80分ほどバスに揺られて那須ロープウェイバス停まで。
那須塩原駅で下車してバス停に向かったときには、既にバス待ちの列ができていたんですが、数人立ち客が出る程度で無事座ることができました。
このあと、黒磯駅を経由して那須ロープウェイバス停に向かうんですが、黒磯駅から乗ってくる人も数人。
終点の那須ロープウェイバス停一つ手前の大丸温泉バス停で乗ってくる人が多く、車内はすし詰め状態に。
自家用車を大丸温泉の駐車場に停めて、バスでロープウェイまで向かう人が多いようです。
天気は快晴。こんなに晴れた土日って久しぶりなんじゃないかなあ。
ロープウェイ駅の向こうに茶臼岳の山頂がちょこっとだけ見えております。
用を済ませたら、ロープウェイ駅を出発。
登りはじめは階段の道。
途中何かの建物もありましたが、謎。登山届カード記入所となっていますが、登山届けをここで書いている人はおらず。
この先に峠の茶屋などがあり、そこが最終トイレ・補給場所。
そのまま進んでいくと今度は鳥居が現れ…
狛犬も。恐らくこの道は参道になっているんでしょう。
相変わらず歩きやすい道が続く。
それほど急なところもなく、ゆるゆると標高をあげていきます。最初は樹林帯でしたが、登っていくと視界が開ける。
左に茶臼岳
右に朝日岳。
朝日岳に通じる登山道を人が歩いているのが見える。
この尾根らしき道、ノコギリみたいだけど、高所恐怖症的に大丈夫かな、なんて思っていたんですが、歩いてみるとなんてことない道でした。
このルート、降りてくる人も登る人もそこそこ多く、人気のある道のようです。
ロープウェイがあるもんで、ロープウェイで登る人も多いのかな、と思っていたんですが、歩いて登る人も一定数いるようですね。
しかし良い景色だ。
道の先に見える赤い屋根の建物が峠の茶屋跡避難小屋。
途中鎖が垂れている場所もありますが、なくても全く問題ないくらいの道です。
うーむ、ぶっちゃけ茶臼岳より、朝日岳のほうが主役みたいな貫禄出してないかな~と思って眺めていたんですが…。
登り終えてから振り返って見ると、正直、茶臼岳より朝日岳のほうが印象に残っているような…。
朝日岳に通じる道は簡単な岩場もあってなかなか楽しい道です。山頂も360度パノラマビューで景色が楽しめ、良い山でした。
だいぶ峠の茶屋跡避難小屋が見えてきました。ここだけ切り取ると、まるで北アルプスにでも来たかのような感じだよなあ。北アルプス行ったことないけど。
避難小屋に到着。ここで小休止。
この稜線に出てから、西側から強めの風が吹いており、若干涼しめ。
このあたりは天候次第では非常に登山の難易度が上がることがあるらしく、天候にだけは要注意。
過去に雨と強風により、低体温症で4人が遭難死した事例もあります。
歩いてきた方面。雲で遠くまで見渡せないのが残念ですが、それでも十分良い景色です。
こちらは茶臼岳。
下山は茶臼岳に登ってロープウェイを使う予定。
こちらは三斗小屋温泉方面(と思う)。
小屋はここからじゃ見えないようです。
剣ヶ峰を迂回して歩いていく。
徐々に岩っぽくなってきました。
見晴台みたいな場所があり、そこから覗くと茶臼岳。
斜めに伸びる登山道。
あれが朝日岳の山頂のようです。
既に登山者が何人か山頂にいるのが見える。ここから見ると、あんなところどうやっていくんだろう?と頭に疑問符が浮かんでいたんですが…。
進んで行くと鎖の張られた岩場が出現。
まあ鎖は掴まなくても登れるくらいの場所です。
高所恐怖症で痩せ尾根の類は結構苦手なんですが、ここは痩せ尾根というほど細いわけでもなく、鎖もあるし、足場も安定しているので、ほとんど怖くありませんでした。
まあ、苦手な人は苦手でしょうが…。
ここから山腹をトラバースする道へ。
ここも写真だと怖そうなんですが、鎖もあるし道幅もそこそこ広くて、それほど怖くありません。
まあすれ違いが発生すると厄介なので、反対側から登山者が歩いてこないか確認する必要はありますが。
流石に雨で濡れていたりすると結構怖いと思いますが、乾燥しているとグリップするし、鎖もあって通過はしやすいです。
ここもすれ違いが難しいので、混雑しがち。
抜けるとガレの登りへ。
登りきって朝日の肩という場所らしい。
ここはベンチもあって休憩している登山者がそれなりにいました。
朝日岳方面へ登って行って振り返ると素敵な景色です。
朝日岳に登ったあとにあっちは歩く予定。
避難小屋あたりから見るとノコギリみたいで以下にも痩せ尾根になってそうな雰囲気を感じていたんですが、いざ歩いてみると広い尾根で歩きやすい。
というわけで朝日岳に到着。
山頂はそれほど広くはないんですが、20人くらいはまあ滞在できるんじゃないかなあ。
朝日岳山頂は360度のパノラマビュー。
ロープウェイ駅周辺の駐車場が見えます。
こっちは茶臼岳。
あの道を歩いて来たんだなあ、と思うと感慨深い。
こちらは清水平方面。
朝日岳、良い山だ。難易度は高くないので、茶臼岳に登られる際は是非よってみてほしいところ。
朝日岳山頂に小さい鳥居の置物みたいなのがあったんですが、これなんなんだろう。
写真を一通り撮り終えたら三本槍岳に向かいます。
三本槍岳方面へ歩いていって振り返ると茶臼岳と稜線。
途中、岩場から隠居倉を眺めることができました。
小ピークに向かって登っていく。
しかし天気が良いと日差しが強く暑い暑い。風が吹いて涼しくはあるものの、頭のほうが暑い。
あっという間に小ピークに到着。
ここは隠居倉への分岐になっています。あっちはあっちで気になる。数人の登山者が隠居倉を目指して歩いて行きましたが、どんな山なんだろう。
また茶臼岳に登る機会があったら、ぜひあっちに足を伸ばして見たいと思います。
隠居倉へ向かう登山者。
隠居倉への分岐から少し歩いて1900m峰に到着。
ここで時間を確認したんですが、相当のんびりペースで進んでおり、帰りの新幹線の時間を考えると三本槍岳まで行くのは厳しい。
まあ電車を遅らせれば良いんですが、ちょっとどうかな~と思い、ここから先はまた別の機会に歩くことにして、引き返すことにしました。
清水平。気になるなあ。
左側に三本槍岳。名前とは裏腹に、かなりなだらかな山容です。
こちらは大峠から続く流石山、大倉山方面。
北側から眺める朝日岳。
山頂直下ってあんな感じになってたのか。まあ想像はついてたけど…。
というわけで、朝日の肩まで戻ります。道はこんな感じで歩きやすいトラバース道。
朝日の肩から降りていく。
また鎖場へ。
鎖のトラバースを抜けた先で若干の混雑が発生していました。そんなに難しいところではないんですが、とはいえ慎重に歩く必要があるためどうしても混雑しちゃいますねえ。
鎖場を抜けるとあとは少し狭いトラバース道を通って避難小屋まで。
途中巨石を横に見ながら…
トラバース道へ。ここは少し狭いところも多く、すれ違いも発生しやすい。正直、さっきの鎖場のトラバースより、こっちのほうが緊張感あるかも。
避難小屋まで戻ってきて、そういえば、避難小屋の中見てなかったなあ、と思って扉を開けて中を見物。
きれいですが、換気がそれほどなされていないせいか、若干カビ臭く、中で休憩している人はいませんでした。
ロープウェイ駅方面からガスが登ってきている。
我々の行程としては、あとは茶臼岳に登ってロープウェイで下山するのみ。
だいぶガレている道ですが、斜度は急ではなく、歩きやすい部類かと思います。
このあたりで、ロープウェイであがっていった幼稚園児たちとすれ違い。
幼稚園児の面倒見て山登るの大変そうだな…と思いながらすれ違いました。
茶臼岳の火口に到着。
中央が富士山みたいにぽっかり歩いてるんですが、蒸気が噴き出すこともなく、若干硫黄臭さがある程度でした。
どうやら向かいの小高いところが山頂らしい。
火口をぐるっと回っていると、朝日岳と避難小屋が。
なんかこういう構図の写真よく見るんだけど…!どこだっけ…八ヶ岳か北アルプスか…。
朝日岳。いい山だった。
こっちは南月山方面かな。
というわけで茶臼岳山頂に到着。
那須岳神社が鎮座。
茶臼岳山頂標。
ロープウェイ駅までは歩きやすい道なのかな、と思ったらザレ・ガレの滑りやすい道が続く。
一番観光客が歩くところなんで、もっと舗装路みたいになってるんじゃないかと勝手に考えていたんですが、そんなことはなかったようです。
途中、また朝日岳を眺めながら下る。
ロープウェイ駅はすっかりガスに飲まれて見えない。
というか、思ったよりも山頂からロープウェイ駅までは距離があります。
割と降りてくると大きな石がなくなって、ザレた道へ。
ガスが晴れて景色が広がる。
大分下ってくると一気に観光客が増える。
このあたりになってくるとスニーカーだったりおしゃれ着とおしゃれ靴を履いた人が一気に増えるので、登山の格好をしていると浮いてしまう。山なのに…。
那須ロープウェイ山頂駅に到着。
展望台にも行ってみたんですが、またガスってきていて景色はあまり見えず。
ここにも自販機と簡単な食べ物を提供している店があったんですが、価格はどうも山麓駅と変わらない模様。
ロープウェイは20分間隔で運行されていました。
ロープウェイで降りる途中、ガスに飲まれて真っ白になったあと、イワツバメが大量に飛んでいる空域を抜け、無事山麓駅に到着。
那須塩原駅行きのバスに乗り込み帰宅となりました。
いや~しかし暑い1日だった。日焼け止めを塗っていたのに、両腕しっかり日焼けしてしまいました。
三斗小屋温泉は完全予約制のテント場もあるらしいので、次来るときはテント泊で来たいところですねえ。