陣馬山から北高尾

更新日: 2024-02-23 21:52
奥高尾
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山行日: 2024年1月8日

今回は初ルートである北高尾を歩くことにする。

ルートとしては、高尾駅からバスに乗って陣馬高原下バス停まで、そこから陣馬山に登り、堂所山に登って北高尾ルートに入る。
見晴らし台まで歩いたら、そこから八王子城址の方へ分岐し、心源院に下山する。

北高尾は前々から興味があったものの、どうも熊が多く出るイメージがあり敬遠していた。のだが、まあ大丈夫かな、と思い直して登ってみることにする。


陣馬高原下バス停行きのバスは臨時便も出ており、全員が座れる程度の混雑具合だった。

写真は一気に陣馬山山頂までワープする。
陣馬高原下バス停から、陣馬山までは以前も歩いているので、道の感じが気になる方はそちらを参照してみてください。


この日は思いのほか天気がよく、遠くまで見渡せてとても良い。
今年は冬のくせに暑くて空気がモヤっとしており、遠くまで見渡せる日が少なかったので、こういう日に山に登れたのは嬉しい限り。


こっちは奥に相模湾が見える。陣馬山山頂から相模湾見えたのは初めてかも。今まで単純に気づかなかっただけ、という説はある。


そして富士山。今回のルートも、陣馬山に登る必要は必ずしもなかったのだが、この景色が見たくて登ったのであった。
やはり富士山は良い。どこから見ても絵になる山だ。2024年、今年は富士山に登ってみようかなと思っている。


こっちは都心方面。気持ちスカイツリーが見えるような気がせんでもない。


陣馬山を後にすると明王峠。
今日は朝早めのバスに乗れたせいか、まだ登山者はそれほど多くない。この後大勢この道を歩いたのかもしれない。


明王峠からも富士山が見える。良い山だな~


明王峠から少し歩くと伐採地。
ここも結構好きなんですよね~


樹間から海。


目の前のピークが堂所山。
あそこでこの縦走路ともおさらばか~


いつもは巻道を歩いていた堂所山に初めて登る。


登り切ってすぐそこが堂所山なのかな、と思っていたけど、少し笹道を進む。


堂所山。ソロ男性ハイカーがカップ麺をすすっていた。


ここから北高尾ルートへ進む。初っ端は明るくて良い感じの道だ。



笹道が終わって急降下する。


また急降下。こっちは少しザレていて滑らないかヒヤヒヤした。


少し道が細くなるものの、高度感はそれほどなく高所恐怖症の私でも怖さはなかった。


振り返って撮影。
少しザレているのだが、まあ転ばないだろうと油断して歩いていたら見事に滑った。尻もちはつかなかったけど、ヒヤヒヤだ。


小下沢林道への分岐。
確かここが関場峠だったかな。


しばらく長閑な道が続く。


三本松山。


送電鉄塔に出る。


大嵐山。

順調にピークを刻んでいく。
堂所山から歩いてくると、この辺りまでは割と余裕だった。
ただ、アップダウンは確かに多く徐々に体力が削られていくのがわかる。



ザレた道。トレランの人とすれ違ったか、盛大に滑って滑落寸前だったので、ホント、気を付けた方がいいっすよこの道。
高尾と思ってなめてかかると危ないかもしれない。いつも通っている陣馬高尾縦走路とは違って、よくある山道という感じ。アップダウンも多いのでジワジワ効いてくるんですよね。
まあエスケープに使える道も多いので、そんなに深刻に考える必要もないですが。


なんだかピークに出てきたような感じがすると・・・


湯ノ花山。


ベンチとかはないけど、明るくて雰囲気が良い。
個人的にきついな~と思ったのはここから先。アップダウンが多いのと、樹林帯の暗めの道になる。


湯ノ花山から黒ドッケへの道は露岩の目立つ急な下り。一度下って登り返す。


黒ドッケに到着。このあたりは少し露岩のあるピークだった印象なのだが、岩場とかはない。


杉の丸。


またしても急降下。


全体的に人通りは少ないものの、まったく人とあわない訳ではない。
奥武蔵なら普通だけど、人の多いイメージのある高尾だと人少ないな~という印象になる。


林道を縫うように進む。


高ドッケ。ここの山頂標は高いところにあるので気づきにくい。


振り返って撮影。
ここは道が少し細くなっていた。すれ違わないように向かいに歩いてくる人がいないか確認してから進む。


杉沢ノ頭。
ここまで来れば富士見台はすぐそこ。


というわけでようやくここまで歩いてきた。
いや~結構長かったぞ。もっと単調でアップダウンがきついだけなのかと思ったら、自然林、植林、ザレ、露岩と変化のあって興味深い道だった。

富士見台っていう割に景色見えないなあ、と思っていたら、荒井バス停方面へ少し歩いていくと、ベンチがあってそこから富士山が見える。


こっちは後で歩く八王子城址方面への道。


富士見台からの富士山。


富士見台には4人掛けのテーブルとベンチが1組だけ。
既に4〜5人くらい登山者が休憩していて、私も適当に腰掛けてお昼ご飯を食べることにした。

昼食を食べている間も登山者が到着する。思いの外ここを歩こうという登山者は多いようだ。といっても、高尾山と陣馬山を繋ぐ縦走路はこの比ではないくらい多いだろうが。


昼食を食べて写真を撮り終えたら八王子城址へ向かう。
先ほどの分岐に戻り、八王子城址方面へ坂を下っていく。


正直八王子城址方面へ歩く人がどれくらいいるのかよくわからず、道の状態が若干不安だったのだが、全体的に明瞭で道標もあり歩きやすかった。


ここは若干道が細いが、九十九折りの道を下っていく。


少し細めの道が続く。


切り通しにつく。
ここから登り返してすぐそこが八王子城址のようである。


ここに天守閣があったらしいが…。


広さ的にかなり小さい城だったようだ。


天守閣跡から進んでいく。


途中えげつないほどにトラロープが張られた箇所に出る。
ここを左に登っていくのだが、こんなに過剰にトラロープが張られた現場は見たことがない。
恐らく道が崩落して通行止めにしたのだが、無視して崩落地を通ろうとして滑落したとかなんとか、そういう何かがあったんじゃないかな〜と想像する。絶対通さん、という強い意思を感じるトラロープの張り方は、何か強く訴えかけてくるものを感じる。


トラロープ箇所から少し登っていくと右手にトイレのある広場に出る。

ここまでは観光地になっているらしく、登山者用というより、観光者用の看板が多く見られるようになる。
実際、普段着の観光者っぽい人が何人か逆方向の道から登ってきていた(逆方向にバス停に繋がる歩きやすい未舗装の道がある)。


ここは東屋っぽかったけど、よくわからず。





先ほどの写真からさらに進むと見晴らしの良い箇所に出る。
八王子の街並みだと思うが、一望できてなかなか良い。


この日は天気がよく、都心方面もバッチリ。


直進する方面に踏み跡があったが、その先進んでいくと崖になりそうなヤバめな雰囲気を感じたので右折する。


うっかり霊園前・八王子城跡入り口バス停に下るのかと思ったのだが、地図を確認すると松竹バス停方面へ進むようだ。

通行注意の看板がぶら下げられているが、心源院に出るまで道自体は危険な箇所やわかりにくい箇所はない。道中、お手製道標が多く存在することや、踏み跡も明瞭である。
ただし、心源院までは距離が少し長いのでそこだけ気をつければなんてことないと思う。

注意書き自体は、恐らく、一般観光客が間違って入り込まないためのものと思われる。


というわけで松竹バス停方面の道へ歩いていく。


少しザレているところも多く、スニーカーで歩くのはきついかも。


途中急坂もあったが、トラロープが張られており安心仕様。
登りならロープなしで問題ない。


途中ベンチもある。お手製道標の文字がかわいい。


さっき、この道はわかりやすい、と書いたものの、とはいえ謎の踏み跡は数箇所あり、注意が必要。
大抵周りをよく見ると注意書きがあるので、周囲をよく見ながら進めば道に迷うことはないと思うが…。
なお、上の写真の場合だと、写真奥に踏み跡らしきものがあるのだが…


周りにはこういう感じで注意書きがある。


次のわかりにくいポイントは深沢山山頂の分岐。
ここも右下をよく見るとケモノ道とかかれている。


周りをよく見ると、心源院方面への道標がある。


川原宿大橋は心源院最寄りのバス停。


尾根道を歩いていく。


しばらく歩くと大六天への分岐。
すぐそこが休憩所になっているらしい。


見晴の二文字。これは寄って行かないわけにはいかないだろう。


大六天からの見晴らしはなかなか良い。
低山ならではの景色ですね。


謎の造作物が置いてある。



こっちは都心方面。微妙にスカイツリーが見えるかどうか。


こっちは筑波山らしき山がうっすらと見える。


休憩するにはなかなか良いところなんじゃなかろうか。



大六天で景色を楽しんだ後は分岐まで戻り、心源院に下山する。


坂を下りていくと男坂と女坂の分岐に。
女坂は開けた尾根コース、男坂も尾根っぽいですが、樹林帯みたい。
ここは迷わず開けた尾根コース、女坂を選択。


女坂は確かに開けていて気持ちのいいコース。


この辺りはまだ植林されてから日が浅いのか、木の背が低い。
これから育ってきたらすっかり樹林帯のコースになっちゃうんだろうな。


若干ザレた感じの道ですが、滑りはしなかった。


見晴らしがいいもんで、ついつい景色を見に足が止まってしまう。


途中希少植物が植えられている箇所があるらしく、こんな注意書きが。


今は全くわかりませんが、見頃になったら楽しみですね。


そんなこんなで歩いていたら、また休憩スポット。
妙にほっこりする道ですな。


右側から降りてきた。
左側は旧男坂の模様。今はすっかり廃道の様相ではあるものの、昔は歩けたのかな。


まあ頑張れば歩けないことはないような…そんなことないか。


歩いていたら脇のほうに罠っぽいものが。やっぱり熊出るのかな。


心源院。
まだ昼過ぎという時間ではあるものの、人は全く見かけなかった。
こんなに広いのに…。


夜はライトアップしてそう。
なかなか立派な寺院です。


帰りは5~10分程度舗装路を歩いて最寄りのバス停まで。
この川原宿大橋バス停からJR高尾駅までのバスはなかなか本数があるので、待っていればすぐバスが来る。

今回は初めての北高尾だったものの、道中は予想以上にアップダウンが多く、なかなか疲れました。
陣馬・高尾の縦走路は何度か歩いていますが、あの歩きやすい道に比べると、北高尾は人どおりも少なく、より山らしい道。お手軽低山ハイクではありますが、なかなか良い道でした。