棒ノ折山から唐竹バス停まで歩く

更新日: 2024-06-10 10:22
奥武蔵・外秩父
GPX file: yamap_2024-04-13_08_22.gpx
山行日: 2024年4月13日

今回はずっと気になっていた、飯能南アルプスなるルートを歩きます。
ルートとしては、さわらびの湯バス停から、棒ノ折山に登り、権次入峠から黒山を経由して、小沢峠方面へ。小沢峠から東に歩いていき、唐竹バス停に下るルートとなります。

棒ノ折山から黒山を経由して岩茸石山方面へ抜けるルートは何度か歩いたことがあるんですが、小沢峠は初めて。
黒山から小沢峠までの道は事前調査通り、危険箇所も特になく歩きやすい道が続きます。この区間は歩いている人が本当に少なく、1組の登山者くらいしかすれ違わなかったかも。
黒山方面へ歩く人はそこそこいますが、ほとんどの人がそこから岩茸石山方面へ歩くので、小沢峠へ行こうという人は本当に稀なんですよね。

小沢峠から唐竹バス停間も人通りは少なく、全体を通してすれ違ったのは確か3人くらいだったかな。
山の雰囲気は、作業道と登山道が交差する里山、といった感じでして正直結構地味です。それ故に歩く人もいないんだと思いますが。
こちらも危険箇所等はないですが、急坂が何箇所かあり、棒ノ折山から歩いてきて疲れている状況ではなかなかきつかったです。


飯能駅からバスに乗り、さわらびの湯バス停で下車。
バスは結構混むかな、と思っていたんですが、ちょうど全員が座れるくらいの感じでした。
今までの経験上、さわらびの湯でほとんどの人が下車して数人がその先まで、という感じかなと思っていたんですが、今回はバスに残る人のほうが多く驚き。
おそらく名郷バス停あたりまで行って、蕨山とかに登るんじゃないかと思われる。


早朝にもかかわらず、既にバイクが何台か止まっていて休んでいるバイク乗りたり。写真にはそんなに写ってませんが…。


奥のほうが有馬山。蕨山から有馬山、日向沢ノ峰、棒ノ折山と歩く周回ルートを歩いてみたいんですが、なかなか体力的にも時間的にも厳しそう。
そのうちチャレンジしたいところだが…。


さわらびの湯バス停からしばらく歩いて登山口へ到着。
周辺に車を止められるスペースはあるんですが、既にいっぱいな感じでした。


最初は沢を横目に緩やかな坂道が続く。
棒ノ折山のこの白谷沢コースは人気で、この時間帯なら大抵前後に誰かいる状態になる。


しばらく歩いて行くと岩っぽい場所に到着。
これは結構怖そうな感じに写っちゃってますが、通過自体はそんなに難しくなく、慎重に岩を超えれば問題なし。


次第に登山道と沢が近づいていき、沢の中を歩いていくような部分も出てくる。
周りになんか歩けそうな感じのするところもありますが、白谷沢コースは、ずっと沢の本流を遡行していくように登っていくのが正しい道。



さて、白谷沢コース核心部のゴルジュ帯に到着。
写真中央に岩の切れ目がありますが、この間を通って行く。



棒ノ折山が人気な理由は恐らくこのゴルジュ帯を歩くのが面白いからでしょう。
ほどほどの岩場が人気みたい。


場所によっては靴が濡れる場面もあるので、防水の登山靴がオススメ。


岩場といっても、岩が階段状になっているところもあり、鎖やロープが設置されているため通過は容易。
高度感もほとんどないので、高所恐怖症の人でも大丈夫だと思われる。


(振り返って撮影)ここは毎回若干詰まり気味になってしまいますが、皆さん楽しそう。


(振り返って撮影)ここは岩に足をかけるところが少ない平らな岩なので、ロープに頼って登っちゃったほうが楽なんですが、ロープ無しでも登れたり。


核心部を抜けると再び沢の横の登山道を歩いていく。



最後は崩落した階段までロープを頼りに登る。


林道に出て前半戦は終了。


林道部分にベンチがいくつかあり、ここで一度休憩する人が多い。
ここから再び権次入峠まで急坂の登りとなる。


というわけで登りましょう。
この登りが地味につらいところ。


坂を登り切ると水平なトラバース道を歩いて岩茸石まで。
途中崩落したのか、木橋がかかっているところも。


これがカタクリというやつでしょうか。よく見るカタクリの写真だと、花びらが反ってるんだけど…。


岩茸石に到着。
下山で尾根コースを歩く場合は、岩茸石の左側にある狭い道を超えて行く。初見だとわかりづらいかも。


岩茸石から再び登る。ここから権次入峠までの登りが地味にきついところ。


権次入峠に到着。


権次入峠からは山頂まで木の根の道を歩いていくと到着。
少し前までは山頂に木板の道なんてなかったんですが、登山者が多いせいか整備されていました。


この桜を見に来たんだけど、まだ早すぎたか…。


棒ノ折山は人気だけど、展望はそれほど良くない。


再び権次入峠まで戻ってきて、ここから黒山方面へ歩いていく。


黒山へ進んでいく。


黒山に到着。
ここで小沢峠方面と岩茸石山方面へ分岐するんですが、今回は小沢峠方面へ。


ちょっと進むと早速なんか岩っぽくなってきたぞ!と思って緊張したんですが…


先まで進んで見るとなんてことない坂道が続いていました。
ここで後ろに登山者がついてきていたんですが、どうも岩茸石山へ行きたいのに私についてきてしまっただけっぽかった。


岩っぽい場所を抜けるとなんてことない尾根道へ。


途中明らかに整備された道が登場するも何なのかは謎。
遊歩道でも作る計画があるんだろうか?林業の作業道にしては異様にキレイな気がする。


道なりに歩いて馬乗馬場。


このあたりは地形図通り広く平坦。杉の枝が散乱しており若干道がわかりづらい気もするものの、迷うってほどではなかったかな。


ほんのついこの間建てられた看板。


こんな感じで枝や落ち葉が散乱していて、通る人も少ないせいか道は若干わかりづらい。ただまあ現地に行けばわかるくらいには道形はある。


ブルドーザー道と合流。黒山から歩いてくると中央から出てくる。


そのまま向かいの登山道へ。


途中壊れたベンチを横目に見ながら…


森の中を進む。


整然と並んだ木が美しい。奥武蔵だな~って感じがする。


長久保山に到着。いい加減お腹が空いたので、ここでお昼休憩。近くにあった倒木に腰かけてパンを齧る。


長久保山で休憩したら小沢峠へ向かう。まだまだ先は長い。


長久保山の先のトラバース道は少し心配していたんですが、歩いてみるとなんてことない道でした。
少し岩っぽい感じもするものの、歩く分には無問題。


まあトラバース道なんで狭いけど。


アセビ?に囲われた道を歩いていく。


何か祀られてるのかな。


ここから急坂を下って…


降りたところに祠。


ベンチもあるものの、見晴らしはそれほどよくなかった。見晴らしポテンシャルは感じるものの、いかんせん木が邪魔で…。


遭難碑。南無南無…


またまた急坂を降りていって…


そのまま道なりに進んで行こうとしてGPSを見たらうっかり上成木に下山するところだった。
写真の方にきれいな道が続いているが、こっちは上成木に降りる道のようで(歩いてないから先がどうなってるのかわからないけど)、小沢峠へ降りる道は写真左側に急坂を下っていく。


う~む、これが道とは。


下って行くと階段が出てきて確かに道になっているとわかる。
しかしこの下りがなかなか急で大変でした。張られているロープにしがみついてなんとか降りれた、という感じ。


う~ん、大変な下りだったぞ。


何はともあれ小沢峠まで無事到着。


写真奥に続く道が上成木に続いているはず。ぶっちゃけ疲れているし、上成木に降りてバスを待っても良いんですが、バスまでかなり時間があることから、とりあえず予定通り唐竹バス停方面へ歩いてみることに。

なお、この後ろ側にこれまた道形がわかりにくい、飯能側へ降りる道が続いているんですが、崩落している箇所もあり悪路と評判。


というわけで唐竹バス停方面へ。
写真左側に踏み跡不明瞭な急坂があったのだが、ここはパスしてブルドーザー道を歩いてみる。予想ではどうせこの先で登山道へ分岐するはず。


左側のブルドーザー道から出てきて、やはり登山道と合流。
右側に登山道らしき踏み跡があるので、やはりあの急坂は登山道だった模様。



というわけで、ここからまた急坂を登っていく。


ある程度登ると平坦になって…


林道の終点?のような場所に出る。
そのまま向かいの登山道へ歩いていき…


薄れてよく見えないけど独標?と書かれた場所へ。


右側にブルドーザー道を見つつ少し細い尾根道を歩いていく。


指導標が出てきた。
とりあえず道はあっているらしい、と安心。


そのまま歩いて行くとブルドーザー道がだいぶ近づいてきて…


急坂を下る。


(振り返って撮影)なかなかの急坂。


ここで重大ニュース、久林に下山できる道はなくなっているらしい。
国土地理院地図だと、確かに久林方面へ続く道が書かれているが、現在は存在しないらしい。


ここからまた急坂を登り返す。


なかなかにきつい。
地形図を見るともう一個この先に急坂があるはずなのだが…


とりあえず雲ノ峰に到着。


ここは左へ下っていく。まっすぐ行っても道はなし。


ここが最後の急坂のはず。


登り終えて右を向いたらえげつない斜度の坂道が待ち構えていた。
うーむ、これはかなりきつそうだが登らないことにはどうしようもない。


大峰山に到着。この時点でだいぶ疲れている。


ここで分岐。
丸屋の頂きに登る道があるようだ。
もう既に疲れて山頂まで歩く余力がないので、とりあえず無視して進む。


また少し下って…


坂道に突き当たる。
恐らくこれが天王山への登りだろう。
疲れているので巻きたい!というわけで、右側の巻道を歩いてみる。


なんだか随分遠回りな巻道だなあ、と思っていると…


集落に出てきてしまった。


どうにでもなれ~!と道なりに集落の方へ歩いていくと…


ここからまた登山道へ戻れるらしい。いや~良かった良かった。
この上にベンチがあったので、そこで少し休憩。残っているパンを齧る。


奥の方の森から出てきた。
長閑な集落だ。


そのまま再び山の方へ歩いていくとデカい穴。
なんだろうな?


だいぶ道がキレイになってきた。


トイレも登場。


ここは伐採されていて明るく、気持ちがいい。
疲れているので例のごとく愛宕山ピークは無視して進む。


だいぶ歩きやすくなったぞ~とそのまま道なりに進む。


ここで左側の下る道へ。まっすぐ進むと変電所のほうに出るらしいが…


下る道も明瞭で歩きやすい。


民家の横に出てきた。ようやく下山で一安心。


唐竹バス停まで歩いてバスを待つ。この日はまだ4月中旬というのにえらく暑く、バス待ちがつらかった。

ずっと気になっていた山を歩くことができて満足な山行だった。