標高900mにも満たない低山ということもあって、積雪はそれほどないか、融けているんじゃないかなと思っていたが、まだまだ多くの雪が登山道場に残っていた。
このあたりは軽アイゼンなしでも問題ないが、標高を上げるにつれて登山道上は積雪が多くなり、滑りやすくなる。筑波山といえど、積雪があったらチェーンスパイクくらいは持っていったほうが良い。
筑波山は特に人が多いとは聞いていたが、常に前後に誰かいる状態。
特にこの御幸ヶ原コースは人気らしく、登山者以外の観光客も多く登っていた。
途中、なぜかキロロのベストフレンドを大音量で流しながら歩いている集団に出会い、ちょっとゲンナリ。
マイペースに静かな山道を歩きたい方は他のコースを考えたほうが良いと思う。
この休憩所で1/3くらい登った場所。
ここはケーブルカーの軌道横なので、ケーブルカー見物にもちょうどよい。
ちょうどここに着いたときにケーブルがカラカラと巻き取られていっていたので、ケーブルカーが来るのかな?と思って見ていたがなかなか通らず。
なお、ここはやはり人が多く滞留するためか雪が踏み固められてツルツルに滑る状態になっていた。
休憩所を後にして登り続ける。徐々に雪が増えるが、まだチェーンスパイクはなしで大丈夫そうだったので、ツボ足で登り続ける。
途中に筑波神社の石標。
香取神社。
このあたりから人が来るのでなんだろう?登山道があるのかな?と思ったら、この香取神社を見に行って戻ってきた人だった模様。
山頂が近づくと階段。よく整備されていて歩きやすいのだが、この日は雪が踏み固められて滑るので慎重に登る。下りならまず間違いなくチェーンスパイクが必要。
なお、この時点でチェーンスパイクをつけている人はわずか。感覚では2~3割程度だったと思う。
登りきって次は男体山山頂へ。
一般観光客が男体山からツボ足で降りていたが、滑りそうで見ているこっちがヒヤヒヤする。
男体山山頂手前は大きな岩が多くなるものの、手すりなどが設置されている総じて安心設計。
ようやく男体山山頂に到着。
ここは観測設備なのか建物がいくつかあるが、人がいる気配はない。
想像以上の景色が広がる。近くで他の登山者が、「関東平野って本当に平らなんだね~」と話していたが、いや、まったく。
雲がなければ富士山が見えたりするんだろうか?流石にこの距離では見えない気もするが…。
こっちは女体山。山頂下につつじヶ丘駅から上がってくるロープウェイの駅が見える。
奥に霞ヶ浦、手前の山は宝篋山だと思う。
木が氷でコーティングされていた。こういう光景は始めて見るのでちょっと感動。
こういうの霧氷って言うんでしたっけ?
こっちは北側だったかな。
まさか1000mにも満たない低山でこういう景色が見られるとは思わなかった。男体山山頂から下山する列は、チェーンスパイクをつけていない登山者が降りるのを待っていたので、だいぶ列が伸びつつあったので、私は脇にそれて写真を撮っていた。
男体山と女体山の間の売店があるエリア。
何か食べても良かったが、パンを買って持ってきていたので売店にはよらずに女体山へ向かう。
と、景色に感動してすっかり忘れていたのだが、当初の計画では男体山から一度薬王院コースで中腹まで下山し、そこから時計回りに歩いて、この売店のあるエリアに戻って来る予定だった。もうここまで来ちゃったし、時間も押しているので薬王院コースを歩くのはまた今度にして、今回は女体山側から筑波高原キャンプ場に降りることにする。
しかしここまで雪が積もっているとは…。
女体山側は山頂手前まで樹林帯の道が続くこともあり、雪が見せる景色は男体山以上だった。
筑波山の北側に伸びる筑波連山。このあたりの山も歩いてみたいけど、アクセスがあまり良くない。自家用車があって車中泊とかできれば良いんだけど…
コマ展望台。建物がいささかレトロな感じがするが、大勢の観光客で賑わっていた。
女体山へ向かう。ここから登り返しとなるが、道は緩やかなので歩いていけばいつの間にか女体山についている。
しかしこの女体山へ続く道は一面真っ白。木が氷でコーティングされて、その上に雪がついていて幻想的。
こういうのは蔵王とか北海道とか、3000m級の山で見るもんだと思っていたので感動した。
パワースポットらしい…が流石にこの降雪のせいか記念撮影をしている人はあまりいなかった。
途中展望スポットがあったので写真を取りつつ歩く。
木が揺れると、氷が軋むせいか、他の木とぶつかるせいか、チリンチリンと独特な音を鳴らしていた。
色々と寄り道して写真を撮りつつにはなったが女体山に到着。
男体山よりもこっちのほうが人が多かった気がする。
100名山の山頂標も女体山側に。
女体山からも壮観な景色が広がる。
写真の先に岩場が続いており、ロープが張られているが、昔はあのあたりまで歩けたらしい。今は手前に木の柵が出来ていて歩けないようになっている(が、どう見ても歩いていった足跡が残っている)。
まあ見るからにアブナイので、特に積雪のある場合はいかないほうが懸命だと思うが…。
ひっきりなしに観光客と登山者が入れ替わり立ち替わり…といった感じ。
感覚では、登山者と観光客の割合は1:1くらいだったと思う。
登山者も含めてツボ足で歩いている人が多く、見ているこっちがヒヤヒヤするくらいだった。このあたりは柵があるのでしがみついて行けばなんとかなるが、下りは結構怖いのではないかと思う。
この左のところに神社の人がいるようで、御朱印を記帳している人が列を成していた。
女体山から下り、筑波高原キャンプ場に向かう。
登りはよくても流石に下りはチェーンスパイクなしだときつい。
筑波高原キャンプ場に下る道は、全く人がいない。
雪もそれほど踏み固められておらず、ふかふかとしている。
こちらの道は、登りで利用した御幸ヶ原コースに比べると、岩がなく、なだらかで歩きやすい。
難点は、筑波山神社までバスで来た人がこちらに降ってしまうと、帰りのバス停まで戻るのが大変だということ…。
道中、数人の登山者を追い越したが、歩いている人はやはり少ない。静かな山歩きが楽しめる。
ある程度標高を下げてくるとキャンプ場に出る。
ここのウッドデッキや東屋で休憩している登山者が数人。
宿泊小屋と思われる建物を横目に降っていく。
キャンプ場の入口らしき場所に出る。
ここにも登山者が二人と、キャンプ場関係者と思われる計3人が休憩中だった。
ここも見晴らしの良いところがあり、北側の景色がよくみえる。
キャンプ場からはしばらく林道を歩いてつつじヶ丘駅を目指す。この林道、轍が出来ていて車も通るようだが、この日は車の往来はなかった。
長い林道歩きが終わって、ここから登山道へ。
このすぐ先で真っ直ぐ登っていく道と、左に逸れる道に分かれているように見えたが、左に逸れる道を選択。真っ直ぐ進む道はどこへ繋がるのかはよくわからない。
大半はこんな感じのわかりやすく歩きやすい道が続くのだが…
2~3箇所ほど、途中に渡渉点があり、そこは岩が多く降雪があると少し道がわかりづらい。まあ沢をわたって行けば問題ないように思うが…。
なお、この登山道区間では1人のトレイルランナーっぽい人としかすれ違わなかった。
登山道区間が終了。
ここからつつじヶ丘駅まではわずか700m。
再び舗装路を歩いていく。
踏み跡はあるが車が走った跡がない。冬期通行止めなのかな。
この階段を登るとつつじヶ丘駅に出る。
つつじヶ丘駅の駐車場。奥にロープウェイ駅が見える。
筑波山シャトルバスは筑波山神社入口バス停で折り返し運転だったと思うので、つつじヶ丘駅は閑散としているのかと思ったら予想以上に自家用車でいっぱいだった。
謎の昭和レトロな施設。営業はしていなかったが、もう閉店しているのか、たまたま休業日だったのか。
ここからおたつ石コース。
正直結構疲れていたので、迎場コースで筑波山神社まで戻ろうか考えながらカレーパンを食べていたら、この時間から登り始める中年女性のグループが横を通っていく。
うーむ、それなら俺も登るか…まあ時間はあるし、と言うことでカレーパンを食べ終えたら登り始める。
このおたつ石コースは序盤は開けており見晴らしが聞いて気持ちの良いコースだった。
御幸ヶ原コースがポピュラーなのかと思っていたが、こちらもなかなか良いかもしれない。
途中小さな東屋も。
さっきまでいたつつじヶ丘駅が遠くに。
少し岩っぽいところもあるが、手を使うまでもなく登っていける。
ある程度登り終えると道が水平になり、雪が多く積もっている。途中緊張するところもあったが、流石に今から再びチェーンスパイクをつけるのは面倒だったので、そのまま弁慶ヒュッテを目指す。
弁慶ヒュッテ。
最近出来たのか建物はかなり新しくキレイ。
大勢の登山者が休憩中だった。私もここで残りのパンを食べ、チェーンスパイクをつけて白雲橋コースで下山する。今考えれば、女体山まであとちょっとだったので、ついでに登れば良かったかな、と思う。
ここから女体山まではシンボリックな岩がいくつかあるらしく、せっかくなら見ておきたかった。
弁慶ヒュッテからの眺め。
弁慶ヒュッテ分岐から白雲橋コースは、少し道が狭いところが続く。
途中岩っぽいところもあり、チェーンスパイクやアイゼンを岩に引っ掛けて転ばないように慎重に歩く。
この時間でも登っている人が数組いて、さすが筑波山だ。
またまたパワースポット。
ここから道なりに降りていくと、途中で迎場コースと合流。次第に登山道から石段の道になり、歩いていくと登山口に出る。
筑波山神社までは徒歩3分程度、舗装路を歩いていくと着く。
足元は融けた雪でベチャベチャ。このままバスや電車に乗ることは躊躇われたため、筑波山神社入口バス停のビジターセンターまで戻り、水道で靴を洗う。
筑波山シャトルバスは頻繁に発着しており、余裕で座る事ができた。往路のバスでは道の混雑は感じなかったが、復路では筑波山へ向かう車が長い列を成しており、バスのすれ違いも大変そうで、時折止まったりしながら降っていく。
筑波山はいつか歩きに行きたい、と思っていたのだが、筑波という、近いようで遠い立地に敬遠していた。
今回行ってみると、登山口までは片道2時間~3時間の間といったところ。つくばエクスプレスがあるためつくば駅まではすんなり着くが、そこからバスに約40~50分乗らないといけないことを考えると、やはりちょっと遠いな、と思う。
理想を言うなら、つくばエクスプレスが筑波山神社入口まで伸びることなのだが…笑。それは流石に無理か。