富士山好展望の菊花山・九鬼山を歩く

更新日: 2025年01月05日 03時16分04秒

今回は前々から気になっていた菊花山と九鬼山を歩きます。 大月駅で下車後、舗装路を歩いて菊花山の登山口まで。そこから岩場や急登の昇り降りを何箇所も超えて九鬼山へ歩き、禾生駅へ下山するルート。 道中、岩場や崩落しかかったトラバース道があるものの、鎖やロープが設置されていることもあり、慎重に歩けばなんとかなると思われます。 また、このあたりの山域ではおなじみの急斜面の登り降りも頻発するので要注意。特にこの季節は落ち葉が積もって下りはそこそこ怖い。なお、そういう急斜面の下りにおいては、お助けロープ等はあまり設置されていないので気合で下りましょう。

大月駅でトイレを済ませて登山口へ向かいます。 あれ、なんか立て看板ある…と思って見てみたんですが、これは岩殿山に行く人向けで、菊花山は無関係。

大月駅前の道を歩いていくと見える山が菊花山かな、たぶん。

登山口に到着。登山者らしき数人のグループはなぜかこの登山口を素通りしていきました。なんでだ…?

登っていってミニ鉄塔に出ました。ここまでは九十九折の道で歩きやすい。

さらに登って社が出てきました。

社の後ろから登っていきますが、次第に道が痩せてきて、岩も見え始めます。 う~む、かなり怪しい雰囲気。まあ登り始めたばかりなので、このまま進んでいきます。

なかなかの急登ですが、距離は短い。気合で登ります。

登って尾根に出たら、もう一本の登山口からの道と合流しました。 写真側がもう一本の登山口からの道なんですが、まあこの写真じゃよくわからんですよね。

そのまま少し登っていって開けた場所に出たな、と思ったら壮大な富士山ビュー。

ここはとにかく眺め良いです。

菊花山は駅から近くて富士山がキレイに見えるイチオシスポット、と聞いていたんですが噂通りです。 登山者だけでなく、カメラマンっぽい男性二人組みも写真を撮っていました。

菊花山山頂はまだ先なので、登っていきます。 ここも急登といえばそうなんですが、距離が短いのでまだ良い。

今度は木に邪魔されない展望スポットに出ました。 菊花山で一番良い写真スポットはここですね。

いや~良いです。しかも今日はよく晴れて富士山がよく見えます。

そのまま数メートルほど痩せ尾根を歩きます。 高所恐怖症の私ですが、ここは木に囲まれているせいか、高度感がそれほどなくすんなり通過できました。

振り返って撮影。なかなかのヤセ尾根です。

もうちょっと痩せ尾根を歩くと菊花山の山頂です。

菊花山山頂に到着。

山頂は開けていて見晴らしが効きます。登り始めてすぐに今日一番の見晴らしスポットが終わってしまいました。 あとは九鬼山まで急登の連続する道を歩くことになります。

こっちは百蔵山(左)と右に扇山かな。 間が大きく凹んでいますが、200m近く下って登る地味にきついルートだったと思います。

菊花山山頂は狭く、詰めて3~4人が休憩できるかな~くらいのスペース。 まだまだ先は長いので、とりあえず先に進みます。 で、早速岩場。奥から女性の声が聞こえますが、本当に大丈夫なんでしょうか。秋のこのあたりの山域は落ち葉がひどく、本当にヒヤヒヤするので心配です。

早速落ち葉の急な下りでした。予想通りです。慎重に少しずつ、木に掴まりながら進んでいきます。

上を見上げると紅葉でキレイなんでしょうが、そんな心の余裕なく…。

途中御前山の道標が出てきました。 今日は余裕があれば御前山にも寄りたいんですが…。

細いトラバースを進んだりしつつ、しばらく平穏な道を歩いていきます。

と、急に目の前に急登が現れました。 写真はある程度登って振り返って下の方を撮った写真です。 トラロープがわずかに張ってあるくらいです。登りは良いけど、これ降りるの怖すぎない…?

なんとか登りきって狭いトラバース道を進むと三叉路。 御前山はどうやら右の方らしいですが…

うーん、狭いです。まあこの三叉路に来るまでの道も狭かったけど。 正直やる気無しです。この先も若干不安な箇所があるので、今日は御前山パスします。

というわけで、先程の三叉路から登って尾根に出ました。写真左側に私の影がありますが、その木の右側から登ってきた形です。

尾根を進む。

沢井沢ノ頭に到着。

このあたりは紅葉で良い雰囲気ですが、やはり足元に集中していてイマイチ楽しめない…。

しばらく穏やかな尾根を歩きます。良い尾根だ~ずっとこんな感じならいいのに…と思っていたのですが…

馬立山手前の鎖のトラバース道が出てきました。 写真はだいぶ手前から撮ったのでわかりづらいですが、この先は鎖の張ってある急斜面のトラバースとなります。 まあ鎖があるんで大丈夫です。谷側は見ないこと…!

ふ~なんとか馬立山山頂に到着しました。後はこの先に急な下りがあって、そこを過ぎれば札金峠のはず。

穏やかな道ですが…

しばらく進んで行って…

若干岩がちなところもありつつ…

分岐。ここから急な下りです。

ふーむ、なるほど…?

想像以上の急な下りです。一歩ずつ慎重に落ち葉の積もった急坂を下ります。 これだから秋のこの山域はさぁ…。

なんとか下りきって札金峠に到着しました。 ここから田野倉に下山も出来ますが、ここまで来たら九鬼山行くしかない。

札金峠から登り返します。

歩きやすい。非常に良いです。ずっとこのままなら良いんだけどな~

紺屋の休場に到着。 お腹が減ったのでここでお昼休憩とします。 この後は九鬼山まで一気に登るだけ…!

紅葉を見ながらランチパックをかじります。

お昼を食べ終えて、狭いトラバース道へ突入。 この先にロープの張ってある崩落しかけた狭いトラバースがあるんですが、数組の下山してくる登山者とすれ違ったりして早く通過したかったので写真なしです。

振り返って撮影。 尾根に乗れば九鬼山まで後少し。

ここから九鬼山まで、もう一個岩場があるはずなんですが…。

早速ロープが出てきました。

岩場っぽくなってきた。 ただ岩場区間は短いのと、登りなら問題ないかなと思います。 急登なんできついけど…まあどこの山でも急登はきついしさ…。

九鬼山山頂に到着。 ちょうどシニアの団体が多く休憩していました。

どう頑張っても団体登山者が映り込んでしまうので、写真ほぼなしです。

九鬼山山頂を早々に後にして久美山へ。

明るい…!と見晴らしの良いところなのかな、と思ったんですが道標があるだけで木に囲まれたなんてことない山頂でした。

混雑する道標。たぶん、まっすぐ進んで道迷いする登山者多かったんだろうな。

ここで道標通り曲がって、降りていきます。 ロープがありますが、下りでも不要なくらい歩きやすい場所です。

少し狭いですが、トラバース道を歩いていく。

この杉山新道はかなり歩きやすい道です。 九十九折になっているし、正直退屈になってしまうくらい歩きやすい。

降りてくるとまだ葉は青々としている。

そのまま下っていって…

渡渉地点。 といっても水量はだいぶ少ない。

登山口に到着しました。

目の前は民家。

道なりに舗装路を歩いていって水道橋をくぐります。

斜め後ろに九鬼山。 後は禾生駅まで歩いていくだけ。 禾生駅は富士急行線らしいこじんまりとした無人駅。 ホームは2つに別れていますが、列車によってどっちのホームに何行の電車が止まるか変わるので要注意です。