夏の三つ峠を歩く

更新日: 2024-07-07 22:04
山梨県の山
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山行日: 2024年7月7日

まだ7月上旬だというのに、暑い暑い…。
暑すぎて、低山の山歩きは危険、と考え、少しでも標高の高い山を歩きに行こうと向かったのは三つ峠。

三つ峠は去年、三つ峠駅から登った事があるんですが、今回は河口湖駅から、三つ峠登山口バス停まで移動し、そこから三つ峠へ登るお手軽簡単ルートを歩くことにします。
下山は河口湖方面へ、ユルユルと尾根沿いに下るルートを選択。


いや~河口湖駅は遠い。2時間以上かけ、数本の電車を乗り継ぎ、ようやく河口湖駅に到着しました。

既に駅周辺は外国人観光客で溢れており、天下茶屋行きのバスの向かいにある、富士スバルライン五合目行きのバス停には長い列が。
みなさん、富士山に登るんでしょうか。割とラフな格好の人も多いですが…。


バスに揺られること30分、三つ峠登山口バス停に到着。
バスの車内は登山者でいっぱいでしたが、ほとんどの登山者がここで降りていた。
立ち客も出るくらいで、なかなか人気の路線に見えるものの、1日1本、河口湖駅9時50分発が始発で終バスという、これを逃したら後にも先にもどうにも行かないバスです。


バス停からゆるゆると沢沿いの舗装路を歩いて登山口まで。


自家用車で登る人はここまで車で来て駐車場に停めた後登る模様。
キレイなトイレもあり、中々良い登山口です。
三つ峠駅から登る場合は、1時間ほど舗装路を歩いた後、唐突に登山口が現れる仕様で、トイレなどは山頂近辺の山小屋までなし。それに比べると、こっちは本当に天国みたいなコースですな。


山頂までは終始こんな感じの道。山頂には今も二軒の山小屋が営業中。
このルートは恐らく、その山小屋の荷揚げにも使われるルートなんじゃないかな、と思っていたんですが、予想通りといった感じ。
恐らくここをジープとかで登って荷揚げしているものと思われます。そのため、全体を通して道幅は広く、斜度も穏やか。極めて歩きやすい道です。


途中ベンチもある。至れり尽くせり。


というわけで山頂の山小屋に到着。四季楽園と、もう少し離れたところに三つ峠山荘の2軒が営業中。


山頂に到着!
三つ峠駅から登った時はとにかく急登の連続でなかなか辛かったですが、こっちのルートはやはりお手軽。サクッと登れますね。
山頂は狭く、日陰になるような場所も少ないため、適当に写真を撮ったら山荘のあった場所あたりまで戻って休憩とします。


こっちは都留アルプス方面。あっちは標高1000mに満たない低山。流石にこの時期に歩くのは少し厳しいかも。


富士山。積雪が消えて、登山シーズン。
今日も大勢の登山者が山頂を目指していることでしょう。


右側に鷹ノ巣山。あっちもアンテナが多い。
中央に変わった形の雲。


奥にうっすら見えるのがたぶん南アルプス。


木無山と富士山。


奥に八ヶ岳(たぶん)。
今夏は八ヶ岳行きたかったけど、ちょっと難しいかも…。行ってみたいなあ…。


三つ峠、裏から登る分には階段の道ですが、こちらは岩場。クライマーが登っているようですが、今日も登ってる人はいるのかな。


三つ峠山荘前で飼われていた犬。
一匹だけ元気に吠えていましたが、他は暑いのか日陰で大人しくしていました。


三つ峠に来たからには富士山写真多め。


中央あたりにあるのが倉見山。その奥に杓子山。
倉見山からも富士山は見えますが、杓子山、三つ峠に比べると人気はなく、静かな山。
登山道は整備されていて、山頂近辺に痩せ尾根と急登がありますが、それ以外は歩きやすい道が続く。秋は落ち葉で大変なことになるので、春あたりにクマガイソウとセットで登ると良いかも。

杓子山は言うまでもなく、山頂は360度見渡せるパノラマビュー。下吉田駅から歩いてアプローチも出来ますが、少々遠く、自家用車向きの山。
尾根コースは急登があるものの、危険箇所はなく歩きやすい。麓に不動湯があり、汗を流せるのも良いポイント。


三つ峠山荘。


木無山の先で一気に標高を下げた後は、ユルユルと下っていく道。全体を通して歩きやすく、分岐はいくつかあるものの、道標もあるためわかりやすい。


木無山から一気に下る。
このあたりは岩が転がっていることもあり、若干歩きにくい。


その後はこんな感じの道が続く。


登り返しもほぼなく、2時間程度歩けばカチカチ山ロープウェイに到着する。


ちょっとだけ痩せた道もあるものの、距離は短く、樹林帯であることもあり高度感はない。
特に富士急行線側(東側)は急斜面になっている道が多いので、そこだけ要注意。


霜山の北側に送電鉄塔があり、ここが開けていて見晴らしが良い。


こっちは杓子山方面。


そのままユルユルと歩いて下っていくと霜山。
ここで新倉山に行くルートがあるものの、えげつない急斜面を下る必要がある。うーむ、見るからにヤバい下りだ。
そのうち歩いてみたいけど、今じゃないかな…。


霜山は富士山方面が開けていて富士山がドーン!と見える。


斜面をトラバースする道を歩いて…


トラバースが終わって少し歩くと…


舗装路に合流。
ここから一つピークを超えて天上山へ。


天上山。ここまで来るとカチカチ山ロープウェイで登ってきた観光客がおり、登山の格好をしていると少し浮き始める。


お約束の富士山。
このルート、富士山が見えるもんでついつい撮っちゃうけど、どこから撮っても富士山ってそんな変わんないですよね。


こっちは河口湖。


この見晴台、なかなか怖いんですが、未だに上の突き出してる部分が折れた事故を聞かないので強度的には問題ないんでしょう。
ここに登るのは3度目ですが、いよいよ慣れてきました。


ようやくロープウェイ広場に到着。以前観光で来た時は巨峰ソフトがあって、それが異様に美味しかったんですが、今回はミルクと抹茶の選択肢しかなく、抹茶を選択。


ここらへんまで来ると、聞こえる言語は中国語と英語ばかり。日本語のほうがレア。


ロープウェイ横から河口湖を眺める。
やけに船が多いなあ。一つは遊覧船でしょうが、他の小さい船はなんなんだろう。


こっちに見えるのは足和田山かな。いずれ登ってみたいと思っていますが、公共交通機関勢にとってはアプローチが難しい。


ロープウェイで降りても良いですが、人力で降りても大したことはないので、ロープウェイ代をケチるために登山道で下山します。
いや、私の信念として、自分の足で登ったら自分の足で降りる、というのがですね…。

途中、東屋のある広場があり、そこで紫陽花をパシャリ。


流石に標高が高いせいか、日陰率が高いせいか、まだシボシボのヨレヨレにはなっていませんでした。
が、季節的にそろそろ紫陽花は終わりでしょう。