手軽に絶景を楽しみたい場合は沢コースで往復するのがオススメ。
尾根コースも途中見晴らしの良いところがあり、道自体もかなり整備されているので、少しきつめだが登山道をしっかり登りたい人には向いている。
8時30分過ぎに下吉田駅を出発。
数人の登山者が下車したが、霜山方面に登って三つ峠に登るルートもとれるため、杓子山に向かう人がどれほどいたのかは未知数。
途中歩いていたらやたらに人混みが出来ている場所があり、私もついでに写真を撮る。
おそらくSNSで話題になった、富士山がよく見える商店街なのだろうと思う。
よほど混雑するためか、ここだけ警備員が配置されていた。
そのまま歩いて行くとまた富士山がよく見える交差点へ。正直、先程の商店街よりこちらのほうが富士山がよく見えて来る価値があるように感じたが、ここには観光客らしき人は誰もいなかった。
こちらは三つ峠。
高倍率ズームで望遠撮影したため、少しディティールの欠けた写真となっているが…。
この日は少し霞んでいたが、天気が良かったため三つ峠からも良い景色が見えたのではないか。
徐々に杓子山が近づいてくる。
左は倉見山、右が杓子山。間の稜線が難路の縦走路だろう。
途中、鳥が電線に止まったので写真を撮ってみる。鳥撮影は昔少しやろうかと思って、超望遠レンズを買ったのだが、適当に歩いて鳥がいるわけでもなく、忍耐との勝負だと思ったのでやめた。
途中道路の脇に駐車場らしき場所があり、そこにあった看板。
尾根コースは背戸山から続いているように見えるが、歩いた人の山行記録はほとんど見たことがない。道の状況は未知数。
ようやく不動湯に到着。なかなか長い舗装路歩きだった…。
不動湯脇の舗装路を歩いていくと早速分岐に出る。
ここを右に行けば沢コースなのだが、今回はZコースを歩く予定なので、左に登っていく。
早速伐採地が広がる。
伐採地を歩いていくと目の前に富士山。う~む、富士山を見るにはこれ以上適した山はないかもしれない。
山頂手前で既に良い感じ。杓子山山頂へ期待が募る。
ここでも分岐。こちらはZコースへの分岐で、入口には難コース!と張り紙が張ってあったが、気にせず進む。
杓子山自体それほど難易度の高い山、という感じはしておらず、どちらかというと初心者向きの山、といった印象。
難コース、という掲示は、沢コースに比べれば体力が必要、という程度の認識である。
そしてこちらは沢コースに繋がる道。
早速Zコースは九十九折の坂道を登っていく。
数人のトレランの人とすれ違う。
ようやく尾根に乗った。
ここから背戸山に続く尾根道は如何にも難路という感じがしたので、正直それほど整備された道ではないのかもしれない。
早速歩いていくと富士山ビュー。
こっちは倉見山かな。
写真にも少し写っているが、倉見山方面の斜面はなかなかな急斜面となっており、ロープが張ってある箇所も多い。
とはいえ、痩せ尾根、というほど狭い訳ではないので高所恐怖症の人でも問題なく歩けるのではないかと思う。
絶景パノラマコースの指導標。送電鉄塔を潜ったあたりから急坂が始まる。
これ以降はあまりにも坂がきつすぎて写真を撮る余裕が一切なかった。
私は、一眼カメラをパーゴワークスのフォーカスに入れ、それをぶら下げて歩いているのだが、あまりにも急坂すぎてカメラを取り出して写真を取ろう、などという悠長な考えが思い浮かぶまでもなく、登るのに必死だった。
ちなみに、この急坂は2段階に分かれており、送電鉄塔を過ぎた後の1段目を登り切るとなだらかな尾根道となり、そこを歩いていくと2段目が始まる。
2段目のほうが若干坂が急な感じがして険しい。
登っていく人は見なかったが、トレラン・一般登山者等、降っていく人はそこそこいた。正直、よく降るなあ、と思いながら見ていたが…。
個人的にはこの急坂具合は完全に登り利用推奨である。ロープがあるので下りでも行けるとは思うが…。
ようやく急坂区間が終了し、水平な道へ。
ここは少し細いが、ロープも張ってあり危ない感じはしない。
ようやく尾根コース一番の見晴らしスポットへ。
ここは比較的水平で広いので休憩には良いと思われる。
山頂手前の最後の登り。
ここでまた登山者とすれ違って少し雑談。「この先急坂なんで、気を付けてくださいね…この山頂手前の坂でようやく緩んできたという感じなので…」と話すと驚いていた。
ようやく山頂が見えてくる。
山頂に到着!
山頂にはベンチがいくつかあり、和やかな雰囲気。
標高1597mだが、登りはじめの標高が高いこともあり、不動湯から登るのであれば恐らくのんびり歩いても2時間程度で登れるはず。
こっちは鹿留山と思われる。
都留アルプス。
少し木が邪魔だが倉見山。
昨年秋に登ったときは、落ち葉と急坂で本当にハラハラした山だったが…。
富士山ビュー。遮るものがなにもないため、これ以上富士山を見るのに適した山は他にないかもしれない。
こっちは河口湖方面。奥は南アルプスかな。
たぶん大平山と思われる。
少し登山道が見えるような気もするが、雪で隠れているような気もする。
改めて河口湖方面。少し河口湖が見える。右下の方に下吉田駅。
ここがたぶん富士山が五重塔とセットでキレイに見える映えスポットの場所。観光客が列を成しているのがわかる。
大菩薩嶺。
写真を撮って満足したら下山。下山は沢コースなのだが、山頂直下はなかなかの急坂。
ただ崩壊気味ではあるものの、階段になっているので難しくはない。
道中ロープがあるところもあり、やはりZコースと沢コースは初心者向きのためかよく整備された歩きやすい道となっている。
ある程度降っていくとすぐに歩きやすいなだらかな道となる。尾根コースに比べると天国みたいだ。
大権首峠のあたりにはパラグライダーの発進場らしき場所があり、ここからも見晴らしが良い。
なお、発進場に続く道は段差が大きく、あんまり行く気がしなかったためパス。この手前の見晴らしが良いところで富士山を眺める。
大権首峠に到着。
ここからは林道歩きとなる。
左が高座山への道。
右が不動湯。
途中いくつかショートカット道があるので利用して下る。
入口の道が轍がすごかったので大丈夫か少し心配だったのだが、歩いてみるとかなり歩きやすい道だった。
左から降りてきて、右に降っていく。見ても分かる通り、沢コースはかなり歩きやすい。
またショートカット道。せっかくなのでここも歩いて下山する。
下山して富士山を眺めながら下吉田駅まで。
午後になり気温があがったせいか、富士山も少しテカテカしている。雪が解けているのかな。
目の前に三つ峠から河口湖へ続く稜線。
また眺めの良い交差点に戻ってきた。
午前中は穏やかだった富士山も、午後になり荒れ始めたのか山頂付近はガスがかかっている。
東町東。反対から読んでも東町東。どうでもいいか。
途中観光客で賑わっていそうな神社があったので寄り道。
乗馬体験ができるらしい。
下吉田駅に到着。
相変わらず観光客の行列が凄まじい。
よく並ぶなあ、と感心する。
この後、下吉田駅から電車で帰宅するのだが、やはり本数が少なく、1時間程度電車の待ち時間があったため、駅併設の下吉田倶楽部でソフトクリームを購入し、食べながら待つ。
途中強い風が吹いて幟が倒れたり、砂がまったりとなかなか大変だった。その間も主に外国人観光客がひっきりなしにバスに乗り、そしてバスから降りて行き交っている。
案の定、帰りの電車は満員で座ることは出来ず。大月駅まで出れば車両数が増えるため、座って高尾駅まで。